ATX計画
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ATX計画とはスーパーロボット大戦シリーズに登場する架空の兵器開発計画である。
目次 |
[編集] 概要
マリオン・ラドム博士を中心としたパーソナルトルーパー開発プロジェクトである。
マリオン博士の意向からEOTは採用されていない。また、開発される機体はどれも極端なコンセプトを持っているため、操縦・製造の困難さから正式採用に至った機体は存在しない。それどころか特定のパイロットに合わせてより極端な改造が施される場合もあり、パーソナルトルーパーよりも特機に近い設計思想となっている。
運用は近接・白兵戦用の機体と遠距離・砲撃戦用の機体の2機セットによるコンビネーション戦闘が基本となっている。そのためパイロットには高いチームワークが求められる。
[編集] 開発スタッフ
[編集] キョウスケ・ナンブ
[南部 響介]
声優:森川智之
ATXチームの隊長。コールサインはアサルト1。22歳。階級は曹長→少尉→中尉。シリーズ初登場は『スーパーロボット大戦COMPACT2』。普段は寡黙な男だが、その実は静かに燃える熱血漢である。そのためエクセレンを利用したイングラムやアルフィミィにキレた時も周囲は殆ど気が付かなかった。
趣味はギャンブルであり、基本的に分の悪い方に賭ける大穴狙い。しかし実際のギャンブルにはめっぽう弱く、愛機アルトアイゼンを担保に取られそうになったことも。そのためエクセレンには止められている。なおギャンブル好きの一面は『IMPACT』以降に付け加えられたもの。
士官学校時代、搭乗していたスペースシャトルの墜落から生還した過去を持つ。これはキョウスケとエクセレンを除く全ての搭乗員が命を落とした大事故である。更にOGにおいてはビルトラプター変形実験事故からも生還しており、悪運は並外れて強い。その強運のほかには念動力などの特殊な能力は持たないものの、過去の経緯からアインストの声が聞こえる。戦闘においても大穴を狙った危険な行動を取る事が多いが成功する事も多く、ゼンガーらからは高い評価を受けている。ちなみに、生身での戦闘は本人曰く「ふ抜けたブリットなら拳銃があれば倒せる」程度(エクセレンには当たり前だと突っ込まれていた)。
相棒であるエクセレンのことを普段は素っ気無く扱うものの内心では誰よりも彼女を大切に思っており、前述の通り彼女を利用した人間にはキレて相応の報復を行っている。『OG』キョウスケ編では救い出したエクセレンを無言で抱き締めた事がある。エクセレンとの関係は作品ごとに微妙に異なり、『IMPACT』や『COMPACT2』では物語が始まる前から2人は恋人同士であるが、『OG』では、ATXチームに入った当初のキョウスケはエクセレンのことをおぼろげにしか覚えておらず、当然ながら恋人関係にはない。なお『COMPACT2』『IMPACT』では、共に隠しステージにてエクセレンと戦後結婚したことが判明するが、OGシリーズではまだその予定は未定。
『OG』ではATXチームに配属されアサルト4となったが、ゼンガーがチームから抜けたため隊長に昇格、コールサインもアサルト1となった。イングラムが出奔の後は部隊の戦闘指揮官も務める(『OG2』では早期にカイが味方に入るためか、戦闘指揮官を務めているような描写はなかった)。
仲間を救うために洗脳されたエクセレンを殺害しようとした事もあり、感情を押し殺して目の前の任務に徹するプロ意識も持ち合わせている。もしエクセレンが再びアインストとして覚醒するようなことがあれば、自分の手に掛けると彼女に誓っている。もっともこれは甘いニュアンスも含んだ発言だったため、エクセレンは「これが本当の殺し文句って奴?」と照れている。
シャドウミラーがいた世界でのキョウスケは、特殊部隊「ベーオウルブズ」の隊長で大尉で「ベーオウルフ」という異名を持つ。その世界ではシャトル事故で生き残ったのは本人のみ。
乗機はアルトアイゼン、アルトアイゼン・リーゼなど。
専用BGMは『鋼鉄の孤狼(ベーオウルフ)』。
[編集] エクセレン・ブロウニング
声優:水谷優子
ATXチームのメンバー。コールサインはアサルト2。23歳。階級は少尉。『OG』(L5戦役)ではトップエースとして活躍した。 シリーズ初登場は『スーパーロボット大戦COMPACT2』。
キョウスケとは恋人同士。普段素っ気なく扱われることに不満を抱いている(本人的には燃えるような恋がしたいらしい)ものの、誰よりも彼を愛している。漫画版では「ハグして欲しい」とキョウスケにギャグでねだり、「帰ってからな」と思いもよらず返答をされ照れるなど純な一面も見せた。キョウスケのギャンブル癖には半ば呆れているのだが、そんな所にも惚れているようである。
