おきらく忍伝ハンゾーの登場人物
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おきらく忍者ハンゾーの登場人物(おきらくにんじゃはんぞーのとうじょうじんぶつ)は、山中あきらの漫画作品『おきらく忍伝ハンゾー』に登場する人物について記述する。なお、生い立ちなどについては外部リンクを参照。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 主要人物
- ハンゾー
- 本作品の主人公。おきらく流の忍者。決め台詞は「おきらくらくしょ~いってみよ~」。名前の由来は服部半蔵。
- お気楽ごくらくな性格で、いたずら、悪ふざけが好き。時に、悪ふざけが過ぎて事件になることも。アヤメに「卑怯の天才」と言われたことがある。また、ヒデリに手裏剣の投げ方を教えたりと優しい面もある。ボケとツッコミを両方こなす。
- 敵であろうと殺すことを嫌う。それは過去のとある辛い経験から来ているトラウマがあるため。
- 赤ん坊の頃、忍びの山に捨てられていたところをししょーの夢瀬鬼忍隠鬼落斎に拾われ、以降ジュウベイと出会うまで忍びの山で忍者修行をしていた。
- 謎の忍者軍団の攻撃に対抗するため、忍びの山に幕府の使者としてやってきたジュウベイのサムライらしからぬ優しさを気に入り、以降コンビを組むことになる。
- 通常使用するおきらく忍法の他に「隠鬼落忍法滅殺奥義爆竜」や「隠鬼落忍法奥義之弐炎凰」。ジュウベイとの合体奥義に「雷猫鞭」、ジュウベイ、ジャキマル、ミゲルの四人の奥義を併せた「なりゆき即席合体奥義龍・牙・裂・咬」がある。
- 愛刀としてネコ正宗、武具として肩の左側に空亀のカメキチ、右側に陸亀のリクスケを装備する。
- 虫獣遁の術として使うために忍虫を飼っている。その中の一匹、忍虫番号四、大百足の藤太くんは俵藤太が名前の由来である。
- 一度、アヤメの学校に潜入するために女装(ジュウベイが無理矢理。本人は嫌がっていた)させられたことがある。その際、咄嗟に「ハンブン子」と名乗っていた。
- ジュウベイ
- 柳生神陰流のサムライ。幕府の公儀隠密。名前の由来は柳生十兵衛三厳。
- 幕府の命令で、謎の忍者軍団に対抗できる忍者を探しに忍びの山に使者として向かうが、忍びの山で三日間さまよい続けた。弱っていたところを忍者軍団の一人に襲われていたところをハンゾーに助けてもらった事がきっかけでハンゾーとコンビを組み、江戸のよ~なところの平和を守るため奔走する。
- 家族に妹のアヤメがおり、父母は他界。他に居候としてハンゾー、クロカゲ、タイゲン、ボラン坊、ハグルマ、マタキチがいる。
- 性格は、相手が連続下着ドロであろうと厳しく仕事を全うするほどの真面目な人。その真面目さはハンゾーとヨシムネに「深夜のど田舎で信号を守るような奴だぞ」「しかも手を上げて渡るんだ」と例を挙げられるほど。実直で頭がちょっと固い。4巻でアヤメの学校「昌平坂女学園」の制服が変わったときの乱れ具合はハンゾーも引いた。
- 武器は電気を放つことができる双刀。ただし、柳生神陰流の技なしでは攻撃力はほとんどない。
- 普段から眼帯をしているが、作者のお遊び要素として、眼帯がたまごっちになったことがある。
- 柳生神陰流の技に「鋼断剣」「雷神撃」「疾風撃」「雷煌撃」「雷月斬」「天地裂断」最大奥義に「裂空雷帝砲」、ハンゾーとの合体奥義に「雷猫鞭」、ハンゾー、ジャキマル、ミゲルの4人の奥義を併せた「なりゆき即席合体奥義龍・牙・裂・咬」がある。
- ヨシムネ
