韓国プロサッカーリーグ
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Kリーグ / 韓国プロサッカーリーグ | |
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各種表記 | |
ハングル: | K리그 / 한국프로축구연맹 |
漢字: | - / 韓國프로蹴球聯盟 |
平仮名: (日本語読み仮名): |
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片仮名: (現地語読み仮名): |
ケイリグ / ハングクプロチュックヨンメン |
ラテン文字転写: | {{{latin}}} |
英語: | K-League |
種類 | サッカー |
開始年 | 1983年 |
参加チーム | 14 |
国 | 大韓民国 |
前回優勝チーム | 城南一和天馬 |
Kリーグ(韓国プロサッカーリーグ)は、大韓民国のプロサッカーリーグ。2006年現在、全14チームが在籍している。2006年度は前・後期リーグを実施し、その優勝チーム2チームとそれ以外で年間総合成績上位2チームの4チームによるプレーオフトーナメントによって構成される。(ただし、前・後期の優勝チームが同じ場合はプレーオフは開催されない)また、リーグ戦とは別途に例年カップ戦が開催される(詳細求む)。
なお、本項では下部リーグのK2リーグについても記述する。
目次 |
[編集] 概説
[編集] 歴史
- 韓国は長年アジアのサッカーをリードする存在であった。特に日本とのライバル関係は熾烈で、1954年のFIFAワールドカップアジア予選以降数多くの名勝負を展開してきた。そんな韓国ではそれまではリーグ戦は殆どなく、実業団や大学連盟のトーナメント大会が主流となっていた。
- 1983年に大韓サッカー協会は本格的なリーグ戦を立ち上げて韓国代表選手を育成しようという目的で「韓国サッカー・スーパーリーグ」という大会を5チームで発足した。韓国では実質的なプロリーグという位置づけをしたのだが、実際のところは完全なプロリーグではなくアマチュアのチームも数チーム含まれていた。
- その後アマチュアチームが撤退し完全なプロだけのリーグ戦として長年行われてきたが、ソウル市に本拠地を置くチームが3チームあったので人気が今ひとつだったこともあり、1994年からソウル市にあった3チームのフランチャイズを周辺都市に移動して、他の地方都市に本拠を置いた3チームと合わせた6チームによって日本のJリーグを参考としたリーグ組織「Kリーグ」を立ち上げた。
- その後はチーム数を1~3年おきのペースで随時増加させており、2004年度は13チームに膨れ上がった。またこれまで設けられていなかった2部(K2)リーグを実業団連盟加盟チームを中心として発足し、当面はK2リーグの成績上位2チームずつが順次Kリーグに昇格し、16~18チーム程度になったところでKリーグ下位とK2リーグ上位の数チームを対象とした入れ替え制度を取り入れることも検討している。
- 2004年のシーズン開幕時に、安養LGチーターズが安養市からソウルにフランチャイズを移し、チーム名を「FCソウル」に変更し、10年ぶりに首都・ソウルにホームタウンを置くサッカークラブが誕生した。また2006年度シーズンから慶尚南道(昌原市など)をホームタウンとする新クラブ・慶南FCが参加する他、富川SKのホームタウン移転に伴い済州島に初めて誕生したサッカークラブ「済州ユナイテッド」も出場予定である。
- 尚、Kリーグという名称の使用開始時期に関して韓国内の一部報道や近年の公式な印刷物等に「1983年のプロリーグ創設時からの名前」「Jリーグより古くから名乗っていた」とするもの、更に一部には「日本のJリーグが模倣した」「知的財産権の侵害」等と非難するものがあるが、1994年以前の報道や出版物に「Kリーグ」及びこれに類似する名称は使用されておらず、これらの内容及び批判は事実無根の出鱈目である。
[編集] 概要
- 韓国のサッカーリーグでは日本のJリーグのような地域名+ニックネームというチーム名はあまり一般的ではなく、プロ野球や東欧のサッカークラブに見られるようなスポンサー企業名が付けられているチームが多いことが特徴の一つである。これは韓国スポーツ界に広く見られる企業スポーツ主義の現れと思われる。
- ただ、最近は地域に根付いた市民球団の創設が増えている。2002年のW杯以降、仁川・大邱・慶南・尚武の4チームがあらたにKリーグに参入したが、軍隊チームの尚武以外の3チームは地方自治体が主体となって創設された市民球団であり、企業チームの新規参入はない。
- なお過去において、Kリーグではヨーロッパのような育成組職は多くなく優秀な人材は高校や大学、実業団のチームに所属する選手からセレクトしてきた。大抵の選手は大学卒業後、Kリーグのクラブ入りする。高校卒業後、大学1年生在学中に、いきなりJリーグ(韓国から見れば海外リーグ)の京都パープルサンガ入りした朴智星のような例は、当地では異例中の異例であった。しかし、Jリーグを背景に長足の進化を遂げた日本に刺激を受け、近年ではサッカー協会がKリーグのクラブにユース組織結成を促すなど、選手育成システムの改善に力を入れている。
