ショスコム荘
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ショスコム荘 (The Adventure of Shoscombe Old Place、1927年)は、アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズ作品の1つ。「ストランド・マガジン」1927年4月号、「リバティ・マガジン」1927年3月5日号初出。シャーロック・ホームズシリーズ最後の作品となった。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
ショスコム荘に住むサー・ロバート・ノーバートンが発狂したと、彼が雇っている調教主任のジョン・メイソンからシャーロック・ホームズに依頼がある。
メイソンによると、サー・ロバートはダービーに管理馬のショスコムプリンス号を出走させるが、それが勝たないと借金のかたに屋敷や厩舎を差し押さえられてしまうという。
最近、サー・ロバートの妹で、ショスコム荘の主人でもあるレディ・ビアトリスとのいさかいがあったらしい。レディ・ビアトリスはそれまで兄同様馬好きだったのが、この1週間はまるで馬に興味を示さなくなったという。そして、サー・ロバートは、レディ・ビアトリスがかわいがっていたスパニエル犬を人に譲ったのだ。また、サーロバートは病身の妹のところに毎晩過ごしていたのが、全く訪れなくなってしまったのだ。
さらに、サー・ロバートが夜な夜な納骨堂に出入りしているのが執事に目撃される。納骨堂で見知らぬ男と会い、千年も昔の死体を掘り出しているらしいという。そして、屋敷の炉の中から、黒こげになった人骨が出てきた。
ホームズとワトスンは釣りのためにショスコムを訪れたように装い、レディ・ビアトリスが飼っていたスパニエルを譲り受けた「緑竜亭」を訪れる。翌朝、「緑竜亭」の主人からスパニエルを借り、レディ・ビアトリスが乗っている馬車に向けてスパニエルを放してみた。犬は主人のもとに向かうが、すぐに怒ってレディ・ビアトリスに噛み付いた。レディ・ビアトリスと思われていた人物は別人だったのだ。
その夜、ホームズとワトスンはメイソンを連れて納骨堂に向かい、そこで調査を開始する。そのとき、サー・ロバートが現れ、私の地所で何をしているのかと二人を問いつめる。ホームズは答える代わりに、サー・ロバートに事件の真相を突きつけた。