セーチェーニ鎖橋
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セーチェーニ鎖橋(Széchenyi Lánchíd)はハンガリーの首都・ブダペストを流れるドナウ川に架かる吊り橋である。全長375メートル。ブダペストのドナウ川で最初に架かった橋であり、西岸のブダ地区と東岸のペスト地区を結んでいる。
イギリス人の技師ウィリアム・ティアニー・クラークが設計し、建設はスコットランド人アダム・クラークの監督とハンガリー人セーチェーニ・イシュトヴァーン伯爵の支援のもとでなされた。1849年に開通した当時は中央径間(202メートル)が世界最長だった。夜間ライトアップされ、連なる電球が鎖のように見えることから鎖橋と呼ばれる。
橋の両側はルーズヴェルト広場とアダムクラーク広場になっている。アダムクラーク広場はハンガリー国内の道路の0キロメートル点となっており、原標が設置されている。
[編集] 逸話
橋の両側のたもとにあるライオン像(合計4頭)は1852年に設置された。このライオン像に関して、舌がないので人々が彫刻家をからかい、彫刻家はドナウ川に投身自殺してしまったという逸話が有名だが実際は舌はあり(ただし像を見上げると見えない)、彫刻家は1890年代まで存命であった。