クリネックス
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クリネックス(Kleenex)は、ティッシュペーパーの商標名。「クリネックスティシュー」と呼ぶことが多い。
[編集] 歴史
- 1924年に米キンバリー・クラーク(KC)社から発売された。
- 日本では、1963年に、KC社と十條製紙の合弁で設立された十條キンバリーから発売。
- その後、1993年に、十條製紙と山陽国策パルプ(スコッティの発売元である山陽スコットの親会社)が合併して日本製紙となり、1996年、十條キンバリーもクレシア(現在の日本製紙クレシア、1993年山陽スコットから社名変更)と合併した。
- 現在、クリネックスは、スコッティと共に日本製紙クレシアから発売されている。
[編集] 商標の普通名称化
北米、特に米国においては「クリネックス」という単語自体がティッシュペーパーを表し、しばしば英国人が「アメリカ人は商標名を何でもかんでも標準の単語として使ってしまう(商標の普通名称化)」という揶揄に使う。他には例えばLiquid Paper(=液状のインク修正液。もともと米国産修正液の商標名)といった具合である。
[編集] CMに関する噂
1985年頃に放送されたクリネックスのテレビCMには、出演していた赤鬼の子がすでに死んでいた、或いは挿入されていたア・カペラの声が若い女性からしわがれた老婆にかわっていた、共演していた松坂慶子がノイローゼに陥った、などの都市伝説がある(実際、赤鬼の子は死亡してはおらず母国でその人生を送っていて、松坂慶子もその後再びテレビCMや番組に出演している)。ア・カペラの曲が呪いの歌と言われているが、実際は明るい曲(Miss Jane『It's a fine day』)であり、そのCMが不気味に見えるためにそういわれるようになっただけといわれる(ただし、1977年頃に放送されていたクリネックスのCMに使われた芸能山城組の曲は、実際に異様な雰囲気を持った曲として記憶している人が多い)。