- 幕府の将軍で、ハンゾーの力量を測るため襲い掛かるが、逆にハンゾーにたたみ返しで返り討ちにされる。子どもであるために本気になってくれる相手がジュウベイしかいなかったが、同じく本気で相手をしてくれたハンゾーを気に入る。性別が女であることは極秘で、普段は男装している。
- 性格は「あくらつわがままやってみよ~」の台詞の通り超ひねくれ者でわがまま。仕事を放り出し世直しの旅にハンゾーとジュウベイを引き連れたり、キラとアサノの討ち入りを江戸のよ~なところの年中行事にするなど、自分の楽しみを追求する。それが常々トラブルの元になる。ハンゾーに恋心を抱いている。
- 将軍家一子相伝の技に長刀術があり「白旗降参陣」がある。
- 名前の由来は八代将軍徳川吉宗。
- アヤメ
- ジュウベイの妹。「昌平坂女学園」に通う女学生で、柳生神陰流の剣士。家事を一手に担い、居候としてやってきたハンゾーのいたずらに手を焼きながらも面倒を見る。作中では非戦闘要員だが、ジュウベイに「家庭内ではアヤメは無敵」と言われ、ついにハンゾーも逆らえなくなり、買い物に行くようになる。6巻では任務に向かう兄やハンゾーを見送る日々の不安を魔装具に付け込まれてしまう。
- 性格は明るく優しいが、怒らせるとかなり怖い。家計を預かるしっかりものだが、ぶらんど物のバーゲンには目がない。両親がいないため、兄のジュウベイを失うことを恐れており、強い味方である忍者のハンゾーが来たことを素直に喜び、いい家族になろうとしている。
- 柳生神陰流の技に「水舞千鳥」「連撃水舞千鳥」奥義に「水撃六連」がある。兄のジュウベイと同じ流派だが、刀の違いかジュウベイの技は使えない。
- ジャキマル(邪鬼丸)
- フリーの邪流剣士でハンゾーのライバル。流派は、邪真流。
- 邪真流の師匠ムサシに拾われ、以降ムサシから邪真流を学ぶ。邪真流の掟に「師を斬殺せし者のみ生きることを許す。できぬ者は師によって斬殺されるなり」と言うものがあるが、作中ではムサシもジャキマルも生きている。
- 忍者帝国の長、スルガ大納言にハンゾーとジュウベイの抹殺を依頼され、依頼を遂行しようとするが、アヤメの登場によって失敗する。以降、ハンゾーを狙いながら、江戸のよ~なところで芸夢千太(ゲームセンター)で用心棒や都麗伝宮絵札超美男子(トレイディングカードアマクサ)カード売りのバイトなどでテント暮らしをしながら生計を立てている。
- 修行場にいなかった生き物「女」が苦手なため、女が近寄ったり触れたりすると身体が石のように固まってしまい、動けなくなってしまう。そのため、優勢だった戦いもあっという間に決着がついてしまうことも。女性苦手を克服するために、少女向け雑誌「月刊女の子」を立ち読みしたり、アヤメそっくり(?)の人形相手に会話の練習などをしてみるがどれも失敗に終わる。三巻ではその体質から起こる「悲劇のかさじぞう」、四巻ではハンブン子に女性苦手解決の糸口と運命を感じるも、実はその子の正体はハグルマ達に女装させられたハンゾーであった。作中石にならなかったのはゲンナイ印の安眠マスクを装着し、女が視界に入らなかった時のみ。
- 性格は残酷な一面もあるが流されやすい。女性苦手克服の仕上げにアヤメを斬ろうと呼び出したことがあるが、逆にスルガ大納言に攫われてしまい、助けに行ったことがある。誰よりも強くなるためだけに生きていたため、人との馴れ合い、触れ合いを嫌っていたが、アヤメとやり取りをするうちに変化が。六巻の魔装具編では心を暗い力に引きこまれ闇の力に酔ってしまう。
- 邪真流の技に「邪獣咬」「三身殺」「音速剣」、ハンゾー、ジュウベイ、ミゲルの4人の奥義を併せた「なりゆき即席合体奥義龍・牙・裂・咬」がある。