性格は陽気で楽天的だが、本質は冷静で知的。しかし自己アピールの激しい軽いノリで話すため、ムードメーカーとしてのギャグ場面での存在感がむしろ目立つ。またブリットやマサキなどの若いパイロットをからかったり、レオナにタスクとの関係についてアドバイスしたりと「お姉さん」的な行動もとるが、時に現実逃避するアヤに厳しい台詞を投げかけたり、冷静さを失うライをあえて挑発してみたりなど、本来の氷のような鋭さを見せる場面も存在する。
酒豪で酒好き。しかし酒はいくら飲んでもほとんど酔わないので周りの酔っ払いを見て楽しむ。
士官学校時代、搭乗していたスペースシャトルの墜落から生還した過去を持つ。これはキョウスケとエクセレンを除く全ての搭乗員が命を落とした大事故。だが、実際はエクセレンはこの事故で死亡しており、アインストによって再生されていたことが後に明らかになる(その影響で肉体の80%以上が未知の細胞で構成されている)。そのために洗脳され敵に回ったこともあった。その経緯からアインストの声が聞こえるが、キョウスケと同じように念動力などの特殊な能力は持たない。
ちなみに作品によって「シャトル事故」の詳細が微妙に異なり、『COMPACT2』ではエクセレン・キョウスケ共に服すらも無傷で救出されているが、『IMPACT』『OG2』ではキョウスケは入院する程の重傷に変更されている。事故の際、キョウスケはエクセレンを庇ったのだが、その時にはエクセレンは致命傷を負っている。しかし、この時の記憶は強く印象に残っていたらしく、『OG』でキョウスケと再会した時にエクセレンはキョウスケの事をはっきりと覚えていた。また、『COMPACT2』『IMPACT』ではシャトル事故で生き残ったのがキョウスケとエクセレンだけという事実が軍でも疑問視され、結果2人は別部隊で活動する事になったが、OGシリーズでは事故はメギロートがシャトルに衝突したと推測されたためか、2人と事故との関係は軍では全く疑問視しなかったようである。
アインストのアルフィミィ、シャドウミラーのレモンは共に彼女に非常に近しい存在。
『OG2』のエンディングでは、双子の女の子が生まれたらアルフィミィとレモンと名づけるとキョウスケに約束させている。
乗機はヴァイスリッター、ライン・ヴァイスリッターなど。
専用BGMは『白銀の堕天使(ルシファー)』
[編集] マリオン・ラドム
初出は『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』。30歳。元はマオ社の技術者だったが、自分の実力が認められない事に不満を抱き、退社。後に軍のATX計画に参加し、同計画の責任者となった。アルトアイゼンやヴァイスリッターのように、既存の機体を改造して長所と短所をそれぞれ極端に引き伸ばした機体を作り上げることを得意とする。頑固な性格だが、発想には柔軟さを持つ。アルトアイゼンとヴァイスリッターを「ゲシュペンストMk-III」「ゲシュペンストMk-II・カスタム」と呼んでいたが、『OG』エンディング以降はその名で呼ばなくなった。
カーク・ハミルとは元夫婦で彼からは「マリー」と呼ばれていた。カークへの対抗心からか、PTにEOTを組み込むことに否定的である。しかし『OG』エンディングでカークとのわだかまりがそれなりに解けたようで、『OG2』ではビルトビルガーを共同開発している。
[編集] 開発機体
[編集] アルトアイゼン
アルトアイゼン ALTEISEN |
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形式番号 | PTX-003C |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍ATXチーム |
開発 | マリオン・ラドム |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 22.2m |
重量 | 85.4t |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | キョウスケ・ナンブ |
武装 | スプリットミサイル ヒートホーン 3連マシンキャノン リボルビング・ステーク スクエア・クレイモア |
必殺技 | 「切り札」 ランページ・ゴースト |
[編集] 機体概要
「正面突破」のコンセプトの元、ゲシュペンスト試作3号機にマリオン・ラドム博士が極端な改造をして作り上げた機体。博士の意向で、EOTは一切使われていない。
