ケイシュウニュース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ケイシュウニュースは株式会社ケイシュウが発行する競馬新聞である。
[編集] 沿革・概要
ケイシュウニュースの母体は1938年に創刊された「競馬週報社」発行の「競週ニュース」という新聞にさかのぼる。当時は羽田競馬、川崎大師競馬、大宮競馬と南関東では3会場で地方競馬を開催していたが、その関連の情報誌として発刊したものである。その後啓衆社と社名変更された。
戦時中は新聞の統廃合令などの関係で一旦休刊し1946年10月に復刊。だが戦後の紙不足などの関係から馬事関連の記事を取り扱う「昼夜通信社」と提携する。1954年、日本中央競馬会の設立によって中央競馬で活躍する競走馬を称え「啓衆賞」(現・JRA賞)を設立する。
1970年に業務提携関係にあった昼夜通信社と啓衆社が合併し「昼夜通信啓衆社」と社名を改める。しかし、1960年代後半から始まった本格的な競馬ブームで他紙が売り上げをアップする中、競週ニュースは早刷りをしない独自の方針をとったことから売り上げが低迷した。
その後1972年に中央競馬の馬主で「インター」「キョウエイ」の冠名で知られる実業家の松岡正雄に譲渡し「ケイシュウNEWS」と誌名を変更、1980年にはスカイブルーの題字を採用した大幅なリニューアルを実施。これがケイシュウのシンボルとなる。日本競馬史上初のパーフェクト予想を達成した大川慶次郎を専属評論家として招き売り上げを伸ばしたが、不況の影響やスポーツ新聞の競馬欄の拡大から、競馬専門紙業界全体の売り上げが低迷。2001年3月を最後に中央競馬版を休止。現在は南関東4場の専門紙を発行している。
南関東版については主な関東圏の競馬専門誌が激しく競合する中にあっても、特に古参の常連競馬ファンから根強い人気を保っている。