カラーひよこ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カラーひよことは、鶏の雛であるひよこの羽毛に染料で着色を施したもので、主に愛玩用として縁日などで売られている。
目次 |
[編集] 概要
日本で昭和期において主に祭りなどの夜店の商品として開発された。 主に養鶏場で採卵用に人工孵化させたひよこのうち、雄のひよこ(抜き雄)は成長しても産卵しない上に食肉用のブロイラー等と比べて味に劣り、用途に恵まれなかった。このため、愛玩用のひよことして縁日や学校付近の路上などで販売されることが多かったが、これに赤、青、緑、ピンクなど、本来のひよこには有り得ないカラフルな着色を施すことで子供に奇妙さや愛らしさを抱かせるアイデアが生まれ、売上げに貢献した。本来の色のひよこならば、1度に1羽を買う程度なのが、色が違えば、集めたくなり、一度になん羽も買う例もよく見られたためである。
着色には、主に繊維用の染料を水で薄めて、ここにひよこを漬けるか、スプレーでかけることが行われた。
子供に買われたカラーひよこは主にペットとして飼われるが、購入されるまでの間に置かれる加工・販売環境が劣悪なことが多く、程なく死んでしまうことが多い。順調に生育したとしても着色された羽毛は成長に伴い、徐々に抜け落ち、新しく白や黄色の羽毛が生えるため、可愛げだったカラーひよこも徐々にまだら模様になり、1ヵ月もすると、もはや普通の鶏と変わらない姿となる。
近年では動物愛護の概念が浸透したため、日本でカラーひよこが売られることは稀である。
[編集] 海外の状況
[編集] フィリピン
フィリピンでは、現在もカラーひよこがよく売られていて、やはり子供に人気がある。主に赤、ピンク、紫、緑などに着色される。
[編集] 中国
中国では、まだそれほど知られていないが、山東省の街角などで、「彩色小鷄(ツァイソーシャオジー cǎisè xiǎojī)」と称して販売されている。地方都市では1羽が1元程度で、アイスキャンディー1本程度の値段で買えるため、子供に人気が高い。
[編集] 関連項目
![]() |
この項目「カラーひよこ」は、鳥類に関連した書きかけ項目です。加筆・訂正などをして下さる協力者を求めています。 (ポータル鳥類 - PJ鳥類) |
カテゴリ: 鶏 | 的屋 | 鳥類関連のスタブ項目