スネーキーモンキー 蛇拳
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スネーキーモンキー 蛇拳』(-じゃけん、原題:蛇形刀手)は1977年製作の香港の映画作品。台湾・香港思遠影業製作。日本では東映映画配給。
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[編集] スタッフ
- 製作:ウー・スー・ユエン 呉思遠
- 監督:ユエン・ウー・ピン 袁和平
- 出演
- 簡福(チャンホウ)・・・ジャッキー・チェン 成龍
- 上官(シャンカン)・・・ウォン・チェンリー 黄正利
- 白長天(パイ・チャンティエン)・・ユエン・シャオティエン 袁小田
- ディーン・セキ 石天
- ワン・チェン 王将
[編集] 概要
1977年、ロー・ウェイの個人プロダクションに所属していたジャッキー・チェンが、新興のシーゾナル・フィスム社に2本契約でレンタル出向して製作された最初の作品。単純な『仇討ち物語』が多かった香港クンフー映画の定石を破ったストーリーを設定し、シリアス調の物語にジャッキー・チェンが持つコミカルな個性を隠し味として使ったことで、彼の才能を最初に引き出した作品となった。
ジャッキーの作品でヒットとなった最初の作品で、この後、姉妹編である『ドランクモンキー 酔拳』がほぼ同一のスタッフ・キャストで製作されさらなる大ヒットを記録している。
[編集] ストーリー
時は清朝時代。拳法の2大流派、蛇形派と鷹爪派は激しい勢力争いを繰り返していたが、鷹爪派の凄腕、上官(ウォン・チェンリー)によって蛇形派は拳士を次々と討ち取られて追いつめられていた。一方、大手道場に下男として住み込む簡福(ジャッキー・チェン)は、師範代(ディーン・セキ)にいいようにこき使われ、時には稽古で殴られ役をやらされて傷だらけの毎日。彼はある日町でトラブルに見舞われている老人を助ける。だが老人こそ、蛇形派の長老である白長天(ユエン・シャオティエン)だった。簡福の惨めな日常に同情した白は簡福に蛇形拳を伝授、みるみる上達した彼は一躍道場のヒーローとなるのだが、その技を上官に見られてしまう・・・
[編集] 日本公開版について
日本公開は本作の姉妹編である「ドランクモンキー 酔拳」が先行しているが、「酔拳」のように日本配給元の東映が主題歌や編集に手を入れることはなく、ほぼ香港公開版どおりの姿で公開されている。
日本公開時のキャッチコピーは「お次の番だよ酔八拳 当たれば怖い天中殺 マムシ酒ならなお怖い!」