[編集] その他の登場人物
[編集] 忍びの山五人衆
ハンゾーの忍びの山の忍者学校の同級生。 当初、忍びの山にハンゾーを連れ戻そうと思っていたが、アヤメの「またおいで」発言により、江戸に居つき、ジュウベイの家の蔵を改装し、忍者屋敷を作り、そこに住み始める。 五人衆はクロカゲ、タイゲン、ボラン坊、ハグルマ、マタキチを指す。 それぞれ特色ある忍法を使う。 ハンゾーを含めた6人は「心伝玉」という玉を持ち、これにより遠隔地にいても互いに通信をすることが可能である。
- クロカゲ
- 影忍法を使うことができる影忍。
- 忍びの山から江戸のよ~なところに行ってしまったハンゾーの様子を見にジュウベイの家へ行ったところ、アヤメが幻獣に襲われかかっているのを助ける。日光が苦手なのか、ジュウベイの家の蔵を改装した忍者屋敷でも影の中に部屋を作っているらしい。
- 性格は繊細で真面目。言葉を発することができないため、話は巻物に字を書いて行う。しかし、あらかじめ巻物を用意しているのか、作中でクロカゲが巻物に台詞を書くシーンはない。病弱で体力がないらしく、「遠足では必ずゲロを吐いてたもんな~」とハンゾーに回想されている。ジュウベイの家へ来たのはハンゾーを忍びの山に連れ戻したいからだったが、ハンゾーを連れて行くと寂しがるのが自分だけではないと知り、自分たちだけ忍びの山に帰ろうとする思いやりがある。
- 忍法に「影わたり」「影送り」「影昇剣」奥義に「影渡り極」最大奥義に「極大影おくり」がある。
- タイゲン
- 木を自在に操ることができる木忍。
- 情に厚く、誰かが泣くのが嫌い。ただ、なんでもかんでも泣ける話にする悪い癖がある。二巻では体格が立派なため、花丸部屋の娘コズエに頼られ、すもう選手として相撲をとることになったり、五巻では俳句ンローラーBASHOを助けたところ、惚れられるなど、意外ともてる。
- 植物とコミュニケーションをとることができる能力をもつが、はたから見ているとアブナイ人にしか見えない。
- ハンゾーやボラン坊とのコンビで人間離れした忍術(コント)を展開することが多い。
- 忍者屋敷では他の部屋に入れないため居間に住む。
- 忍法に「土根情」「木の葉手裏剣」「木枯らし連拳」「タイゲン球」最大奥義に「千年樹海壁」がある。
- ボラン坊
- 水を自在に扱える水忍。
- うなぎの千倍ぬめる汗で道行く人を転ばせたりと困った性質の汗の持ち主。ダイエット中や夏場は要注意。五巻では魚の鉄人、海ボラ雄山(元ネタは海原雄山)に扮装し、ザビエルを新鮮な生け造りでもてなす。ジュウベイが言うには「真の名人の包丁にかかれば身を切りとられた後の骨と臓だけになった魚が死ぬことなく泳ぎ続ける」らしいが、海ボラ雄山の手にかかると切り身が泳ぎ続ける。干物になったり、串団子になったりと体を張ったギャグ担当。怪獣好きなツナミに好かれている。
- 性格はおおらかでのんびりや。いたずらに対してもノリがいい。一度物事にはまるとなかなか抜け出せないタイプ。赤穂浪士の討ち入りで真冬の池に潜んでいる敵は任せろ、と池に飛び込んで「しんぞ~まひ~」など、ちょっと天然が入っている。
- 忍者屋敷ではどんでん返しの先にある部屋に住む。
- 忍法に「水波(破)泉」「魚鱗剣」「必殺水まねき」最大奥義に「蟠龍昇天波」がある。
- ハグルマ
- カラクリを扱った忍法を得意とする忍者。忍びの山五人衆の紅一点。
