カルーガ
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カルーガ(Калуга, Kaluga)はロシア連邦カルーガ州の州都。人口は343,300人(2005年)。オカ川の左岸に位置する。モスクワから南西に188km。
鉄道や古くからカルーガ道と呼ばれる道路でモスクワと結ばれている。
カルーガは、ロケット工学・航空宇宙学のパイオニアであるコンスタンチン・ツィオルコフスキーが長くここで暮らしていたことで知られる。町には彼を記念したツィオルコフスキー記念航空宇宙学歴史博物館があり、町はしばしば「宇宙飛行のゆりかご」と呼ばれる。
[編集] 歴史
14世紀中頃にモスクワ大公国の南西部の境界の守備のための要塞として建設された。1371年にカルーガの名でリトアニア大公の書簡に記録されている。
1723年と1737年には、飢饉のために町は廃墟となった。1742年から1761年にかけて、町は幾度も焼失を被った。1771年にはペストが猛威を振るった。
1812年にナポレオン率いるフランス軍がロシア帝国に侵攻した際には、カルーガは後方基地として大きな役割を果たした。第二次世界大戦では、1941年12月31日にドイツ軍に占領された。
1944年7月5日にカルーガ州がつくられたのにともない、カルーガはその州都とされた。