サラセン (装甲車)
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FV603サラセン装甲兵員輸送車 | |
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イスラエルの博物館で展示されるサラセン装甲車 |
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基礎データ | |
全長 | 4.8m |
全幅 | 2.54m |
全高 | 2.46m |
重量 | 11t |
乗員数 | 2名+兵員9名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 16mm |
主武装 | 機関銃2挺 |
副武装 | 無し |
機動力 | |
速度 | 72km/h |
エンジン | ロールスロイス社製B80 Mk.6A V型8気筒液冷ガソリンエンジン hp |
懸架・駆動 | 6×6 |
行動距離 | 400km |
FV603サラセンは、イギリスのアルビス社が製造する6輪式装甲兵員輸送車であり、イギリス軍は北アイルランド紛争で同車を使用した。
目次 |
[編集] 開発
サラセンはアルビス社のFV600シリーズの装甲兵員輸送車版として開発され、当時大量の装甲兵員輸送車を必要としていた英軍の要請もあり、シャーシが共通のFV601サラディン装甲車よりも早い1952年には量産を開始した。車両には運転手と指揮官、さらに1個分隊に相当する8名の歩兵と分隊長を同乗させることが可能である。さらに、屋根の上のターレットにL3A4(ブローニングM1919)を、車体後部の銃眼にブレン軽機関銃を装備していた。後にL3A4はL7(FN MAG)汎用機関銃に置き換えられた。
また、サラセンは装甲指揮車や野戦救急車としても使用された。
[編集] 派生型
FV600シリーズには、共通のシャーシを使用したFV601サラディン装甲車などが存在する。また、サラセンの中にはターレットを外した車両も存在する。
- Mk.1
3ドア式のハッチと銃眼を備えたターレットを有する初期型。
- Mk.2
Mk.1の改良型で、ターレットのハッチが2ドア方式に変更されている。
- Mk.3
熱帯地仕様
- Mk.4
試作のみ
- Mk.5
北アイルランドで使用するために、Mk.1やMk.2に装甲版を追加した改修型。
- Mk.6
北アイルランドで使用するために、Mk.3にMk.5と同じ追加装甲を施した改修型。
[編集] 使用者
イギリス:1954年から1969年まで第一線部隊で運用され、北アイルランドでは1991年まで使用された。 ブルネイ ナイジェリア 香港:香港警察(Royal Hong Kong Police Force)が使用 インドネシア スリランカ
[編集] 実戦運用
サラセン装甲兵員輸送車は、英軍においてはマレー紛争と北アイルランド紛争で主に使用され、スエズ危機でも同車を運用したと思われる。 ナイジェリアでは、ビアフラ戦争で使用された可能性がある。
[編集] 関連項目
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