- 外観からカラクリそのもののように見えるが、これはボディアーマーである。カラクリパーツを装着している時は標準語を話しているが、外すと「失礼だべな!! おらひょーずんご話してるべ!!」と、かなりのズーズー弁。カラクリが好きで、罠の解除や忍者屋敷の改造は喜んでやっている。科学奉行ゲンナイの発明「学天則」の動力を新開発の蒸気エンジンに改造するなど、カラクリの技術は相当なもの。
- 性格は泣き虫で一途。帝国と戦う兵器が出来ればハンゾーが暇になって遊べると思ったため、学天則の改造に手を貸したりと純粋。カラクリをいじっている時が一番幸せそう。
- 忍者屋敷ではどんでん返しの先にある地下室に研究室と武器庫を持っている。毎日屋敷のどこかを改造するのが趣味。
- 忍法に「カラクリ千手(さうざんとあーむ)」がある。
- マタキチ
- ネコ忍法という忍法を扱う忍者。
- モットーは正義は勝つ。そのため勝つ方の味方をする。自分の身が危なくなると帝国忍者側に付いたりする。裏切りの早さに呆れることもあるが、なぜか憎めない。人を持ち上げさせたら、マタキチに勝てるものは作中にはおらず、ヨイショする才能は随一。人を操ることが出来る技があり、二巻でスルガ大納言に「見所があるねぇ……よし帝国に入れてあげよう」と言われている。猫の体をしているため、マタキチの体にはノミがおり、強力なノミでスルガ大納言の左腕「左腕蛇」を撃退した。
- 性格は明るく、お調子者。その変わり身の早さは何とも言えない。裏切ったかと思えばいつもどおり仲間に戻っている。
- 忍者屋敷ではしのびヤグラに住む。高さが自由自在に変えられる。
- 忍法に「ネコくぐつ」「逆毛針」がある。
[編集] 忍者帝国
日本を忍者だけの国にしようとするスルガ大納言を首領とする団体の総称。本拠は「悪死頼城(あしたのじょ~)」。
首領であるスルガ大納言が気分でやっている団体であるため、本気で忍者帝国を作る気があるのか不明。
なお、失敗した者はスルガ大納言によってお仕置きされる。
根城である悪死頼城の名前は、明日のジョーから採っている。
- スルガ大納言
- 忍者帝国の首領だが、運営にやる気があるのかないのか、その真意は不明。
- 謎の多い人物だが、趣味は失敗した者にお仕置きをすること。
- お仕置きの極意は「生かさず殺さず遊びましょ~」の元、今日も楽しく部下にお仕置きしている。お仕置きのしがいのない剛腕鬼が苦手で、剛腕鬼の復活には頭を痛めている。
- 好きな番組「愛と死の大五郎」「悲しみの水戸黄門」は大納言にとってはお笑い番組に変わる。長嶋茂雄の声真似をするなど、お茶目なところがある。
- アマクサとは捕獣(ポケモン)の対戦をする仲。ハンゾーの師匠、隠鬼落斎とは旧知の間柄で眼出炉党(めだろっと)の対戦をすることも。交友関係にも謎が多い。
- 左腕だけでも動く「左腕蛇」の技に「黒蛇爪」「邪念障壁」「邪念鱗」がある。
- 府抜けて見えるが、実際の戦闘力は高く、優秀な忍者隊をまとめて惨殺できる力がある。
- 名前の由来は徳川忠長。
- タヌマ
- 幕府筆頭老中であるが、その正体は帝国忍者古多奴鬼(ふるだぬき)。これはスルガ大納言との忘年会で思いついた仮装芸らしい。
- スルガ大納言に、彼に直接の敗因がない場合でもいつも必ずお仕置きされる、何かと気苦労の多い中間管理職である。
- 「あくやくせこい手やったろー」とハグルマを利用したり、「犬心まん、猿心まん(『犬猿の仲』になるまんじゅう)」をヨシムネに勧め、第二回キラVSアサノ大討ち入り運動会を大混乱に陥れた。それでも憎めないのは彼の人柄か、それともその後の大納言のお仕置きのせいか。
- 多摩新武士団地四〇二棟に住んでおり、妻は亡くなっている。フブキは娘。
