餘部駅
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駅に隣接する餘部橋梁。強風時には警告灯が点滅する
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駅付近の高台は餘部橋梁と集落、日本海を望める撮影ポイントで有名
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餘部駅(あまるべえき)は、兵庫県美方郡香美町香住区余部にある西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅でである。
駅名と地名の読みは同じだが、漢字表記が異なる。この駅の開業が1959年であり、1930年に開業した姫新線の余部駅(よべえき)との重複を避けたためといわれる。
目次 |
[編集] 駅構造
- 片面ホーム(1面1線)のみの地上駅。無人駅であるため、待合室がある程度。
- 便所は、男女共用の汲み取り式。ただし、2006年12月31日現在、便所は利用できなくなっている。下(国道沿いの広場)の便所を利用するよう案内されている。駅ノートがあり、餘部橋梁保存運動に関する記載も数多い。
[編集] 利用状況
餘部橋梁(余部鉄橋)を見るために降りる観光客が増えてきている。
2004年の1日あたりの乗車人員は約92人(兵庫県統計書による)
[編集] 駅周辺
餘部橋梁が駅のすぐ東側に架かる。余部の集落は鉄橋の直下にある。この集落へのアクセスは長い坂道であるが、この坂道には階段がなく、雪の積もる冬場には滑落の危険があるほど急である。また幅が狭いため自動車は通れず、駐車場が坂道のふもとに設置されている。
- 余部海水浴場
- 余部郵便局
- 国道178号
[編集] 歴史
- 1959年(昭和34年)4月16日 - 国鉄の駅として開業。旅客営業のみ。
- 駅の開業に際しては、地元の小学校児童の要望がかなり強かったことが影響している。その昔自家用車などもなかった頃、餘部集落の人たちが山陰線で町に出るためには、徒歩で余部鉄橋を渡り、トンネルをくぐって隣の鎧駅まで行かねばならなかったという。建設の際は住民たちも駅造りを手伝い、その様子を描いた壁画が駅近くに立てられている。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる。
[編集] その他
第3回近畿の駅百選選定駅である。