すごろクエストシリーズ
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すごろクエストシリーズ はテクノスジャパンより発売されたダイスによって繰り広げられるテーブルゲームの趣を持つシリーズ作品を指す。
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[編集] 概要
[編集] 作品一覧
全2作品である。
- すごろクエスト ダイスの戦士たち(-せんし-) : ファミコン・ソフト
- すごろクエスト++ -ダイスニクス-(Sugoro Quest++ -DICENICS-|-プラスプラス-) : スーパーファミコン・ソフト
[編集] 作品について
すごろくのようなマップを舞台に冒険し、戦闘シーンでは ダイスマンを味方にダイスを投げて戦う。 シリーズ2作品は同じ世界、連続した時間軸であるが、設定を残しつつゲームシステムが変わっており、ゲームとしての遊び方、楽しみ方は別物として頭を全く切り替える必要がある。
[編集] タイトル名の由来
取扱説明書、ゲームプレイでは「すごろクエスト」というタイトルの由来を語られる事はない。 『すごろクエスト++』では「クエスト」とは、村人から依頼され請け負った仕事のことをいう。
なお、日本語で記述する場合は「すごろ」はひらがなで、「クエスト」はかたかなである。 アルファベットでは「Sugoro Quest」(SUGORO QUEST)と表記する。
[編集] 呼称
- すごろクエスト ダイスの戦士たちは「すごろクエスト」と呼称される。一般的に用いられるほど定着した略称はない。
- シリーズ全体も「すごろクエスト」と呼称される。
- すごろクエスト++ -DICENICS-は一般的に「すごろクエスト++」(-プラスプラス|-プラプラ)と呼称される。
- すごろクエスト++ -DICENICS-を略称する際はこれらの点を気にかけて、「++」(プラスプラス)や「DICENICS」(ダイスニクス)、「++DICENICS」(プラスプラス ダイスニクス)、「SFC版」(スーパーファミコンばん)などといった呼称が存在するが特に決まりはなく通じればよい。
- すごろクエスト ダイスの戦士たちに限定したい場合は「FC版」(ファミコンばん)と呼称されることもある。
[編集] シリーズ作品の特徴
王国があり、村人がおり、冒険者がおり、モンスターがいる。 特にサイランド王国は 他国からも信頼される多くの冒険者が集まる王国でその力は頼りにされており、主人公たちも このサイランドに身を寄せた旅人たちである。 いわゆるファンタジーRPG作品に出てきそうなキャラクターたちが このサイランドを拠点として ダイスを振るって冒険する。
またこの世界にはダイスマンというダイスを振る謎の生き物が生息しており、その友好的な性質から 戦闘に連れて行く者、ペットにする者などがいる。 作中でも詳しい生態は不明とされていて何種類かいる。ダイスマンは黄色く丸い雪だるまのような体に手足を生やしたような容姿で、青色や黒色の装備をしているものもあり、二足歩行をする。
マップ上の冒険にあたる部分をすごろくで、戦闘ではダイスを用いるが、単調なHPの削り合いシーンとならないよう、一工夫を凝らしたルールがある。この戦闘シーンでダイスを積み上げる様子は すごろクエストシリーズの特徴の1つともなっている。
モンスターといってもシリアスな雰囲気だけでなく、女の子が熊の帽子を被っている熊ウェアベアなど女の子モンスターも少なくなく、可愛くコミカルな雰囲気である。 冒険者たちは、冒険者たちの集まるサイランド城を拠点として冒険を行う。 すごろくなので、冒険で死んでもサイランド城で復活する。生死で感動する場面は恐らくない。 能力値や、攻撃魔法の属性といったRPGの戦闘を彩る数値まわりは 種類少なく小さくまとめられている。
- 主な能力値は「ちから」「まほう」の2つ。
- 主な攻撃魔法の属性は「火炎(ファイアー)」「電撃(サンダー)」「硫酸(アシッド)」の3つである。
- 魔法と同じ効果を持ったアイテムもいくつか存在するので魔法の使えないキャラでもある程度対策を備えられる。
もちろん生死判定に使われるヒットポイントなど重要な要素はあるにはあるが、これら戦い臭い要素よりも、 戦いの味方になるダイスマンというキャラクターが戦闘中に起こす活躍 またはトラブルの方が、殺伐なやりとりになりがちな戦闘というシーンを コミカルに、面白く彩り、戦いを盛り上げてくれる。
[編集] ゲームシステム
FC版と++では異なる。 FC版はすごろくで進める1人用RPG。 ++はテーブルゲームで、4人同時に何をするか宣言しながら行動するすごろく。プレイヤー間で協力、衝突しながらストーリーを進行していく。プレイヤーの足りない分はコンピューターが務めてくれる。
[編集] 成長システム
FC版では、敵を倒した経験値を溜めることでレベルが上がり、レベルを上げるからステータスが強化される。 ++ではステータスが強くなったり弱くなったり冒険中によく変動するものの、冒険を進めていれば経験値だけは減る事なく入ってくるのでレベルは上がる。だが、レベルが高いからステータスが高いということはなく あくまで冒険を積み重ねた実績の意味合いである。しかしたいてい、レベルが高いキャラは魔法やアイテムの備えがしっかりしており強い。
[編集] 戦闘
サイドビューで左右にキャラクターが分かれ、ダイスを投げて勝負を進めて行く。
FC版では ダイスの出目が大きかった方が一方的に攻撃する性質や、積み上げたダイスが崩れて大一撃が発生する展開がある。詳しくはFC版の戦闘を参考されたい。
++ではFC版とは異なった方法で戦闘が行われる。戦闘に参加していないプレイヤーが画面上部に外野として参戦したり、既定回数内に決着のつかなかった勝負は与えたダメージの総量で勝ち負けが判定されるなどの特徴がある。