キバナキョウチクトウ属
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キバナキョウチクトウ属(Thevetia)は、キョウチクトウ科の属で、メキシコからパラグアイの熱帯から亜熱帯にかけて10種あまりが分布しており、低木または小高木である。。観賞植物としての利用価値のあるものは3,4種あるが、日本で見かけるのは、キバナキョウチクトウT. peruvianaだけなので、以下ではこれについて説明する。なお、キョウチクトウ属のキョウチクトウNerium oleanderに淡黄色の花を咲かせる品種があり、これをキバナキョウチクトウと思っている人もいるが、別の植物である。
[編集] キバナキョウチクトウ
種名の通りペルーに分布する樹高4m位の低木。半耐寒性で、東京や大阪では鉢植えにして冬は室内で栽培する必要がある。落葉樹だが、一般の樹木が芽吹く春先に落葉し、6月頃に新芽が出る。葉は互生し被針形で、明るい黄緑色をしており光沢がある。開花期が長く、7月から10月初め頃まで咲き、花は直径4cmくらい、花弁は5枚螺旋状につき、鮮やかなレモン・イエローで、プリムラ・ポリアンサに似た香りがある。果実は石果とよばれる3cmくらいの菱形のもので、中にタネが2個入っている。
[編集] 栽培
挿し木や接ぎ木はできないので、実生から栽培する。種まきは取り播きが一番良いようで、こぼれ種がよく生える。イギリスやフランスでタネが売られており、インターネットで入手できるので、冬のうちに入手し、地面に播いて1cmくらい覆土しておくと、5月頃に発芽する。生えてきたら、6寸以上の鉢に定植するか、日当たりと排水がよく、冬の北風が当たらないところに定植する。