- また新人選手の獲得については、以前プロ野球方式でドラフト制度が実施されたことがある。大きく一般指名制度(通常のドラフトシステム)と縁故提携高校からの指名制度(フランチャイズに近い高校から優先的に指名する制度)があったのだが、2002年に廃止された。しかし、選手の年俸の高騰による各球団の経営難を理由に2006年度新人選手に関してはドラフトが復活した。(「時代に逆行している」との世論の批判が厳しく、ドラフト制は有力選手の海外流出を加速するだけで実効性が乏しいという意見もあり、来年度以降ドラフト制度がどうなるかは未知数である。)
- また、韓国には兵役がある(18歳から26歳までの間に2年間)ため、この期間中に選手としてのキャリアが中断される事が一つの問題となっている。入営期間中にプレー出来るクラブとして尚武と警察庁の2つがあるが、定員が限られているため、全ての選手がプレーできるわけではない。(韓国サッカー協会は軍隊入隊による選手の早期現役引退を防ぎ、選手のプレー機会の拡充のため軍隊チームを現在の尚武1チームから陸軍・海軍・空軍各1チームずつ計3チームに増やすことを長年主張しているが、政府の同意を得るにいたっていない。)
- 日本人では海本幸治郎が2001年から2002年に城南一和天馬、前園真聖が2003年度に安養LGチーターズ、2004年度は仁川ユナイテッドにそれぞれ1年間在籍経験がある。だが、Jリーグと比べると日韓の人材交流はあまり盛んではない。
- 優勝チームはA3チャンピオンズカップ及びAFCチャンピオンズリーグに出場できる。(A3は韓国開催地の場合、準優勝チームも出場できる。)
[編集] 試合方式(2006年)
[編集] Kリーグ
14チームによる年間2回総当り。それを1回ずつに区切って前期と後期(13試合ずつ)に分けてステージ順位を決める。各ステージの1位チームと、それ以外のチームでの年間通算成績上位2チーム(ワイルドカード)の4チームがレギュラーシーズン終了後の11月に行う決勝トーナメント(プレーオフ)にこまを進める。
プレーオフは前期1位とワイルドカード1位、後期1位とワイルドカード2位が1試合のみで対戦。(ホームはそれぞれのステージ1位チームの本拠地で)その勝者により、ホーム・アンド・アウェー方式の決勝戦を戦う。
[編集] K2リーグ(Nリーグ)
韓国ではプロチームの数が少なく(2006年度14チーム)、世界各国で実施されているプロリーグの1部・2部昇・降格制度がないので、韓国のサッカーファンは長年プロリーグ昇降格制度の導入を望んできた。そのための下部組織作りの一環として、実業団チームを糾合して組織されたのがK2リーグである。 当初、2007年度からのKリーグ昇降格制度導入を目標としてきたが、K2リーグの組織成熟度はまだ不十分であり、現状では2007年昇降格制導入の実現可能性は未知数である。なお、2006年度からK2リーグはNリーグと改称された。
2006年は11チームによる年間2回総当り。こちらもそれを1回ずつに区切っての前期と後期(11試合ずつ)のステージ戦を行い、各ステージの1位クラブが異なる場合に11月にホーム・アンド・アウェーによる決勝戦を行う。同じクラブの前・後期連覇達成の場合はそのクラブが優勝となる。
[編集] 参加チーム(2006)
[編集] Kリーグ
- 水原三星ブルーウィングス(京畿道水原市)
- 仁川ユナイテッドFC(仁川広域市)
- 済州ユナイテッドFC(済州道西帰浦市)
- 城南一和天馬(京畿道城南市)
- 大田シチズン(大田広域市)
- 大邱FC(大邱広域市)
- 慶南FC(慶尚南道昌原市)(2006年シーズンより参加)
- 蔚山現代ホランイ(蔚山広域市)
- FCソウル(ソウル特別市)
- 浦項スティーラース(慶尚北道浦項市)
- 釜山アイパーク(釜山広域市)
- 全北現代モータース(全羅北道全州市)
- 光州尚武フェニックス(光州広域市)
- 全南ドラゴンズ(全羅南道光陽市)
[編集] K2リーグ(Nリーグ)
- 水原市庁サッカー部(京畿道水原市)
- 江陵市庁サッカー部(江原道江陵市)
- 昌原市庁サッカー部(慶尚南道昌原市)
- 韓国鉄道サッカー部(仁川広域市)
- ハレルヤFC(京畿道金浦市)
- ハンメルコリアFC(京畿道利川市)
- 瑞山市民球団(京畿道瑞山市)
- 高陽国民銀行サッカー部(京畿道高陽市)
- 蔚山現代尾浦造船サッカー部(蔚山広域市)
- 大田韓国水力原子力サッカー部(元・韓国電力サッカー部 大田広域市)
- 釜山交通公社サッカー部(釜山広域市)
[編集] 歴代優勝クラブ
年 | 優勝クラブ | MVP | 得点王 |
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1983 | ハレルヤFC | ![]() |
