さきがけ (探査機)
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さきがけ | |
所属 | ISAS |
軌道 | 太陽周回軌道 |
近日点 | 1.217 × 108 km |
遠日点 | 1.514 × 108 km |
軌道周期 | 319日 |
打上げ | 1985年1月8日 |
運用終了 | 1999年1月8日 |
質量 | 138 kg |
Web | JAXA |
物理的特徴 | |
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直径 | 1.4m |
高さ | 70cm(アンテナ除く) |
観測装置 | |
SOW | 太陽風イオン観測器 |
PWP | プラズマ波観測器 |
IMF | 太陽風・惑星間空間磁場観測器 |
さきがけ (MS-T5) は日本の宇宙科学研究所が初めて打ち上げた惑星探査機である。1985年1月8日に鹿児島宇宙空間観測所からM-3S-IIロケット1号機で打ち上げられた。
さきがけは、ハレー彗星を探査する PLANET-A(すいせい)の試験探査機として打ち上げられた。ハレー彗星の探査の他に、新たに改良された M-3S-IIロケットの性能確認や深宇宙探査技術の習得などを目的としていた。姉妹機であるすいせいと異なり、さきがけには撮像装置は搭載されていない。
さきがけの打上げに先立つ1984年10月31日には、PLANET 計画のための受信アンテナとして臼田宇宙空間観測所が新設され、64 mパラボラアンテナが建設された。
1986年3月11日には国際協力による探査機群「ハレー艦隊」の一員としてハレー彗星に699万kmまで接近し、彗星付近の太陽風磁場やプラズマを観測した。
1998年には21P/ジャコビニ・チンナー彗星への接近観測を行う計画も検討されたが、推進剤が不足していたために断念され、1999年1月8日に探査機の送信機が停止されて運用を終了した。