アーマード・コア3 サイレントライン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アーマード・コア3サイレントライン(ARMORED CORE3 SILENT LINE)はフロム・ソフトウェアから発売されたプレイステーション2用ロボットアクションゲームであり、アーマード・コアシリーズの7作目である。
AC3の続編だが、ストーリー上の直接の関連性は無い。ただし前作に登場したマップやキャラクターなどが少数登場する。通称はSL(Silent Lineより)。
目次 |
[編集] ストーリー
管理者が破壊されてから数年。人類は企業の提唱した「Brigade Project」(地上開発プロジェクト)によって新しい世界の発見を急ぐとともに、地上の開発計画を行っていた。
しかしその過程で、未踏査地区の調査中、調査部隊が謎の機体と衛星砲の攻撃によって全滅するという事態が発生し、以後、その区域はサイレントラインと呼ばれることとなった。
[編集] 特色
SLでは追加パーツと左腕用銃器の増加により、両手に銃を持つダブルトリガーが主流になっている(追加パーツの多くは既存パーツの色を変えただけのものが多い)。また、ブレードのホーミング性能が著しく悪化した事、銃火器のロック補正が甘くなった事、OBのエネルギー効率が良くなった事と相まり、対戦が弾のたれ流しに終始する、として低い評価を受けることがある。ただし、後述するNXと比べるとゲームバランスは良く、現在でもこれを使用して大会が行われる場合もある。
SLのみの独自の要素として、武器破壊とAI育成の2つがある。前者は機体に装備されている武器パーツにも耐久値を設定したもので、被弾する向きによってダメージを受けるパーツが決まる設定になっていた。各武器ごとにパーツに対する攻撃力と耐久値が異なっているため、武器破壊に向いたパーツが存在する。ただし、対戦においては主武装が破壊された時点で勝負が実質的に決まってしまうため、武器破壊はしない設定にする事が多い。後にLRで採用された部位破壊に近いシステムである。
AI育成は自分の機体のコピーを作成し、その機体を使ってアリーナで戦闘することによってデータを蓄積させるというもの。そのため、戦闘に耐えうるAI機体を作成するためにはかなりの根気が必要。その上、こちらの動きを正しくトレースする訳ではなく、ある一定の法則に基づいて学習するため、知らずに育成すると思ったような動きをするAIには育成出来ない。
なお、本作においては他作品では隠しコマンドによって可能となるコクピット視点モードがデフォルトで使用可能となっている。こちらは他作品とは異なり、計器板などが表示されるようになっているが、実質的に飾りと言っていい。また、AC2シリーズでは登場しなかった迷彩パターン塗装がMOA以来の復活を遂げている。ただし、PSACのそれが幾つかある迷彩パターンの中からパターンと配色を選択するのと異なり、こちらでは通常のカラーリングと同様のシステムを採っている。そのため、迷彩パターンは実質1つだけである。
ちなみに達成率100%は茨の道であるので、コンバートして少しでも難易度を下げておくことを勧める。
[編集] 登場キャラクター
- エマ・シアーズ (声:折笠富美子)
- 本作における主人公のオペレーター。
- セレ・クロワール (声:勝生真沙子)
- 戦闘用AIの技術を企業に提供する研究者。作中、主人公と接触し、問いかけてくる。
- その正体はかつて存在したもう一つのレイヤードの管理者であった。
[編集] 登場組織
- ミラージュ(声:佐々木優子)
- 地下世界レイヤードの時代から最大の勢力を保ち続ける企業。
- サイレントラインに存在するとされる未知の力を欲して積極的な調査を繰り返すが、他企業の牽制や謎の勢力による妨害で未だ成果を得られない状況にある。
- クレスト・インダストリアル(声:家弓家正)
- ミラージュに次ぐ力を持つ企業。
- サイレントラインの力を手に入れることよりも、ミラージュの独走を抑えることに重点を置いている。また、レイヤードの維持、復興にも力を注いでいる。
- キサラギ(声:津久井教生)
- 地下世界の騒乱で大きな痛手を受け、弱体化を余儀なくされた企業。
- サイレントラインの調査よりも自社勢力の建て直しが急務となっている。
- グローバルコーテックス
- 地下世界から引き続き、地上においてもレイヴンを統括する役目を担う。
- AI研究所
- 地上進出後に設立された新興企業。
- 旧世代技術であるAI制御の復元・実用化に成功し、ACやMTの無人制御技術に飛躍的な向上をもたらした。しかし、個人との接触や各企業との取引は全てネット上で行われており、その実態は謎のままである。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
|
---|---|
初代 | アーマード・コア(初代) - プロジェクトファンタズマ(PP) - マスターオブアリーナ(MOA) |
2系 | アーマード・コア2(AC2) - アナザーエイジ(AA) |
3系 | アーマード・コア3(AC3) - サイレントライン(SL) |
N系 | ネクサス(NX) - ナインブレイカー(NB) - フォーミュラフロント(FF) - FF インターナショナル(FFI) - ラストレイヴン(LR) |
4系 | アーマード・コア4(AC4) |
モバイル | モバイルミッション(M1) - モバイル2(M2) - モバイルオンライン(MO) - MO サイバーアリーナ(MOCA) - モバイル3(M3) |
ゲーム以外の作品 | フェイク・イリュージョンズ - マスターオブアリーナ - AC4アナザーストーリー - FORT TOWER SONG(FTS) - TOWER CITY BLADE(TCB) |
関連項目 | アーマード・コア (架空の兵器)、大破壊 |