正面からの一点突破をコンセプトに製作されている。破壊力を重視したスクエア・クレイモアとリボルビング・ステークを主武装に、ダッシュ力を重視した高出力のエンジンを搭載。加えて、過剰とも言える装甲にはビームコートまで施されており、突破力・防御力に優れている。しかし反面、機動性を始めとする機体バランスが著しく損なわれており、操縦は困難を極めている(パイロットのキョウスケでさえ、初めて見たときは「ばかげた機体」と評していた)。また、空の敵に対して有効な攻撃手段を持たないため、実戦での運用には、ヴァイスリッターとの連携が不可欠となっている。
ゲシュペンストMk-IIIとしての正式採用を目指していたが実現せず、試作段階でのコードネームであった「アルトアイゼン」(ドイツ語で「古い鉄」の意味)がそのまま正式名称となった(リュウセイからは「古鉄」と直訳した名称で呼ばれた事もある)。なお、『OG2』でシャドウミラーが元いた世界ではゲシュペンストMk-IIIとして採用され、ベーオウルブズ隊長機としてキョウスケが運用していたようである(但しラミア曰く、細かな仕様は異なっているという)。
[編集] 武装
- ヒートホーン
- 頭部に装備されたヒートブレード。頭部をぶつけるようにして敵を切り裂く。
- 3連マシンキャノン
- 左腕に装備されている。主に牽制に使われる。
- リボルビング・ステーク
- 右腕に装備されている杭打ち機。根元にリボルバー拳銃のような回転式弾倉がある。杭を目標に打ち込んだ後、弾倉内の火薬を炸裂させて杭を高速で前方に撃ち出し、標的を破壊する。弾倉に炸薬が残っている限り、機体本体の出力とは関係なく運用できる。
- スクエア・クレイモア
- 両肩に装備されている特殊武器。クレイモア地雷を大型化したもので、チタン合金製のベアリング弾を大量に発射し、目標を粉砕する。
[編集] 必殺技
- 「切り札」
- アルトアイゼンの必殺技。アルトの持つ武装全てを、連続して相手に叩き込む(モーションは作品によって異なる)。『IMPACT』から登場。
- ランページ・ゴースト
- ヴァイスリッターとの連係攻撃。OG、OG2でのみ使用可能。
[編集] 劇中での活躍
- COMPACT2
- ゲシュペンストMk-IIIの試作1号機(形式番号は「PTX-003-001」)。正式量産には至らず、極東基地送りになっていた。ゲームではパイロットのキョウスケは射撃より格闘に優れるが、メイン武器である3連マシンキャノンや必殺武器であるスクエア・クレイモアが射撃武器というチグハグさがある上に、破壊力のある武器が無く、パンチ力に欠ける(『IMPACT』では改善された)。
- IMPACT
- 『α』の設定にあわせ、後の設定と同じゲシュペンスト試作3号機の改造機(形式番号は「PTX-003C」)となった。新たに「切り札」が追加され、攻撃力が強化されている。
- OG / OG2
- OG2ではスプリットミサイルの設定が多弾頭型に変更されたため武装から無くなった。またOGではバリアがビームコート→ABフィールドと中盤で強化されたはずなのだがOG2では何故かビームコートにパワーダウンしていた。余談だが、キョウスケはアルトアイゼンを賭けの担保に取られそうになった事がある。
- α外伝
- 設定のみ登場。量産型ゲシュペンストMk-IIのカスタムメイド機。
[編集] アルトアイゼン・リーゼ
アルトアイゼン・リーゼ ALTEISEN RIESE |
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形式番号 | PTX-003-SP1 |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍ATXチーム |
開発 | マリオン・ラドム キョウスケ・ナンブ |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 改良機 |
全高 | 23.8m |
重量 | 99.7t |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | キョウスケ・ナンブ |
武装 | 5連チェーンガン プラズマ・ホーン リボルビング・バンカー アヴァランチ・クレイモア |
必殺技 | エリアル・クレイモア ランページ・ゴースト |
[編集] 機体概要
アルトアイゼンを強化改造した機体。
