銀のいす
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『銀のいす』は、C・S・ルイスによる児童文学「ナルニア国ものがたり」7部作のうち、4番目に執筆された作品。
ナルニア年代記として古い順にみると、『朝びらき丸 東の海へ』に次ぎ、6番目、カスピアン王時代末期の物語にあたる。 原題はThe Silver Chair。 日本で最初に出版された時の翻訳は瀬田貞二。
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[編集] 概要
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
カスピアン王の息子、リリアン王子は若いうちに魔女によって北の巨人国の地底にある洞窟に何年も囚われの身となっていた。突然、二人の不思議な子ども達が世界の果てからやってきて彼を救い出し、ナルニアに連れ帰る。(さいごの戦い第4章より)
人間の子ども、ユースチスとジルはアスランの命で、行方不明の王子を探す旅に出る。二人を導く沼人、泥足にがえもんの言葉は「湿った毛布」でいつも悲観的であるが、現実をしっかり把握している。対する緑の貴婦人の言葉は魅惑的であるが、子ども達を破滅に導こうとする。
[編集] 登場人物
- ユースチス・スクラブ
- ジル・ポール
- 泥足にがえもん
- 若い騎士
- 緑の貴婦人
- カスピアン王
- リリアン王子
- アスラン:ライオン、「大帝の息子」でナルニアの創造主。
[編集] あらすじ
人間の子ども、ユースチスとジルはアスランに召されて、カスピアン王の行方不明の息子を探す旅に出る。 二人は沼人、泥足にがえもんに伴われ、ナルニアを離れ、エチン荒野を越え、巨人の都のあと、ハルファンを目指す。
[編集] 図書
- 『カスピアン王子のつのぶえ』ナルニア国ものがたり (2) C.S.ルイス(著), ポーリン・べインズ (イラスト), 瀬田 貞二(翻訳) 岩波書店
出版順 | 時系列順 |
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