FOCUS
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FOCUS(フォーカス)は、1981年に新潮社から創刊された写真週刊誌の草分け。2001年からは休刊中である。
記事だけではなく写真を前面に押し出し、新しいジャーナリズムのスタイルを確立した。
[編集] 内容
「新潮ジャーナリズム」と呼ばれる丹念な取材と張り込み取材を展開。有名人やタレントの密会写真掲載などで話題を作ったり、政治的な事件や災害、事故などのスクープも多い。また、従来の新聞、テレビなどが報道しなかった、複雑な事件やニュースの裏側に迫る写真も数多く掲載した。
法廷内の被告、元首相を撮影したり、神戸の神戸連続児童殺傷事件で未成年の犯人の顔写真を掲載したりと、法に触れかねない取材活動をして問題となったこともある。しかし一方では桶川ストーカー殺人事件で、警察より先に犯人を捕捉し、警察の不祥事まであばくという調査報道を成功させてもいる。
最終ページは、マッド・アマノが世相を広告風に作ったパロディ写真、「狂告の時代」が連載されていた。
[編集] 歴史
創刊当初は、有名写真家を使った芸術性の高い雑誌を目指したものの低迷。その後、張り込みや突撃取材を行う週刊誌へと変貌を遂げ成功を収めた。販売部数はピーク時に毎週200万部を突破し、印刷が追いつかず東京と大阪の2個所で印刷所で同時に印刷したほど。「フォーカスする」などの流行語まで作られ、一大ブームとなった。
しかし、他雑誌やテレビに真似されるようになって、次第に読者から飽きられるようにもなると共に、フライデー襲撃事件などのあおりを受けて、その取材方法に社会的批判を浴びるようにもなった。以後急速に部数を減らし、2001年三代目編集長の山本伊吾氏の時に、累積赤字などを理由に休刊。(ただし、2002年から2004年までは、年1回『週刊新潮』の増刊という形で発行されていた。)
[編集] 類似雑誌
同様のスタイルの写真週刊誌は他の出版社からも模倣され創刊されており、一時はFRIDAY(講談社)、FLASH(光文社)、TOUCH(小学館) 、Emma(文藝春秋)など4誌が存在した。
しかしこれら4誌はFOCUSと形態こそ似ているものの、ヌードグラビア、グルメなどの軟派な記事が多く、内容にはかなりの相違があった。このうち2誌は廃刊となり、2006年現在ではフラッシュとフライデーのみが細々と出版を続けている。