キョウスケの提出した改造案を基に、ヴァイスリッターの予備パーツなどを利用して大幅な改造を施されている。右腕のリボルビング・ステークを、大型すぎるためお蔵入りになっていた試作型「リボルビング・バンカー」に変更。またクレイモアを更に大型化したため、機体バランスは更に悪化している。そのためバランスを適正化するためにテスラ・ドライブまで搭載されているが、飛行用ではなくあくまでバランサーであるため、長時間は飛び続けることはできない。
ドイツ語で「巨人」を表すリーゼの名は、巨大なリボルビング・バンカーに由来している。
[編集] 武装
- 5連チェーンガン
- アルトアイゼンの3連マシンキャノンに代わる射撃武器。牽制用。
- プラズマ・ホーン
- ヒートホーンに代わる武器。始動時に電撃がホーンに発生する。
- リボルビング・バンカー
- リボルビング・ステークに代わる武器。本来アルトアイゼン用に開発されていた武装だが、機体バランスを壊してしまうためお蔵入りになっていた。重量があるためか、ステークの時のように水平ではなく、下から突き上げるようにして標的に突き立てる。
- アヴァランチ・クレイモア
- スクエア・クレイモアをさらに強化した武器。
[編集] 必殺技
- エリアル・クレイモア
- 「切り札」とほぼ同じ。武装を全弾叩き込む。
- ランページ・ゴースト
- ヴァイスリッターとの合体技。モーションが作品によって異なる。「暴れ回る幽霊」という名称は、2機がゲシュペンスト(幽霊)の改造機であるため。
[編集] 劇中での活躍
- COMPACT2 / IMPACT
- ライン・ヴァイスリッターに対抗すべくキョウスケが提案した改造プランを基に、ニナ・パープルトンが仕上げた機体。COMPACT2ではアルトアイゼン同様アヴァランチ・クレイモアが射撃武器となっていたが、『IMPACT』では改善。さらに、「切り札」に代わり「エリアル・クレイモア」が装備された他、リボルビング・バンカーはバリアを無効化する特性を持ち、文字通り何であろうと撃ち貫くことが可能になっている。
- OG2
- 激化するシャドウミラーとの戦局に対応すべくキョウスケが提案した改造プランを基に、マリオン・ラドム博士が強化を施した機体。アクセル・アルマーとの戦いによって大破させられたのを機に改修された。スプリットミサイルはアルトアイゼン同様削除され、またリボルビング・バンカーはバリア貫通が不可能となっている。ラドム博士が「どうせやるなら徹底的に」としたため、完成した機体はキョウスケのプランとはやや異なっている。アラドは「イチバチどころかイチジュー」「ビルガーとは別の意味で出たとこ勝負の機体」と評している。
[編集] ヴァイスリッター
ヴァイスリッター WEIßRITTER |
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形式番号 | PTX-007-03C |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍ATXチーム |
開発 | マリオン・ラドム |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 21.7m |
重量 | 60.3t |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | エクセレン・ブロウニング |
武装 | スプリットミサイル プラズマカッター 3連ビームキャノン オクスタン・ランチャー |
必殺技 | ランページ・ゴースト |
[編集] 機体概要
ラドム博士によって製作された、ゲシュペンストMk-II試作型3号機の改良機。高機動性重視の砲撃戦仕様機。しかしコストの高騰と機体の脆弱性から量産にはいたらなかった。当初は博士の意向により、EOTは採用されないはずだったが、南極事件を経てDC戦争が勃発し、アーマードモジュールに対抗する為、急遽テスラ・ドライブを搭載した(本当ならスラスターで無理矢理飛ばす予定だった)。アルトアイゼン同様、操縦は困難。武器はビームと実弾を発射できるオクスタン・ランチャー。
【Weiß Ritter = 独語で「白騎士」】
[編集] 武装
- スプリットミサイル
- 多弾頭ミサイル。
- プラズマカッター
- ビームサーベルのような近接戦闘用武装。砲撃戦用PTであるヴァイスリッターでは、あまり使われない。
- 3連ビームキャノン
- 3連装のビーム砲。威力はさほど高くなく、牽制用。
- オクスタン・ランチャー
- ビームと実弾を撃ち分けることのできる、専用武装。銃身は結構頑丈らしく、ゼロ距離で実弾を連射してもOKらしい。なお、両方を連続して相手に撃ち込むWモードのモーションは作品によって異なり、『OG2』ではアルトの「切り札」のように、ヴァイスすべての武装を相手に連続して叩き込む攻撃になっている。