- 娘のフブキを自分の命と思っているほど大事にしており、ハンゾーを倒せなかったフブキに変わりお仕置きを受けます、とスルガ大納言に上申したほど。
- 名前の由来は田沼意次。
- フブキ
- タヌマの娘。忍者としてはまだ半人前。
- 性格は女王様。自分で何をしたいか決められない優柔不断なヒデリに変わって、何でも決断したがる。
- くのいち三人娘の中ではリーダー兼参謀の役割。そしてお色気担当。
- ジュウベイの渋さに惚れ、以来一流忍者の道を諦め、恋に生きると語っている。都麗伝宮絵札超美男子(トレイディングカードアマクサ)カードが流行した時、ジュウベイのカードが出るまで何度も買い続けたことがある。
- ヒデリ
- 忍者としては半人前だが、手裏剣投げの練習をするなど一流忍者になるべく日々努力している少女。
- 昔からフブキに逆らえず、そんな自分が嫌いで悩む。
- くのいち三人娘の中では計画実行役兼ツナミのフォローを担当。
- 伯父にゼニガタ親分がおり、「おじさん」「ヒデ坊」と呼び合う。
- 自分に自信のなかったヒデリが自信を持つきっかけになったハンゾーのことが好き。家庭的なところがあり、健気。
- ハンゾーのおきらく忍法助意発動(じょいぱつど)により引き出されたヒデリの力に「日昇剣」「ヒデリ分身脚」「ヒデリファイアー」がある。
- 読者による女性キャラの人気投票で一位に輝いたことがある。
- ツナミ
- 作中に登場する忍者の中で最も幼いの女の子。忍者としては半人前だが、くのいち三人娘の中で唯一忍術を使える上、見かけによらず怪力の持ち主。
- くのいち三人娘の中ではおまけの扱い。無邪気そのもの。
- 幼いためか記憶力がなく、フブキの命令をほとんど覚えられなかった。また異性に興味がないのか「迦留多(かるた)」の妖術でアマクサのとりこにならず、正気のままだった。怪獣が好きで、怪獣図鑑を見てうっとりする一面があり、ボラン坊を気に入っている。
- 人のまねっこが好きで、混乱すると人まねをする傾向がある。忍ペンを連れており、ツナミが飼っているのか、友達なのか作中では不明。
- また、その存在自体に謎も多い。
- 忍法に「山津波」がある。
- くのいち三人娘の名前の由来は天災「吹雪」「日照り」「津波」から来ている。騒動を起こすことからだと思われる。
- トゲマル
- 鉄刃鬼
- 百面鬼
- 操獣鬼
- 白顔鬼
- 剛腕鬼
- 忍者帝国でも、特に問題の多い人物。通販で体を鍛える武留悪化を頼み、肉体を強化するのが趣味。ある意味努力の天才だが、頭が悪いため唯一公文式だけは空振りしている。「ハンゾーの力は象の半分だけ」と思っているらしい(ハンゾー→半象ということである)。
- 2年前に入れられた象でも壊れないオリを通販の武留悪化(ぶるわーかー)で体を鍛えてオリを破って脱走し、象比20倍(その後3000倍)のパワーを身につける。
- 1度目の襲来で宇宙に追放されるが、2度目の来襲時に弟分に愚零(ぐれい)と脳素(のうず)という宇宙人を連れ、地球に帰還。1度目よりもさらに脳が極限までコンパクトなため、復讐相手のハンゾーとタイゲンを忘れていたため、脳(カエルの糞)を補給するという荒技に出る。
- お仕置きに対して、武留悪化で弱点を鍛えて帰ってくるなど、ますますタチが悪くなって帰ってくるため、大納言もその扱いに頭を悩ませている。どんなお仕置きも通じないため、頑丈なオリに閉じ込めて宇宙に追放することしかできなかったようだ。
- 男の情熱に「筋肉火炎弾」技に「雷電おとし」「究極最強無敵絶対パワー雷電おとし」がある。
