Digital Mavica
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Digital Mavicaはソニーが発売していたデジタルカメラのブランド。1997年に最初の製品がリリースされてる。
本体内にフロッピーディスクドライブを搭載し、フロッピーディスクを記録媒体とすることが大きな特徴として挙げられる。このころのデジタルカメラは多くの製品が30万~40万画素程度のCCDを使用していたため、フロッピーディスク1枚で40枚前後の記録ができたのである。
ソニーはデジタルカメラの世界シェアにおいてトップを争うほどのシェアを持っているが、それはCyber-shotよりもDigital Mavicaの貢献度が大きい。Digital Mavicaは日本市場ではほとんど省みられることがなかった製品だがフラッシュメモリではなくフロッピーディスクを記録媒体として使っていたため、比較的安価にデジタルカメラ本体の供給ができていた。そのため、コストパフォーマンスを重視する欧州・北米などの市場でベストセラーとなった。また、初期製品から10倍ズームを搭載していたことも北米市場で受け入れられる要因になっていた。
これらの製品のおかげでデジタルカメラ=ソニーという図式ができあがり、大きなシェアを獲得することに成功したのである。
しかし、デジタルカメラに用いられるCCDが高画素化されるに従い、フロッピーディスクでは撮影可能な画像の枚数が限られてくるようになり、また記録時の速度が遅いことも問題となっていった。そのため、後期製品では2倍速FDDや8cmサイズのCD-Rドライブを搭載したもの、あるいはフロッピーディスク型のメモリースティックアダプタを利用できるものなどもリリースされた。最終的にはメモリースティックスロットを搭載するようになり、Cyber-shotへと統合されている。
なお、「Mavica」という商標はもともとビデオフロッピーと呼ばれる媒体に記録していたアナログ式ビデオスチルカメラに使われていたものである。
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