カーネルシンボリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

カーネルシンボリ
性別	牡
毛色	鹿毛
品種	サラブレッド
生誕	1971年 2月22日
死没	1990年 11月14日
父	パーソロン
母	ローズライラック
生産	シンボリ牧場
生国	日本（千葉県成田市）
馬主	和田共弘
調教師	野平省三（中山） →野平富久（中山） →黒坂洋基（中山）
競走成績	18戦8勝
獲得賞金	1億1923万8400円
■Template （■ノート）

カーネルシンボリは日本の競走馬。1974年世代。同期はキタノカチドキ・コーネルランサー等。

[編集] 戦績

北海道でデビューし北海道3歳ステークス優勝。クラシックは関東勢の本命と見られていたが、直前に骨折して棒に振った。弥生賞では鋭い脚で抜け出しコーネルランサー（同年の東京優駿勝ち馬）を差し切った。関西の強豪・キタノカチドキ（同年の皐月賞・菊花賞勝ち馬）との激突が楽しみであっただけに残念であった。

復帰後は脚光を浴びる事も少なかったが、死んだ父・野平省三調教師の厩舎を継ぐ事になった野平祐二騎手の引退レース・1975年春の目黒記念を見事に優勝と言う最高のプレゼントをした。

パーソロン系特有の成長力の有る競走馬であった。夏の札幌ダート1000メートルの新馬戦から目黒記念2500メートルまで勝利し距離の融通性を示した。1975年秋の天皇賞ではフジノパーシアの2着に来た事も有った。

[編集] 引退後

脚元さえ良ければ良績を残せた筈が最後まで良くならず、不完全燃焼で引退・種牡馬入りしたカーネルシンボリであったが、彼の無念を晴らす馬は最後まで輩出出来なかった。それでも、スイートブレスト（クイーンステークス）・シノンシンボリ（中山大障害（秋））と言った、重賞勝ち馬を輩出している。晩年は熊本・古閑清一牧場で細々と自己生産の肌馬に種付けを行っていたが、年には勝てず1990年 11月14日に老衰の為この世を去った。