- 二度目の来襲時は他所の星の化学で絶対命中する技として「男隕石飛翔頭突殺(メンズメテオダイビングヘッドバッド)」がある。
- ライデン(角闘鬼)
- 竜血鬼
- 自ら流した血を用い、敵を自在に操る技「血竜」を操る忍者。
- この技を用いて好物のニンニクの産地である富良戸藩(ぶらどはん)を支配し、ハンゾーとジュウベイを待ちかまえていた。
- 陰殺鬼
- 愚零
- 脳素
- ツララ御前
- アヤメの通う学校、昌平坂女学園に就いた新しい校長であり、制服を新しくした張本人。
- 江戸のよ~なところを女の武器で攻略する教育を人知れず行うため、老中タヌマの紹介で校長に就いた。超冷え性の体質を生かした技を使う。
- 自身の豊満な肉体を駆使する技を得意とし、奥義に「豊胸氷風」最大奥義に「氷嵐結球」がある。
- 邪無兄鬼
- 怒羅夜鬼
- 多異夜鬼
- 異魔皮夜鬼
- 襲式鬼
- 陰陽忍法を得意とする忍者。絵画にまやかしの魂を与え魔人をこの世に生み出す陰陽忍法「式神の術」を使う。
- 忍者帝国が日本を支配したあかつきには将軍の地位を約束されていた(実際はカニ将軍でおごるだけ。彼は勘違いしていた)が、式神の強さが術者のレベルと描かれた絵に影響されるため、絵が下手な襲式鬼はなかなか呼び出されなかった。
- 当時コミックボンボンの「おきらく忍伝ハンゾーのはんにんまえ」のコーナーで募集されていた帝国忍者のデザインを式神として使役した。が、大半は「のせてくれ」「なんかくれ」だったため、まともなハガキの選別に苦労したらしい。
- 陰陽忍法の大量生産奥義に「台風息吹」がある。花粉症のため杉花粉に弱い。とてつもなくデカイ顎の持ち主。
- デザインは帝都物語の魔人加藤保憲から。
- 転輪鬼
[編集] 由比卍党
由比卍党(ゆいまんじとう)はサムライによる最強の軍事国家を作ろうと企む闇元帥ショウセツの下に集った機甲軍団で、空飛ぶ黒船、旗艦キクスイを本拠としている。
厳格な規律である由比卍党鉄の掟で統制されており、鉄の掟九「失敗せしものは改造によって強化とす」の下にドクターゲンパクによって改造された党員は少なくない。因みに鉄の掟十八は「マンガを読む前に宿題をすべし」。鉄の掟四十二は「マンガ家は締め切りを守るべし!」。
- 闇元帥ショウセツ
- 由比卍党を統べるリーダー。孫子が書いた「リーダーのこころえ」を愛読している。ちなみにリーダーの心得の六は「人を外見で判断するべからず」
- 以前昌平校に通っており、一時はジュウベイの先輩だった。しかし自分の思想が認められず、昌平校を退学している。
- 日本国内の敵や外国の侵略に対抗し、国を守る力のない幕府に失望し、自らがこの国を軍事力が支配する国に作り変えて、どんな敵からもこの国を守るため、由比卍党を結成した。
- 性格は非常に真面目で、常に冷静。国に対する思いは人一倍。ただ、孫子の兵法を語り始めると三時間は止まらない癖があり、話を中断されても最後まで語り続ける。党員には諦められている。
- 夏には「由比卍党夏休みの掟!」を作る徹底振り。
- 必殺技に「五行核融合掌」「天地陰陽対消滅拳」「九星直列反物質拳」がある。
- 名前の由来は由比正雪。
- ゲンパク
- 由比卍党の兵器開発担当のドクター。
- 自作改造マシンに「改造新書くん」(元ネタは解体新書)があり、由比卍党でのおしおき担当。いつも任務に失敗した党員をどう改造しようか失敗する前から計画しているため、党員から恐れられている。本来、弱点を強化するために改造するものだが、改造結果を見ると科学の進歩のための犠牲にしか見えない。科学奉行ゲンナイをライバル視しており、「打倒ゲンナイ」を掲げている。
