Foobar2000
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この項目の本来の表記は「foobar2000」です。MediaWikiの技術的制限から先頭の小文字が大文字になっています。
最新版: | 0.9.4.2 / 2006年11月29日 |
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対応OS: | Windows |
種別: | メディアプレーヤー |
ライセンス: | プロプライエタリ |
公式サイト: | http://www.foobar2000.org/ |
foobar2000(フーバーにせん)はPeter Pawlowskiが開発した、Microsoft Windows XPおよびMicrosoft Windows 2000で動作するオーディオプレイヤーである。略称は、fb2kとされることが多い。foobar2000がネイティブに対応している形式は、
- MP3
- Ogg Vorbis
- MP2
- AAC
- WAV
- AIFF
- Musepack
- VOC
- SND
などである(Standard input array 1.0)。このほか、インターネット上に公開されているコンポーネントによって、再生可能形式を増やすことができる。
2006年3月、version 0.9がリリースされた(それまでのバージョンとの互換性は無い)。現在の最新バージョンはversion 0.9.4.2である。
目次 |
[編集] 特徴および長所
- 豊富なコンポーネント
- サードパーティによる開発によって公開されているコンポーネントにより、foobar2000の拡張が可能。再生形式の拡張から、UIを変更したり、その他使用を便利にするコンポーネントが数多く公開されている。SDK(BSDライセンス)は公式サイトからダウンロード可能。ただし、今のところメジャーバージョンアップごとのコンポーネントの互換は無い。コンポーネントは主に、Input、Output、foobar2000の動作に関するコンポーネントであるGeneral、DSP、GUI部分のコンポーネントUser interface、Visualizationに分類される。
- ユニコードをフルサポート
- ほとんどの国の言語に対応している。ただし、その言語を表示するためのフォントが必要となる。そのため、ユニコード化によりVersion 0.9ではWin9x系のOSのサポートが打ち切られた。
- ReplayGainのサポート
- ファイルを再圧縮させることなく音量を変えることのできるReplayGainに対応している。標準対応形式はもちろん、Inputコンポーネントで拡張したファイル形式にもほぼ対応しているので、ほぼ全てのファイル形式で利用できる。
- 高機能なタグ編集
- 標準的なコンポーネントであるMasstaggerによって、大量のファイルのタグを高速に編集できる。 (file info boxを使用してタグを編集しているユーザーも多い) スクリプトやファイル名からタグを予測できるなど、非常に高機能である。
- Media Library機能 (旧Database)
- ファイルのタグをfoobar2000が管理するデータベースに記録していくことにより、Album listや高速な検索が可能になったり、ファイルの読み取りが高速化が望める。その他、ファイルのタグを直接編集せずMedia Libraryを構築することも可能。
- 高機能なプレイリスト部 (Default User Interface)
- foobar2000はスキンに対応せず、その代わり、プレイリスト部分に多く力を入れているところが見受けられる。例えば、タブによるプレイリストの管理や、TitleFormattingによる柔軟なプレイリスト表示部の改造が可能である。なお、これをカラムに変更したColumns UIというコンポーネントも存在する。
- Converter (Converter)
- ファイルをWave形式または他形式のファイルに圧縮したい場合に使用するコンポーネント。これを使用することによってCDからファイルを作成するリッパーとしての役割もある。
- TitleFormatting
- 柔軟なプレイリスト表示や設定を可能にするスクリプト。
- フリーウェア
- 完全なるフリーウェアである。
などが機能的特徴および長所としてあげられる。Media Library、Masstagger、Converterがfoobar2000をただのオーディオプレイヤーでなく、管理する側面を持つことを可能にさせている。
他にも、
- 省メモリで旧世代のマシンでも軽快
- 出力ビット深度を設定可能
- プレイリスト部だけでなく、GUIを大幅に改造可能
- cueシート他、多くのタグをサポート
などがあげられる。
[編集] 備考
- foobar2000 Wikiによると、開発者である、Peter PawlowskiはWinamp 2のプラグインの構造上の問題点や、Winamp 3がグラフィックやスキンに焦点をおいた開発を行ったことにうんざりしたため作られたとのこと。そのため、多くの機能がコンポーネント化され、全くコンポーネントが無い場合は、foobar2000はファイルを再生することもできず、GUIも非常にシンプルである。結果、それがfoobar2000がシンプルで省リソースであることに繋がっている。
- 非常に多くの開発者がコンポーネントの開発に関わっている。前述通り、SDKも公式サイトでダウンロード可能である。日本人でも著名な参加者がいる。バックにあるHydrogenaudioのフォーラムは非常に巨大で、連日多くの参加者が議論したり、新しいコンポーネントを公開しあっている。
- foobar2000.exeの日本語化についてはfoobar2000の構造上、完全にはできない状態である。そのためPeter PawlowskiはWikiなど解説サイトを充実させるべきだと主張している。現在日本では、foobar2000 Wikiが最も充実している解説サイト(Wiki)であると言える。
- UIの言語が英語であり、少々複雑であるせいもあり導入は比較的難しい部類に入ると言える。
- foobar2000はフリーウェアであるがオープンソースではない。(Peter Pawlowski自身、オープンソースを否定している?)