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1984 | 大宇ロイヤルズ | ![]() |
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1985 | ラッキー金星 | ![]() |
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1986 | 浦項製鉄アトムズ | ![]() |
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1987 | 大宇ロイヤルズ | ![]() |
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1988 | 浦項製鉄アトムズ | ![]() |
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1989 | 油公エレファンツ | ![]() |
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1990 | ラッキー金星 | ![]() |
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1991 | 大宇ロイヤルズ | ![]() |
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1992 | 浦項製鉄アトムズ | ![]() |
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1993 | 一和 | ![]() |
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1994 | 一和 | ![]() |
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1995 | 一和 | ![]() |
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1996 | 蔚山現代ホランイ | ![]() |
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1997 | 釜山大宇ロイヤルズ | ![]() |
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1998 | 水原三星ブルーウィングス | ![]() |
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1999 | 水原三星ブルーウィングス | ![]() |
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2000 | 安養LGチーターズ | ![]() |
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2001 | 城南一和天馬 | ![]() |
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2002 | 城南一和天馬 | ![]() |
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2003 | 城南一和天馬 | ![]() |
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2004 | 水原三星ブルーウィングス | ![]() |
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2005 | 蔚山現代ホランイ | ![]() |
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2006 | 城南一和天馬 | ![]() |
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[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Kリーグ公式HP(韓国語・英語)
- 韓国に行こう!(日本語による韓国サッカー情報サイト)
- ROK Football (英語)
- Footcoreen.com (フランス語)
Kリーグ |
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2006 |
仁川ユナイテッド | 蔚山現代 | 慶南FC | 光州尚武 | 水原三星 | FCソウル | 城南一和 | 全南ドラゴンズ |
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