- 名前の由来は杉田玄白。
- バイケン
- 由比卍党機甲部隊隊員
- 江戸野隣村で武威壱号計画の監督を行っていた。カラクリパーツを発動させると「からくりバイケン」に変身する。
- 武威壱号計画に失敗しドクターゲンパクによってタンス男にされた。その後、とびばこ男、五巻では高級料亭のタンスとして登場。
- タンスには隠し戸棚もあり、三段目には大事なもの(臓器)が入っている。
- 機甲術に三叉射分銅(みさいるふんどう)がある。
- 名前の由来は宍戸梅軒。
- カンリンマル
- メカクモギリ
- ギエモン
- マタエモン
- 由比卍党機甲部隊隊員。
- 名前の由来は荒木又右衛門。
- 元はジュウベイと同じ神陰流で、手甲に火薬を仕込んだ無刀の型を極めている。神陰流でも一、二の強者で「神陰流無刀取りマタエモン」と呼ばれた頃もあったが、強さだけを求める凶暴な性格が元なのか神陰流を破門に。その後由比卍党の機甲部隊に入り、さらなる力を手に入れる。元々拳法の達人。
- 一度目の失敗で改造されず、逆に強化型の装備を与えられた稀有の存在。
- 機甲術に「灼熱閃光掌」強化後に「爆熱闘神掌」がある。これはそれぞれ、機動武闘伝Gガンダムに出てくるシャイニングガンダム、ゴッドガンダムの必殺技が元ネタ。
[編集] 里見七犬士
- シノ
- ゲンパチ
- アサケノ
- ドウセツ
- コブンゴ
- ダイカク
- ソウスケ
[編集] 西国妖術軍団
魔人アマクサを筆頭とする妖術士軍団。千人の妖術士が操る空中要塞「奇顔城」で世界征服を狙う。しかし、結成理由はアマクサが目立ちたいがために作られている。正月にアマクサライブを行ったりとかなり迷惑な連中。江戸のよ~なところに侵攻する前は西国で活動していた。
- アマクサ
- 西国妖術軍団の長であり、魔界十二使徒を扱う魔人。 マンショの行う朝の身だしなみ(化粧)で魔人アマクサに変身(変心?)する。変身前は哀愁の美男子なのだが、変身後は強烈な性格に変貌する。
- 自分のファンを獲得するため、正月早々ライブを行うも歌はへた。専属のメイクさんがいる。スルガ大納言とは捕獣(ポケモン)をする仲。トレードでタヌマと麻理鈴を交換したことがある。
- 作中で確認できる魔界十二使徒は「麻理鈴(マリリン)」「伽沙鈴(キャサリン)」「禍神(マガジン)」「亜能魔炉狩須(アノマロカリス)」(それ以外については外部リンクを参考)。
- 魔界十二使徒のうち四体は四天士に一体ずつ預けており、「禍神(マガジン)」はミゲル、「亜能魔炉狩須(アノマロカリス)」はマルチノに預けている。
- 技に「念力拳」「いちろー」「豪蛇洲邪霊弾州(ごうじゃすじゃれいだん)」「美由出砲(びゅーでほー)天空幻魔の術」「魔帝(アザトス)降臨」がある。
- 名前の由来は天草四郎時貞。
- マンショ
- アマクサの四天士の一人で、ポジションは参謀使。朝はアマクサに身だしなみを施す。メイクアップ後のアマクサが最高らしい。アマクサに付ける肌付(ぱっく)にはこだわる。
- 参謀使なのだが、作中では発揮されていない。アマクサの美を称える信者扱い。
- 名前の由来は伊東マンショ。
- マルチノ
- アマクサの四天士の一人でポジションは鬼闘使。
- メイク後アマクサが変人と分かりつつも嫌いではない。寝るのが好き。5巻ではのど自慢会場を潰しに来た。
- 攻撃的な性格ではあるがアマクサから預けられている魔界十二使徒の「亜能魔炉狩須(アノマロカリス)」の技を使うより、肉弾戦を好む。
- 技に「天地連撃」亜能魔炉狩須の技に「化石惨霧」「超絶・化石惨霧」「万古鋼石甲」がある。
