ステイゴールド
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性別 | 牡 |
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毛色 | 黒鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1994年3月24日 |
死没 | - |
父 | サンデーサイレンス |
母 | ゴールデンサッシュ |
生産 | 白老ファーム |
生国 | 日本(北海道白老町) |
馬主 | (有)社台レースホース |
調教師 | 池江泰郎(栗東) |
競走成績 | 50戦7勝 |
獲得賞金 | 7億6299万3000円 120万ドル 800万香港ドル |
ステイゴールド(Stay Gold, 香港表記 : 黄金旅程、1994年3月24日 - )は日本の競走馬である。
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[編集] 戦績
その名がクローズアップされたのは1997年菊花賞で、札幌2000mの4歳上900万下条件戦の阿寒湖特別を勝って、「西の秘密兵器」と言われた。その後はGI戦線に挑む。1998年には天皇賞(春)でメジロブライトの2着、宝塚記念でサイレンススズカの2着、天皇賞(秋)オフサイドトラップの2着、翌1999年は天皇賞(秋)でスペシャルウィークの2着と好走をしながらも重賞勝ちはなく、3勝馬のまま、もどかしいレースが続いた。2年8か月もの間、「主な勝鞍:阿寒湖特別」という肩書きのもと走り続け、「有馬記念3年連続3着のナイスネイチャや史上最強の3勝馬と言われたロイスアンドロイスの後継者」、または名前とは裏腹に「シルバーコレクター」などと呼ばれた。
しかし、2000年5月20日のGII目黒記念で、それまでの主戦騎手熊沢重文から武豊に鞍上が変わると重賞初制覇。ようやく掴んだ重賞に、東京競馬場内からは雨天下のGIIにも関わらずGI級の歓声が沸き上がった。目黒記念勝利後はまた約半年間勝利に見放されるものの、翌2001年、鞍上に藤田伸二を迎えてGII日経新春杯を勝った後、ドバイに遠征。鞍上には武豊を迎え、ドバイシーマクラシックで前年のエミレーツワールドシリーズ王者のファンタスティックライトを鼻差凌いで、サンデーサイレンス産駒の日本調教馬で海外初勝利を果たす。また、その年の京都大賞典では後藤浩輝騎乗で、当時の最強馬であったテイエムオペラオーを抑え1位入線したが、最後の直線走路で内から外へ斜行し、菊花賞馬ナリタトップロードの進路を妨害し落馬・競走中止させたために失格となった。
デビューから約6年、2001年12月、通算50戦目のラストランに選ばれたのは海外の地、香港・沙田競馬場でのGI、香港ヴァーズ。単勝2倍の1番人気に支持される。最後の直線の入口では逃げるエクラールを捉えきれないかと思われたが、名手武豊をして「背中に羽が生えた」と言わしめるほどの差し脚でゴール板直前でエクラールを交わし、ラストランで念願のGI初勝利を果たし有終の美を飾った。
同年のJRA賞では、長き現役生活と香港ヴァーズでの優勝を称えられ、特別賞が贈られた。翌2002年1月に行われた引退式でつけていたゼッケンは、香港ヴァーズでつけた「黄金旅程」の名が記されたものであった。
国内で連戦して海外遠征も平気でこなすタフさと、齢を重ねても衰えない脚こそがこの馬の持ち味であった。また、そのもどかしいまでの惜敗の積み重ね、海外遠征時に見せる国内では考えられないほどの勝負強さやドラマティックなまでのラストランでの勝利によって絶大な人気を得た。引退後には本も出版されているほか、よしだみほの漫画『馬なり1ハロン劇場』では「ブロコレ倶楽部」の中心メンバーとして、現在に至るまで頻繁に漫画に登場している。
(注1)ドバイシーマクラシックについては、競走後にGIに認定され、宝塚記念のように追認することもできたが、主催者側がグレードの変更を行わなかったため当該年度はGIIのままとなった(翌年以降はGIとなっている)。
[編集] 種牡馬として
2005年より産駒がデビューし、初年度産駒からソリッドプラチナムがマーメイドステークスを制して、産駒の重賞初勝利を挙げた。また次年度産駒からドリームジャーニーが朝日杯フューチュリティステークスを制した。産駒は自身と同じく小さい(410kgから430kg)馬が多い。
[編集] 主な産駒
- 2003年産
- ソリッドプラチナム(マーメイドステークス)
- エムエスワールド(マーガレットステークス、白百合ステークス)
- 2004年産
- ドリームジャーニー(朝日杯フューチュリティステークス)
- ゴールドキリシマ(京都2歳ステークス)
[編集] 血統表
ステイゴールドの血統 サンデーサイレンス系(ヘイルトゥリーズン系)/アウトブリード | |||
父
*サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo 1969 黒鹿毛 |
Hail to Reason 1958 | Turn-to |
Nothirdchance | |||
Cosmah 1953 | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
Wishing Well 1975 鹿毛 |
Understanding 1963 | Promised Land | |
Pretty Ways | |||
Mountain Flower 1964 | Montparnasse | ||
Edel Weiss | |||
母
ゴールデンサッシュ 1988 栗毛 |
*ディクタス Dictus 1967 栗毛 |
Sanctus | Fine Top |
Sanelta | |||
Doronic | Worden | ||
Dulzetta | |||
ダイナサッシュ 1979 鹿毛 |
*ノーザンテースト Northern Taste |
Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
*ロイヤルサッシュ Royal Sash |
Princely Gift | ||
Sash of Honour F-No.1-t |
- 全妹: レクレドール(ローズステークス 日本GII)
- 近親: サッカーボーイ(伯父、マイルチャンピオンシップ 日本GIなど)、ドリームパスポート(甥、神戸新聞杯 日本GII、皐月賞2着、ジャパンカップ2着など)
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