[編集] 必殺技
- ランページ・ゴースト
- アルトアイゼン(リーゼ)との連携攻撃。
[編集] 劇中での活躍
- COMPACT2
- 量産型ゲシュペンストMk-IIの性能向上を目的とした改良試作機(型式番号はPTX-002-00C)。飛行できない。
- IMPACT
- 『α』の設定に合わせ、後の設定である「PTX-007-03C」に改められた。さらに飛行可能となった。量産型ゲシュペンストMk-IIを改造して作った「1機だけの量産機」である。ランチャーとの干渉を避ける為に装甲を極限まで削り落とした結果、非常に「脆い」機体となってしまった。
- OG / OG2
- 『OG』の中盤でオクスタン・ランチャーのEモードとBモードを連続して使用するWモードが追加された。
- DW
- 南極事件前からエクセレンの愛機として運用している。
- α外伝
- 設定のみ登場。量産型ゲシュペンストMk-IIのカスタムメイド機。
[編集] ライン・ヴァイスリッター
ライン・ヴァイスリッター REIN WEIßRITTER |
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形式番号 | PTX-007-UN |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍ATXチーム アインスト |
開発 | アインスト |
製造 | アインスト |
生産形態 | エクセレン・ブロウニング専用機 |
全高 | 21.9m |
重量 | 65.5t |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | エクセレン・ブロウニング |
武装 | スプリットミサイル 3連ビームキャノン ハウリング・ランチャー |
必殺技 | ランページ・ゴースト |
[編集] 機体概要
ヴァイスリッターがアインストに奪取され彼らによって変異させられた機体。
アインストグリートに似た、植物の蔓のようなものが随所に見られる。ツグミ曰く、元々のヴァイスのパーツが何らかの力で変異させられているらしい。なお、エクセレン専用機で他のキャラは乗り換え不可。戦争終結後はアインストが消滅したせいか、元のヴァイスリッターに戻った。メイン武装はオクスタン・ランチャーが変化したと思われるハウリング・ランチャー。
【Rein = 独語で「純粋」 →「純白の騎士」】
[編集] 武装
- スプリットミサイル
- 多弾頭ミサイル。ヴァイスと共通。
- 3連ビームキャノン
- 同じくヴァイスリッターと共通の牽制用ビーム砲。
- ハウリング・ランチャー
- オクスタン・ランチャーが変化したものと思われる実弾・ビーム撃ち分け可能な武器。仕組みは不明だが、Xモードを起動すると銃身が変形し、高出力ビームを撃つことができるようになる。エクセレン曰く「おたけびランチャー」。また、彼女はこの武器を「嘘くさい」とも評している。
[編集] 必殺技
- ランページ・ゴースト
- アルトアイゼン・リーゼとの合体攻撃だが、OG2でしか使うことができない。
[編集] 劇中での活躍
- COMPACT2 / IMPACT
- 早乙女研究所にゲシュペンストを引きつれ出現した異形のヴァイスリッター。分析の結果、アインストゲミュートに似た構造材が使われている以外、まったく不明。真ゲッターロボとの二者択一だが、仲間に出来る。なお『IMPACT』では、この機体にエクセレンが乗っていると、アルトアイゼン・リーゼとの合体攻撃を繰り出すことができなくなる他、プラズマカッターが消滅している。
- OG2
- 連れ去られたエクセレンがキョウスケ達の前に再び姿を現した際搭乗していた異形の機体。『IMPACT』と違い、アルトアイゼン・リーゼとの合体攻撃も使用できる。余談だが、本作ではラドム博士によるヴァイスリッターの強化プランがこの機体とは別に存在しているが、ラドム博士本人はエクセレンにその事を聞かれた際に華麗に無視している。前述の通り終戦後は元に戻っており、後日談のOVAでも元のヴァイスのまま登場している姿を見ることができる。
[編集] ビルトビルガー
ビルトビルガー WILDWÜRGER |
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形式番号 | PTX-015L/R |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 αナンバーズ |
