静岡茶
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静岡茶(しずおかちゃ)は、静岡県で生産されているお茶(緑茶)であり、そのブランド名である。牧之原台地とその周辺地域がその最大の生産地であり、生産量は国内第一位である。
また、東海道新幹線や東名高速道路などを利用して東京から名古屋、大阪などに移動する場合、静岡県内の茶産地を通過することになり、周囲を茶畑に囲まれた光景に出会うことになる。首都圏に近い茶産地であることからも、関東地方に住む人にとっては静岡県といえばお茶、というイメージが強い。
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[編集] 表示基準
社団法人静岡県茶業会議所と社団法人日本茶業中央会により、以下の厳格な表示基準が規定されている。基準を満たさないものは静岡茶の表示を行うことができない。
- 静岡茶 - 静岡県内産茶葉を100%使用したもの
- 静岡茶ブレンド - 静岡県内産茶葉を50%以上100%未満使用したもの(配合比率を表示すること)
[編集] 生産量
- 仕上茶出荷額:197,625百万円(全国シェア63%、第一位)
- 茶(生葉・荒茶)産出額:694億円(全国シェア46%、第一位)
- 荒茶生産量:44,200トン(全国シェア45%、第一位)
- 茶園面積:20,300ヘクタール(全国シェア41%、第一位)
出典:「平成16年産茶生産量統計」(農林水産省関東農政局静岡統計・情報センター)、「平成15年工業統計表 品目編」(経済産業省経済産業政策局調査統計部)
[編集] 静岡茶に属するブランド
「静岡茶」として販売される以外に、一部ではさらに産地を限定した地域ブランドが存在する。
- 川根茶 - 川根町、川根本町
- 掛川茶 - 掛川市内で収穫された茶葉を50%以上使用し、残りは掛川市との市境周辺で収穫された茶葉を使用したもの
- 掛川産掛川茶 - 掛川市内で収穫された茶葉を100%使用したもの
- 菊川茶 - 菊川市