ダッジ・バイパー
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ダッジ・バイパー (Dodge Viper) とはクライスラー社のブランドである北米のダッジから発売されているスポーツカーである。
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[編集] 概要
80年代の終わりにコンセプトカーが発表され、1992年に市販モデルが登場した。60年代後半に登場したスポーツカーシェルビー・コブラ を意識したものと言われており、バイパーの開発コンセプトはコブラを意識したようなものとなっている。バイパーの開発にはコブラを造ったキャロル・シェルビーも関わっていた。 アメリカ車ならではのOHVエンジンを搭載するが、よく見られるV8ではなくV10エンジンで、その排気量は8リッターと、市販車の中では最大級である。そのエンジンはピックアップトラック(ダッジ・ラム)に搭載されていたもので、ランボルギーニが出力重視にチューンした。また、ランボルギーニは足回りにも手をつけており、ブレーキもV10のハイパワーに対応すべくブレンボを選定している。 デザイナーは日本人である。
[編集] 歴史
[編集] 初代
初代バイパーRT/10はオープンだったが、後にバイパーGTSというクーペモデル(450馬力までパワーアップ)が追加された。また、バイパーGTS-Rという名を与えられたレーシングカーがル・マン24時間をはじめとするレースに出場して活躍を見せた。そして、排気量を0.5ℓ拡大させたバイパーVenom 600、Venom 600Rというモデルに加え、排気量はGTSそのままに、ツインターボで馬力、トルクをアップさせたVenom 800TTという初代バイパー最強モデルが存在する。
[編集] 2代目
2003年にバイパーはモデルチェンジが行われ、バイパーSRT/10という二代目が登場している。エンジンは8.3リットルまでボアアップされ、パワーも500馬力にまで高められている。こちらもオープンとして登場したが、後にクーペが追加された。
[編集] シェルビー・コブラとの類似点
よく言われているのが、コンパクトなボディーに巨大なエンジンを積んでいるという点である。共に、トラック用のエンジンを スポーティーなボディーに積んでいる、バイパーにいたっては約1.5トンのボディーに8.0リッターのエンジンを載せている。
そしてオープン→クーペという順でモデルをラインナップさせている点、シェルビー・コブラはオープンという印象が強いが、後にレースマシンとしてクーペモデルも出てきたのである。
クーペモデルのコブラとバイパーのダウンフォースの得かたも同じである。リアのトランクの部分にくぼみをつけることで、空気の流れを下向きに変え、ダウンフォースを得ている。
名前にも類似点がある。バイパー、コブラ共に毒蛇の意味である。
[編集] バイパーの登場する作品
- カウンタック・・・霧山の愛車。
- 名探偵コナン・・・黒の組織の一員のキャンティの愛車として登場。
- ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT・・・アメフト部の愛車として登場。
- トランスフォーマーシリーズ
- トランスフォーマー カーロボット・・・サイバトロン爆走銃士スピードブレイカーが初代ベースのカスタムカーに変形する。
- トランスフォーマー バイナルテック・・・サイバトロン戦士ランボルが2代目SRT-10に変形する。また、2代目コンペティションクーペに変形するボディがデストロンに奪われ、兵士デッドエンドのボディに使われてしまっている。