過塩素酸アンモニウム
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過塩素酸アンモニウム | |
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IUPAC名 | |
別名 | |
組成式 | NH4ClO4 |
式量 | 117.49 g/mol |
形状 | 無色の結晶 |
結晶構造 | |
CAS登録番号 | [7790-98-9] |
密度と相 | 1.95 g/cm3, |
水への溶解度 | g/100 mL ( ℃) |
融点 | 130 ℃(分解) |
沸点 | ℃ |
出典 |
過塩素酸アンモニウム(かえんそさん—、ammonium perchlorate) は過塩素酸のアンモニウム塩にあたる無機化合物で、消防法に定められている危険物である。
[編集] 化学的性質
他の物質を強く酸化させる性質を持つ固体(酸化性固体)であり、可燃性物質と混合させて、熱、衝撃、摩擦により分解し、きわめて激しい燃焼を得る。
加熱すると約 130 ℃ で分解を始めて酸素を発生し、400 ℃ で発火する。分解時、多量のガスを発生するので危険である。
[編集] 用途
過塩素酸アンモニウムと合成ゴム、金属粉などを混錬して成形したコンポジット推進薬はロケットエンジンの推進剤に使用されている。コンポジット推進薬を用いた固体燃料ロケットのブースターはアメリカのスペースシャトルや日本のH-IIロケットで用いられている。また過塩素酸アンモニウムは産業用の火薬の一種であるカーリットの主原料としても使用されている。