エイノユハニ・ラウタヴァーラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
エイノユハニ・ラウタヴァーラ(Einojuhani Rautavaara 1928年10月9日 - )は、フィンランドを代表する作曲家である。同世代のフィンランドの作曲家のなかでは代表的存在である。
目次 |
[編集] 生い立ち
ヘルシンキに生まれる。1948年から1952年まで、ヘルシンキのシベリウス・アカデミーにてアーッレ・メリカントに師事。後に、シベリウスの勧めでニューヨークのジュリアード音楽院に移る。ジュリアード音楽院では、w:Vincent Persichettiに師事するほか、タングルウッドにてセッションズとコープランドのレッスンも受けている。ラウタヴァーラは、1954年、Thor Johnson Contestに出展したA Requiem of Our Timeで国際的な注目を集めた。
1957年から1959年まで、シベリウス・アカデミーにて短期の講師として働いた後、1959年から1961年までヘルシンキ・フィルハーモニックのアーキヴィストとして働いた。1965年から1966年までは、Käpylä Music Institute in Helsinkiの学長を務め、1966年から1976年まで、再びシベリウス・アカデミーにて講師になった。そのうち、1971年からは国家任命の芸術教授となった。1976年から1990年までは、シベリウス・アカデミーにて作曲学の教授に就いた。
ラウタヴァーラは多作の作曲家であり、さまざまな形式やスタイルで作品を発表している。彼の作品はおおむね好評を得ており、楽譜も容易に手に入れることが出来る。ラウタヴァーラは初期はセリー主義に傾倒し、たとえば交響曲第3番ではセリアルな語法が目立つが、ブーレーズのような難解なセリー音楽ではなく、ブルックナーのようなきわめて明快な音楽を作る傾向にあった。しかし、1960年以降はセリー主義を離れた。それ以後の作品には、作品が神秘的な要素を帯びてくる。たとえば、この時期の作品には題名に「天使」などの語が織り込まれている。ラウタヴァーラの音楽の特徴は、弦楽器による簡素で民俗的な主題や、旋回するフルートの旋律、ベルによる静かな不協和音、牧歌的なホルンなどが挙げられるだろう。
ラウタヴァーラの作品は、8つの交響曲のほか、いくつかの協奏曲、声楽曲、さまざまな楽器のためのソナタ、弦楽四重奏曲、その他室内楽曲、そしてたくさんのオペラなど、広いジャンルに亘る。 ラウタヴァーラの作品の多くには、テープのためのパートが与えられている。たとえば、Cantus Arcticus(テープに録音された鳥の声と管弦楽のための協奏曲)や、合唱と管弦楽とテープのためのTrue and False Unicorn などである。 ラウタヴァーラの最近の作品としては、管弦楽のためのBook of Visions、弦楽合奏のためのManhattan Trilogyなどがある。ラウタヴァーラは2004年に急病に倒れたが、すぐに回復した。 ラウタヴァーラの作品の多くは既に録音されているが、特にレイフ・セーゲルスタム指揮によるヘルシンキ・フィルハーモニック・オーケストラの交響曲第7番「光の天使」は大成功を収めており、グラミー賞にノミネートされたこともある。
[編集] 作品
[編集] 管弦楽曲
- 交響曲
- 交響曲第1番
- 交響曲第2番 Sinfonia Intima
- 交響曲第3番
- 交響曲第4番 Arabescata
- 交響曲第5番
- 交響曲第6番 Vincentiana
- 交響曲第7番「光の天使」
- 交響曲第8番 The Journey
- 「鳥と管弦楽のための協奏曲 Cantus Arcticus」(録音された鳥の声と管弦楽のための作品)
- Angels and Visitations
- Book of Visions
- Garden of Spaces
- Isle of Bliss
- Autumn Gardens
[編集] 協奏曲
- ピアノ協奏曲第1番
- ピアノ協奏曲第2番
- ピアノ協奏曲第3番 Gift of Dreams
- ヴァイオリン協奏曲
- チェロ協奏曲
- Double Bass Concerto Angel of Dusk
- フルート協奏曲
- クラリネット協奏曲
- ハープとオーケストラのための協奏曲
[編集] 舞台芸術
- Vincent, opera
- Rasputin, opera
- Aleksis Kivi, opera
- The House of the Sun, chamber opera
- The Gift of the Magi, chamber opera
[編集] 声楽曲
- Dream World
- Three Sonnets of Shalespeare
- In My Lover's Garden
- God's Way
- Sacred Feasts
- The Trip
- Missa Duodecanonica
[編集] 器楽曲
カテゴリ: フィンランドの作曲家 | 現代音楽の作曲家 | 1928年生