鵜
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カワウ |
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鵜(う)は、ペリカン目ウ科(学名:Phalacrocoracidae)に属する水鳥の総称。研究者によって種数は変動するが、全世界に約40種が熱帯から両極地まで広く分布する。
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[編集] 分類
科内の全ての種をPhalacrocorax 属1属にまとめてしまう事が多いが、その中でガラパゴスコバネウだけはNannopterum 属として分ける説や、他の種もHypoleucos 属・Leucocarbo 属・Stictocarbo 属・Compsohalieus 属などに細分化する説などがある。日本で繁殖するウには、ウミウ・カワウ・ヒメウの3種があり、どれも体色は黒褐色~黒色で、緑色あるいは藍色の光沢がある。
[編集] 鵜飼と鵜
鵜が口にした魚は噛まずに丸呑みにするため、人の言葉の真偽などをよく考えずそのまま相手の言葉を信じ込んでしまうという意の「鵜呑みにする」という言葉の起源ともなった。
また、この習性を利用した漁も行われている。この漁法は網や釣竿で網や釣竿などで獲るのとは違い、魚の体を傷つけずに漁が出来るだけでなく、鵜ののどの中で魚に強い圧力をかけて魚を一瞬で失神させるために、魚が疲れることによって(特に一本釣り)魚の旨みが落ない事に加え、魚の骨が柔らかくなることなどの利点が挙げられる。
鵜飼と鵜の関係については鵜飼いも参照。
[編集] 日本で見られる鵜
- ウミウ(海鵜、学名Phalacrocorax capillatus (Temminck & Schlegel, 1850))
- 全長80-90cm。海岸に生息し、水面近くを飛行する。
- くちばしは鋭く、先が鉤状に曲がっており、魚を捕らえるのに適している。
- 小枝や枯れ草を集めて岩場や断崖にコロニーをつくり営巣する。
- 日本では捕獲・飼育されたものを鵜飼いに用いる。
- カワウ(川鵜、学名Phalacrorax carbo (Linnaeus, 1758))
- 全長80cm前後。ウミウに似るがやや小形。河川部や湖沼に生息。
- 数十から数百羽単位で行動し、小枝や羽毛などを集めて樹上に営巣する。
- 中国において鵜飼に使用されるのは本種である。
- ヒメウ(姫鵜、学名Phalacrocorax pelagicus Pallas, 1811)
- 全長50cm前後。カワウより小型。
- 数羽単位で行動し、ウミウのコロニーに営巣することもある。
- チシマウガラス(千島鵜鴉、学名Phalacrocorax urile (Gmelin, 1789))
- アリューシャン諸島で繁殖するが、冬鳥として北海道・東北に飛来する事がある。
[編集] 関連事項
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