- 名前の由来は原マルティノ。
- ジュリアン
- アマクサの四天士の一人でポジションは妖幻使。
- 面倒くさがり屋。悪知恵が働く。照美(てれび)っこ。
- 名前の由来は中浦ジュリアン。
- ミゲル
- アマクサの四天士の一人でポジションは魔筒使。
- アマクサが最も忠実な生き物(犬)の魂を分け与えてしまったため、命令に忠実。特にアマクサの命令なら死んでも果たそうとする。のど自慢に対抗するためのレッスンでも、やめていいと言われるまで(話の最初から最後まで)、フゥフゥと息切れを起こしながらも一人カスタネットを叩いていた。
- 頭を撫でられたからか、アヤメに懐いており、マンショの命令を一度覆している。
- アマクサから預けられている魔界十二使徒の「禍神(マガジン)」を連れており、ミゲルの使う魔弾は禍神の体内で作られている。
- 魔弾に「氷結魔弾」「翔翼魔弾」「焼炎魔弾」「連撃魔弾」「黒星魔弾(ブラックホールブリット)」「極撃魔弾(ハルマゲドンブリット)」がある。
- 名前の由来は千々石ミゲル。
- 迦留多
- 赤いクツ吐いてた女の子
- アマクサ魔術王国の対異人さん用刺客。
- 相手に向けて、口から赤いクツを吐くという、痛い以上に汚い攻撃方法を持つ。
- ハンゾーの忍虫の藤太くんに吐いた全てのクツを履かれてしまい、攻撃する術を失って最後にその回に登場した全ての悪役と一緒にスルガ大納言におしおきされた。
- 名前の由来は野口雨情の赤い靴の歌詞から。
[編集] 江戸城関係者
- カスガ
- ゲンナイ
- 水戸の御老公
- キラ
- アサノ
- クラノスケ
- シンベエ
- カイシュウ
[編集] 震旋組
江戸の平和を守る江戸守備隊。名前の由来は新撰組から。
- コンドー
- 震旋組局長で、天然魔神流の武士。
- 江戸のよ~なところを守るために日々奔走する熱い漢。局長らしく男気があり、真面目。そのためおきらくな方法で江戸を守るハンゾーのことが認められない。
- 天然魔神流の技に「大地咆哮」がある。
- 名前の由来は近藤勇。
- ヒジカタ
- 作中では5巻の「覇道勝負(わるどおかっぷ)で名前のみ登場。
- 名前の由来は土方歳三。
- ソウシ
- 震旋組一番隊隊長で、天然裏神流の武士。
- 江戸でも指折りの天才剣士だが、ハンゾーにそっくりな困った性格の持ち主。
- でかいカオアレルギーで、コンドーが近づくと咳が出る。
- コンドーのことを尊敬しており、コンドーの命令であれば何でも従う。
- 天然裏神流奥義に「十殺剣(本来の名前は早九字殺)」「疾風天網殺」「烈風」がある。
- 名前の由来は沖田総司。
[編集] 町民
- コズエ
- 相撲界の名門、花丸部屋の1人娘にして部屋付き行司。タイゲンに一目惚れし、帝国部屋横綱・ライデンの登場により潰れかけていた花丸部屋の助っ人を依頼する。惚れっぽい上にアイドルオタクで、一度のめりこむと周りが全く見えなくなってしまう困った性格の持ち主だが、タイゲンのために流した涙は紛れもなく本物…のはず。昌平坂女学院の学生でアヤメとは同期の親友である。
- 花丸親方
- G・U・タケモト
- ゼニガタ
- ジンゴロー
- BASHO
- YAJI&KITA
[編集] 他
- 夢瀬鬼忍・隠鬼落斎
- ムサシ
- ザビエル
- 果蓮国大臣
- ガーゴイル
以上で、作品の核心的な内容についての記述は終わりです。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- おきらく忍伝HANZO WHO's WHO(作者のホームページ内)