ウィリアム・ギャディス
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ウィリアム・ギャディス (William Gaddis,1922年-1998年)はアメリカ合衆国ニューヨーク出身の小説家。
作風はポストモダンと呼ばれることが多いが、モダニズム的な色合いも濃く、デビュー当時はジェイムズ・ジョイスに似ていると評された。トマス・ピンチョンやドン・デリーロなどと並んで、作品はいずれも大部。特に『JR』以後の作品では、ト書きのない脚本のような書き方が顕著で、「誰がしゃべっているのか」、「この人物はどういう人物か」、「今しゃべっている人たちはしゃべりながら何をしているのか」などといった情報は、読者が発話内容から推測しながら読み進めなければならない。また、登場人物の発話も、言いかけて途中でやめたり、言い直したり、他人の話の最中にさえぎったりなどして、非文法的な不完全文が多いが、それによってリアルなせりふとなると同時に、そこにプロット上の仕掛けが施されていたりする。
[編集] 作品
- 『認識』(The Recognitions, 1955)
- 『JR』(JR, 1975)
- 『カーペンターズ・ゴシック』(翻訳あり 本の友社)(Carpenter's Gothic, 1985)
- 『自己責任の遊び』(A Frolic of His Own, 1994)
- 『アガペー、アゲイプ』(Agapē Agape, 2002)