グンネラ科
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グンネラ科(Gunneraceae)は、APG植物分類体系ではグンネラ目に属す双子葉植物の科である。30種ほどの単型の科で、南半球の亜熱帯から寒帯に分布する。すべて多年草で、草丈は20cmくらいのものから3mを超える大型のものまである。葉は根生葉でうちわ形または腎臓形で、掌状に裂け目があり、葉柄が肉質のものが多く、托葉がある。花は、穂状花序、円錐花序などのものがあり、花弁が退化している。果実は液果である。この科で特別に有名なのが、葉柄の長さが1m以上、葉の直径が、大きなものでは2m近くになり、草丈3mほどになるオニブキG. manicataで、「地上で最も巨大な葉を持つ植物」とされ、大阪と浜名湖で開かれた花博では、売り物の一つになっていた。
[編集] 栽培について
イギリスの種苗店などから、オニブキを含めた3~4種のタネが購入できる。タネが売られている種は、いずれも耐寒性の多年草で、地植えの観葉植物として栽培される。果実が液果なので、取り播きがのぞましいが、作りたい場合はなるべく2月前半までに注文し、送られてきたタネは冷蔵庫の野菜室で保管して、春分の頃に播くといい。半日陰のやや湿った埴壌土がよい。