電子ブロック
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電子ブロック(でんしぶろっく)とは、電子ブロック機器製造、のちに業務提携した学研がかつて発売していた、電子実験を行うことができる玩具のこと。平成14年(2002年)に復刻版が発売された。初期には象牙色のブロックを並べてゆくDRシリーズと、半透明なブロックとピンを刺して配線して行く廉価版電子ボードのSRシリーズを発売しブームを呼んだ。
その後、商品はブロックの抜き差しが小さな子供でも容易なSTシリーズへ進化。学研との業務提携後にSTシリーズをさらに進化させ、よりファッショナブルになったEXシリーズでブームは最盛期を迎え、上位機種EX150では、150の電子実験を行うことができた。なお、EXシリーズの最上位機種はEX150にシンセサイザーユニットを同梱し、31の回路図を追加したEX181であり、さらに、FMユニットが追加で販売されているので、回路図の数は計191回路となる。
A4程度の大きさの本体に、48の差み口がある。46のブロック(トランスとキースイッチはブロック2つ分の大きさ)には、14種類の抵抗器、2種類のダイオード、8種類のコンデンサ、2種類のトランジスタ、5種類の配線専用ブロック、および、コイル、ランプ、トランス、キースイッチが含まれる。これらのブロックを、48の差込口に差込み、回路を形成する。作成できる回路には、水位報知器、うそ発見器、明るくなると鳴るフォトラジオなどがあった。
類似品として、ドイツBRAUN社がドイツ国内で発売していたLectronという電子ブロックが過去に存在する。