Aurex
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Aurex (オーレックス) とは東京芝浦電気(現在の東芝)が1970年代から1980年代にかけて、いわゆる白物家電に用いた"TOSHIBA"とは別にピュア・オーディオ製品に用いたブランド名である。
[編集] 概要
当時、民生の録音再生機器の主流となっていたカセット・テープの宿命であったヒス・ノイズの低減及びオープン・リールタイプのテープレコーダーに比較して劣っていたダイナミック・レンジの伸張を目的として開発された"adres"(Automatic Dynamic Range Expantion System)は、後に同様の効果を持つDOLBY-Cタイプに主流を奪われてしまったが、オーディオ史にその名を刻むものとなった。また、既存分野の製品の開発にも力が注がれ、プリ・アンプ製品でSY-Λ88は名機の誉れが高かった。
同時代に東芝と同様、ピュア・オーディオに別ブランド名を冠したメーカーには、SHARP(OPTONICA)、日立(Lo-D)、三洋電機(OTTO)、松下電器(Technics)、三菱電機(DIATONE)等があるが、ピュア・オーディオの衰退とジェネラル・オーディオの隆盛につれて、撤退したブランドが多い。
代表的な要素技術
- ノイズリダクション "adres"
- Λコンデンサを使用したアンプ
- クリーンドライブ
- エレクトリックコンデンサカートリッジ
代表的な製品
プリアンプ
- SY-88
- SY-Λ88
- SY-Λ88Ⅱ
- SY-Λ90
- SY-99
パワーアンプ
- SC-88
- SC-Λ90F
- SC-Λ99
プリメインアンプ
- SB-66
- SB-66C
- SB-Λ70
- SB-Λ70C
- SB-Λ77
- SB-Λ77C
カセットデッキ
- PC-X66AD
- PC-X80AD
- PC-X88AD
- PC-G90AD
CDプレイヤー
- XR-Z90
チューナー
- ST-910
スピーカー
- SS-510
- SS-L8S
ターンテーブル
- SR-510