開発 | カーク・ハミル マリオン・ラドム |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 20.6m |
重量 | 56.9t |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | アラド・バランガ マイ・コバヤシ レーツェル・ファインシュメッカー |
武装 | 3連ガトリング砲 M90アサルトマシンガン コールドメタルソード スタッグビートルクラッシャー |
必殺技 | ビクティム・ビーク |
[編集] 機体概要
機体の設計はカーク・ハミル博士、武装のみラドム博士が担当。アルトアイゼンのコンセプトを受け継いだ機体で、重装甲、実弾武器中心の設計で、更には機動性も追及された機体。Rタイプ(ロイヤルブルー、アラド機)とLタイプ(レッド、マイ・コバヤシ搭乗機。スタンショック装備、初期装備の武器の換装が不可能だがさらに武器を積載する事が可能)の2機が存在。機体フレームにはゲシュペンスト系のGIIフレームが使用されている。外部装甲(ジャケット・アーマー)をパージ(排除)することによって高機動モードへ移行し、ビルトファルケンと連携した高速戦闘が可能となる。
【Wild Würger = 独語で「野生の百舌」】
[編集] 武装
- 3連ガトリング砲
- 左マニピュレーターに装備されている実弾兵器。稀にガトリング砲と名がついているのに回転しないのは奇妙だとする意見があるが、これは「ガトリング砲を3基搭載した武装」であるため間違いではない(戦闘アニメーションを見ると弾丸の発射点が砲口先端で円を描いているのが確認できる。仮に3つの砲身が回転するとすれば、その場合はただの「単装ガトリング砲」にしかならないため)。
- M90アサルトマシンガン
- 携行兵装の一つで、これもビーム兵器ではなく実弾兵器。マシンガンの銃口の下にグレネードランチャーがついている。OGシリーズではこの武器と3連ガトリング砲はリュウセイの「ビーム兵器はアラドに向いていない」という意見を参考に装備されたものと思われる。
- コールドメタルソード
- 3連ガトリング砲の銃口と銃口の間に差し込まれている実体剣。R-1に装備されているコールドメタルナイフを大型化したものと推測される。OGシリーズではカチーナの「長めの実体剣がアラドに向いている」という意見を参考に装備されたものと思われる。
- スタッグビートルクラッシャー
- 右マニピュレーターに装備されている大きな鋏。主な使用法として敵機の関節を切断し戦闘能力を奪う、強固なことを利用して敵機を挟み潰すなどがある。OGシリーズではキョウスケの「リボルビング・ステークより大きめの武器がいいだろう」という意見を参考に装備されたものと思われる。
アラド曰く、「カニじゃなくってクワガタのハサミ」(第二次α初登場マップクリア後のデモにて)。
[編集] 必殺技
- ビクティム・ビーク
- ジャケットアーマーをパージし、折りたたんで格納していた高速飛行用ウィングを展開後、テスラドライブの瞬発力を最大限に活用して敵機に体当たりを仕掛ける突撃戦法。おそらく高速飛行用のウィングが鋭利な刃物として機能していると推測される。あるいはテスラドライブを利用して羽の周囲にリオンシリーズでおなじみのソニックブレイカーやソニックセイバーを発生させているともとれる。ちなみに、英語でビクティムは犠牲・生贄、ビークはクチバシを指し、百舌の早贄になぞらえた名称となっている。
- ツインバードストライク
- ビルトファルケンとの高速連携攻撃の名称。OG2ではアルトアイゼンとヴァイスリッターの連携攻撃であるランページ・ゴーストをモデルにして考案された連携攻撃とされている。
[編集] 劇中での活躍
- OG2
- アラドのクセに合わせて武装を考案したため、事実上のアラド専用機と言える。しかし、マイが搭乗したタイプLもスタンショックを搭載している事を除けばアラドが乗るタイプRと全く同じ仕様になっている。武装考案のアドバイザーはリュウセイ、カチーナ、キョウスケ。データ収集の訓練相手はラミアだった。
- 第2次α
- アラドを主人公にした際の後継機として登場。設定は『OG2』と基本的に同じ(ただし、武器はアラド用に調整されてはいない)。レーツェルが持ってきたものを戦闘中に受け取り、乗り換えした。本人曰く、「出たとこ勝負の機体」。
封印戦争の最終局面で取り残されたイルイを助ける為、ガンエデンに突入。辛くもイルイを助け出すことに成功し地球に降り立つがその時点で中破した。 - 第3次α
