AFC-01 レギオス
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AFC-01 レギオスとは、アニメ「機甲創世記モスピーダ」に登場する架空の可変戦闘機/戦闘ロボットである。
- 「モスピーダ」の海外版である"Robotech(ロボテック) the new generation"の劇中ではVFA-6 Alpha Fighterと呼ばれ、世界的にはむしろこちらの名で知られている。
[編集] 機体解説
謎の異星人インビット(RobotechではInvid)により占拠された地球を取り戻すべく、マルスベースからの第二次地球奪還軍の主力として開発・配備された。
レギオスは宇宙空間・大気圏内を問わず飛行可能であり、またアーモファイター(戦闘機形態)・アーモダイバー(中間形態、いわゆるガウォーク)・アーモソルジャー(人型ロボット形態)の三形態に変形できる。また大気圏突入や、ブースター(トレッド)を装備しての大気圏離脱も可能である。
第一次地球奪還軍でも可変戦闘機「コンドル」が投入されたが、作戦が失敗だったことから大幅に改良・強化され、大抵のインビット・バトルウォーマーに対し有利に戦える機体となった。胸部中央には個人装備である可変バイク兼強化服であるモスピーダが内蔵され、レギオスが不時着などで失われた場合でも、移動手段・戦闘装備として使用できる。
ファイター形態で全長10.25m、翼幅6.4m、全備重量16.7t。これはジェット戦闘機としては大変小型の部類である。HBTで駆動するJG-97Mエンジン(最大出力1840sph×2)と、補助としてATF-401エンジン(最大推力4800kg×4)を搭載。
- Robotechの「超時空要塞マクロス」(The Macross saga)では、VF-1バルキリーなどの可変戦闘機(Variable Fighter)がベリテックファイター(Veritech Fighter)と改称されている(共に略号はVF)。モスピーダと「超時空騎団サザンクロス」(The Robotech masters)は同じ世界の後日談という設定のため、レギオスもバルキリーの後継機という設定でVFA(可変戦闘攻撃機)の略号が付けられている。三形態もVF-1と同じくFighter(ファイター)、Guardian(ガーディアン=日本語版でのガウォーク)、Battloid(バトロイド)と呼ばれる。
[編集] バリエーション
第二次地球奪還軍のレギオスは三種類。武装は手持ち式のマシンガンであるが、これは設定書では35mm三砲身型ガトリングガンだったが、本編では80mmビームキャノンということになっている。劇中でもどちらともとれる描写となっているので、外見が同じで二種類の武装があるのかもしれない。この他、(アーモソルジャー形態でいうと)手脚や肩に最大60発の小型ミサイルを内蔵できる。
- AFC-01Η レギオス・エータ
- 指揮官用で機体色は青く、二つ目の付いたヘッドが特徴。劇中では主にスティックが搭乗し、第1話で愛機を失っているが、第3話でジムの隠匿していた物を入手、第25話で失われるまでTVシリーズ全般を通して使われた。
- Robotechでの形式名はVFA-6H Officer's Alpha。2007年の新作The Shadow ChroniclesにもCG化されて登場する。
- AFC-01Ι レギオス・イオタ
- 一般兵士用で機体色は緑色、四角いゴーグル状のカメラ付きヘッド。第10話で合流地点で壊滅させられていた部隊の装備の中から、状態のいいものを回収、修理して装備された。劇中ではレイやイエローが搭乗。
- Robotechでの形式名はVFA-6I Standerd alpha。
- AFC-01Ζ レギオス・ゼータ
- 最新の強化型で機体色は赤。やはり第10話で入手し、主にフーケが搭乗。
- Robotechでの形式名はVFA-6Z Combat alpha。大気圏内での戦闘に最適化されている。
以下の二種類は第三次地球奪還軍の新型である。
- AFC-01X ダーク・レギオス
- その名の通り暗いグレーで塗装された第三次地球奪還軍の主力。HBT反応の機外への放出が抑えられ、インビットに探知されにくくなったステルス機である。マニュピレータは三本爪型に簡略化され、レフレックスポイントのシールドを破れるシンクロトロン砲を搭載する。本編では「ダーク・レギオス」と呼ばれるが、設定書の段階では「ブラック・レギオス」だった。
- Robotechでの形式名はVFA-6X Shadow Fighter。こちらでは武装がDisruptor cannonで、HBTではなくprotoculture(プロトカルチャー)の放出を抑えるという設定になっている。これはこの世界がMacross sagaの世界とつながっており、日本の「超時空要塞マクロス」における監察宇宙軍のオーバーテクノロジーに相当するものがRoboteckであり、protocultureのエネルギーを動力源にしているためである。The Shadow Chroniclesでも大量に登場しInvid相手に奮戦するが、その後新たな敵Shadowの技術を使っているSynchro cannon(名前が変更され、日本版に近くなっている)が斜撃不能となり、苦戦する。
- 無人ダーク・レギオス
- 首の無いダークレギオスで、自動的に動目標を探知して攻撃する無人兵器。劇中の台詞によると、敵味方の識別もできないようだ。シンクロトロン砲の他、左右の胸に24発ずつのミサイルが搭載されている。
- Robotechでの形式名はVQ-6X Shadow Drone。