チェッカー・マラソン
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チェッカー(Checker)は、アメリカのタクシー用車両製造会社。マラソン(Marathon)はその車両(正確には、1962年以来の乗用車仕様)の名称である。車高が高く、丸みを帯びた車体に丸型4灯ヘッドライト、黄色いボディー塗装に白黒のストライプ、大きく頑丈なバンパーなどで特徴付けられる。
チェッカー社は1922年創設、翌1923年より車両製造を始め、タクシー(イエローキャブ)の代名詞存在になった。1982年タクシー生産を終了した。
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[編集] 歴史
チェッカー・キャブ製造会社は1922年、縫製工場事業で成功したロシア移民のモーリス・マーキン(Morris Markin)によって、ミシガン州に創設された。
チェッカー社のタクシーは順調に人気を得ていき、1950年代中盤にはすでにアメリカ各地にいきわたっていた。この頃には車体の特徴あるスタイルも確立され、1982年に製造を終了するまでデザインはほとんど変わらなかった。また、チェッカー社の車が軍用車やパトカーに採用されたこともあった。1976年の映画「タクシードライバー」は人々に対して、ニューヨーク=チェッカー・タクシーという図式を強烈に印象付けた。
1982年、製造終了が決まり、惜しまれつつもその歴史に幕を閉じた。さらに1999年を最後として、チェッカー・タクシーはニューヨークの街から姿を消した。しかし、ニューヨークの「街の顔」として、現在でも多くの人々の記憶にとどめられている。熱狂的なファンも多く、ニューヨークやロサンゼルス、シカゴなどの大都市にはオーナーズクラブも存在する。チェッカー社は現在、主にゼネラルモーターズ(GM)の下請けとして部品製造を行っている。
[編集] データ
[編集] エンジン
4,6,8気筒
[編集] 最高速度
190km/h
[編集] 馬力
80~122bhp
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