- 封印戦争終結後、パイロットのアラド共々行方不明になっていた。参戦したときは完全に修復されていたために、マオ・インダストリーかテスラ・ライヒ研究所で修理を受けたと推測される。ちなみに、登場はリアル系男主人公選択時のみ。
[編集] ビルトファルケン
ビルトファルケン WILDFALKEN |
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形式番号 | PTX-016L/R |
分類 | 人型 |
所属 | 地球連邦軍 ノイエDC ヤザン隊 αナンバーズ |
開発 | カーク・ハミル |
製造 | マオ・インダストリー社 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 21.7m |
重量 | 50.0t |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ゼオラ・シュバイツァー アラド・バランガ ラトゥーニ・スゥポータ |
武装 | バルカン砲 スプリットミサイルH ロシュセイバー オクスタン・ライフル |
必殺技 | ツインバードストライク |
[編集] 機体概要
カーク開発の砲撃戦用PT。堅実な設計。ヴァイスリッターのコンセプトを受け継いでいるほか、同時期に製造されたビルトビルガーとの連携も考慮されている。ヴァイスリッターや、ビルトビルガーと違いゲシュペンスト系のGIIフレームではなく、ヒュッケバイン系のHフレームを採用している。主兵装はヴァイスリッター同様にビームと実弾の撃ち分けができるオクスタン・ライフル。
【Wild Falken = 独語で「野生の隼」】
[編集] 武装
- バルカン砲
- 頭部に内蔵されているバルカン砲。
- スプリットミサイルH
- 両肩と両膝から発射されるミサイル。ミサイル内部に多弾頭ミサイルを搭載しており射程距離が長い。
- ロシュセイバー
- ヒュッケバインMk-IIIにも搭載されているビームソード。プラズマカッターより出力が上と見られる。
- オクスタン・ライフル
- ヴァイスリッターのオクスタン・ランチャーを取り回しが容易なように改良したもの。
OG2ではオクスタン・ライフルBとオクスタン・ライフルEに分かれているが、αシリーズではオクスタンライフルで統一されている。なおどちらにもオクスタン・ライフルWは存在する。
[編集] 必殺技
- ツインバードストライク
- ビルトビルガーとの高速連携攻撃の名称。ビルトファルケンはジャケットアーマーを装備していないのでパージはしないが、背部のテスラドライブのウィングを展開しTBSモードと呼ばれる高速飛行形態へ移行する。フィニッシュに体当たりを仕掛けていることから見て、ヴァイスリッターと比べると格段に機体自体の剛性が向上(Hフレームの使用やテスラドライブを利用したソニックブレイカー(ソニックセイバー?)で激突部を保護していることが考えられる)したことが伺える。
[編集] 劇中での活躍
- OG2
- タイプLはアラドが「俺好み」のBMセレクトをしたためか、接近戦で使われたが、ガルガウにより撃墜された。タイプRはラトゥーニがテスト中、DC残党軍(奪取したのはゼオラ)に奪取されるがゼオラが後にハガネ隊に加入したため、ハガネの戦力として運用される。
- 第2次α
- ビルトビルガーより先にロールアウトしていたが、『OG2』同様に奪取されてしまう。のちにゼオラがヤザン隊から離反しαナンバーズに参加したことでαナンバーズの戦力として運用されることになる。設定は『OG2』とほぼ同じ。
- 第3次α
- 封印戦争終結後もαナンバーズの機体としてゼオラが運用。リアル系男主人公のシナリオのみ登場。
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第○次シリーズ | 第2次/G - 第3次 - EX - 第4次/S - LOE - F/完結編 - CB |
αシリーズ | α/DC版 - α外伝 - 第2次α - 第3次α |
COMPACTシリーズ | COMPACT/WSC版 - COMPACT2/IMPACT - COMPACT3 |
任天堂携帯機単発 | 初代 - A - R - D - J - W |
単発 | 新 - 64/LB - MX/ポータブル - GC/XO - SC |
OGシリーズ | OG1 - OG2 - OVA - OGS - DW - 龍虎王伝奇 |
バンプレストオリジナル | 用語 - 機動兵器一覧 - キャラクター一覧 |
その他 | 参戦作品一覧 - システム - スクランブルギャザー |