コード・エイジ コマンダーズ
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コード・エイジ コマンダーズ(CODE AGE COMMANDERS)は2005年10月13日にスクウェア・エニックスから発売されたゲーム作品。副題は『~継ぐ者 継がれる者~』。対応ハードはプレイステーション2。ジャンルはアクションRPG。スクウェア・エニックス ニューコンセプトブランド『コード・エイジ』の一つ。コード・エイジの中核といえる作品である。イメージカラーは「青」。
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[編集] あらすじ
方舟から落下し、地上に放り出されてしまったジーン。そこでジーンが見たものは、見知らぬ光景と、異形の者たちの戦争だった。戦争に巻き込まれ、死に瀕したジーンは、ハヴェル博士によりウォーヘッドとして生まれかわった。
[編集] セントラルコード
世界の中心に位置し「万物の起源」とされ、全ての生命や空気、大地をも生み出し、さらに昼と夜さえ司っているといわれるもの。また、セントラルコードは何万年かに一度新しく生まれかわり、その間、地上はセントラルコードの恩恵を受けられないため、崩壊するともいわれている。
[編集] 方舟計画
セントラルコードが生まれかわり、世界が再生されるまでの間、セントラルコードの周囲に造られた『方舟』の中でコールドスリープにつき、世界の崩壊を回避するという計画。しかし、計画は失敗に終わる。ほとんどの人が方舟で眠りについたが、中には地上に残る者もいた。その者たちの子孫は、崩壊を続ける世界でたくましく生きている。
[編集] オテロ
崩壊を続ける世界に突如として現れた。砕け散ったセントラルコードの破片から生まれ、世界を無に返すという役割を持っているらしい。人間を襲い、融合しようとする。地上に残った人間からは「悪魔」と恐れられている。「白」と「黒」に分かれており、違う属性のオテロを攻撃する習性をもつ。
[編集] ウォーヘッド
方舟で眠っていた人間とオテロが融合して生まれた、新たな人類。身体を武器に変形したり、オテロを取り込むことによって傷を治したり、オテロを弾丸にすることができる。また、他人の遺伝子(コード)を取り込み、『進化』しつづける。開発チームと同じ名前であるが、その理由は不明。 また、記憶遺伝子(コード)を吸収する事を「弔い」とも言い、吸収した遺伝子(コード)は基本的に脳に記録されるが、一部のウォーヘッドは「外務記憶装置」に記録する。
[編集] コーデッド
地上に残った人間とオテロが融合して生まれた生物。ウォーヘッドとは違い、自我を保つことはできず、人間を襲うようになる。オテロと同じく、「白」と「黒」に分かれているが、稀に両方の種族を合わせ持つ者がいる(ただしゲーム中でデュオカリオンがそうだと言われているという描写があるが実際は違うので確認はされていない) また、人型のコーデッドの他に、像にオテロがとりついた像砲や、ゴリラにオテロがとりついたエイプコーデッド、カメにオテロがとりついたカメコーデッドなどがいる。
[編集] 黒の群と白の群
オテロ、コーデッドそしてウォ-ヘッドは『黒の群』と『白の群』に分かれ、抗争を続けている。 なお、このふたつのグループの他にハヴェルが率いる『キーパーズ』というグループがある。このグループの表向きの目的は人道支援、つまり人間の保護であり村の警護などを行っているが、裏では何か別の目的があるようである。
[編集] システム
[編集] ジャンルについて
『触れるほど強さが進化するRPG』『ミッションクリア型RPG』
これがキャッチコピーだが、プレイヤーからは「RPGというよりはアクションアドベンチャーだ」と言われることがある。一般にRPGとは自由に敵を選べ主人公を成長させられるゲーム商品の商標であるが、この作品はシナリオを選択すると3Dアクションゲーム風のステージが始まり、ボスキャラを倒した際の成績で主人公が成長する。ステージクリアでしか成長できないため、敵に勝てなくなると過去のステージをプレイしてレベル上げ的な事をするのだが、前回より成績が良くないと成長はしない。そして成績が満点であるとそこで成長は止まる。
ゼルダの伝説はアクションRPGなのか?という議論が存在するが、成長システムがイベントフラグ式なのでアクションアドベンチャーゲームとされている。コードエイジも成績で成長が固定されている。そのため、RPGというよりはアクションアドベンチャーに近いのではないか、という意見がある。
[編集] 登場人物
- ジーン(声:竹内順子)
- 『コマンダーズ』の主人公。ウォーヘッドとなり、戦場を駆け、姉のアリーズを探す旅に出る。アーカイヴズにも彼らしき人物が登場する。
- アリーズ(声:雪野五月)
- ジーンの姉。方舟落下時にはジーンと一緒にいたが、その後、ハヴェルに連れ去られてしまう。
- ジェラルド(声:緑川光)
- 黒の群の小隊長。黒の群統領サリヴァンと出会い、戦いに身を投じた。人を救う為に集まったはずの黒の群に敵がいることに疑念を抱いている。
- フィオナ(声:田中敦子)
- 白の群の女戦士。方舟から落ち、瀕死となっていたところを白の群を率いるギネヴィアに助けられ、ウォーヘッドとなり、以降、命の恩人の為に戦い続ける。
- キルロイ(声:楠大典)
- 方舟の関係者の助手だった男。師の理想を助けるため、ウォーヘッドとなり、ジーンとアリーズを探す。
- ミーム(声:岡村明美)
- キルロイと行動を共にするウォーヘッドの少女。前向きな性格だが、それには裏があるらしい。世話になった村の人間が全員コーデッド化したとき、ウォーヘッドの力で全滅させてしまい、自殺しようとしているところをキルロイに助けられたという過去を持つ。
- ヘイズ=ヒーリー(声:成田剣)
- 白にも黒にも属さない、キーパーズという集団の一員。
- ハヴェル(声:岡野浩介)
- 元方舟計画の科学者で、白にも黒にも属さない、キーパーズという集団のリーダー。
- アッシュ
- ハヴェルの弟で、元方舟計画反対派ガーディアンズの一員。10年おきにコールドスリープから覚めて、方舟に工作をしていたために、不完全な世界の混沌の影響を強く受けて、デュオカリオンとなった。その特異な変化の仕方のせいか、彼にしかない能力を持っている。
- アルヴィン
- 方舟計画の創始者で、ジーンとアリーズの父。
- サリヴァン(声:石井康嗣)
- 元方舟計画の科学者で、黒の郡の頭領。
- ギネヴィア(声:唐沢潤)
- 元方舟計画の科学者で、白の郡の頭領。
[編集] イメージソング
- 『memory pocket - メモポケ -』 歌:柴咲コウ
[編集] 関連項目
- コード・エイジ
- コード・エイジ アーカイヴズ
- コード・エイジ ブロウルズ