虚空
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虚空(こくう)とは、漢字文化圏における小数の単位(命数)の一つである。
「虚空」とは、空、平面、空間などに何もない状態を指す言葉で、そこから非常に小さい数の名前に宛てられてものである。
虚空以降の小数の命数は書物によって異同があり、空虚としているものもあれば、虚・空という2つの位としているものもある。上の位は六徳、下の位は清浄(「清」「浄」の2つの位に分けている場合は「清」)である。
虚空が差し示す位は10-20である。虚・空の2つに分けている場合は、虚が10-20、空が10-21となる。ただし、実際にこの名称が用いられることはほとんどない。
日本の数の単位 |
大数:一、十、百、千、万、億、兆、京、垓、秭、穣、溝、澗、正、載、極、恒河沙、阿僧祇、那由他、不可思議、無量大数 |
小数:分、厘、毛、糸、忽、微、繊、沙、塵、埃、渺、漠、模糊、逡巡、須臾、瞬息、弾指、刹那、六徳、虚空、清浄、阿頼耶、阿摩羅、涅槃寂静 |
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