ジュベネイル・ガイド
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特定非営利活動法人ジュベネイル・ガイド(Juvenile Guide)は、京都市中京区に本部事務局を置く「青少年の健全育成」を活動目的とする団体。2004年3月1日、内閣府より認証を受けNPO法人と成ったが2005年10月より京都府に所管が異動している。
設立後、教育関係者を対象にしたコンピュータゲーム「The PC ~今、貴方に必要なPCライフとは?~」を製作するなどの活動を行っていたが、2004年12月にコンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)へ倫理審査基準に関する「質問状」を送付。その内容が科学的に否定されている環境犯罪誘因説を自明とするものであったことや、明らかに誤った法律・国際条約の解釈を多数含んでいたことに対してインターネット上を中心に批判が集中する(なお、ソフ倫はこの質問状に対する回答は公表していない)。
さらに「juvenile-guide.org」のドメインをWHOISで検索したところ当時、京都市に所在したアダルトゲームメーカー・Activeの関係者がこのドメイン取得に関わっていたことが判明したとインターネット上で報告され、そこからジュベネイル・ガイドの理事長である長岡道子がActiveの元社長でソフ倫2代目理事長・酒井道子と同一人物であることが判明する。
しかし、酒井がかつて経営していたActiveや同ブランドを譲り受け、ジュベネイル・ガイドに理事を派遣しているソシエッタ代官山が製作・発売したゲームには美少女・幼女を主たる題材にしたアダルトゲームが多数存在する矛盾点も指摘されている。また、Activeが発売したタイトルに限っても未成年者が同級生を拳銃で射殺する描写や女生徒を強姦する描写など性表現・暴力表現のいずれの観点からもジュベネイル・ガイドが主張する「青少年健全育成」とは相反する内容を含むタイトルもあり、ジュベネイル・ガイド及び代表者・酒井(長岡)の主張の整合性の乏しさに対しては疑問の声が投げかけられている。
2005年4月、NPO法人・カスパル(大阪府池田市)と共同で国会内において「アダルトゲーム撲滅」を野田聖子衆議院議員ら超党派の議員に訴える。ところが、その直後に週刊新潮が「ジュベネイル・ガイド理事長はActive元社長でソフ倫2代目理事長と同一人物」であることや当時、本部事務局として届け出ていた東京都渋谷区のビル(ソシエッタ代官山がかつて入居していた)が廃墟同然の状態であることを記事で指摘し、これが基でサイトの更新を停止。なお、同記事で長岡は「自分たちの作っていたポルノゲームは芸術作品だから問題無い」と主張していた。
それ以後も「当団体の活動妨害ならびに関係者の皆様への中傷行為が続いている」との声明を不定期にサイト上から発し続けていたが、2006年4月よりサイトの更新を再開(但し、活動報告他の閲覧はパスワード認証により「会員限定」とされている)。
また、ジュベネイルガイドと親密なNPO法人・美輪湖グループ(滋賀県大津市)のHP製作管理はかつてActiveが入居していた京都市中京区のビルと同住所の「アンビション」という会社が行っている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 特定非営利活動法人ジュベネイル・ガイド
- Juvenile-Guide(Game and Politic)