ナンバープレート (自動車)

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ブルガリアのナンバープレート

自動車のナンバープレートとは、自動車に取り付けられているナンバープレートのことである。ナンバープレートは普通、数字や文字、都市名などから成り立っていて、材質は世界中の大半で、プラスチック製（金属製や、20世紀初頭には陶磁器製もあった）である。

たいていは、どこの国でも取り付けが義務とされており、つけていない場合は罰金となることもある。ナンバープレートは、自動車の車種（大型、小型、業務用など）の見分けや、速度超過で逃走した自動車、不審者の乗用していた自動車などのナンバープレートを記録しておくことで、役に立つため、取り付けることが義務とされている。

ほとんどの国では、ナンバープレートは政府や行政区画の機関などによって発行され、EUのナンバープレートのように、複数の国で統一されたナンバープレートや、アメリカ合衆国のように絵が描かれているナンバープレートなど、国によってデザインや大きさが異なる。

ナンバープレートの呼び方は、もとはイギリス英語の"Number plate"からきている。アメリカやカナダでは、"LicensePlate"（ライセンスプレート）などと呼ばれる。

日本のナンバープレート（登録車・自家用）

[編集] 歴史

ナンバープレートにも歴史がある。ナンバープレートは、1800年代も終わりに近づくころ、アメリカ合衆国で、馬車の持ち主が自分の馬車だと示せるよう、世界で初めてナンバープレートを取り付けた。しかし、この馬車に取り付けるプレートは、政府によって義務付けられたわけではなかった。

カナダのナンバープレート

1903年、世界で初めて政府によってナンバープレートを取り付けることを義務付ける州ができた。その州とは、アメリカのマサチューセッツ州とウエストバージニア州である。その時点で、ナンバープレートは鉄製であった。数年後、プラスチック製に変わり、ほとんどの場所で使用が義務付けられるようになる。

しかし、ナンバープレートは形から大きさまで、どの場所でも、ちがっていた。そのため、1957年、アメリカでナンバープレートが標準化される。その後、そのほかの国々でもナンバープレートの色、形、大きさなどが標準化されていく。

ドイツのナンバープレート

[編集] 字光式ナンバープレート

ナンバープレートは、夜でも見やすくする為に、電気が入った「字光式ナンバープレート」と呼ばれるものがある。正式には「字光式自動車登録番号標」といい、歴然たる公文書。数字や文字の部分だけ色が出て光るものが一般的。手数料に200円が加算される。しかし、取り付けている人の数は、そう多くはない。

本来は豪雪地域においてナンバープレートに付着した雪を熱で溶かすことを主たる目的としていたため電球が発光体として使われていたが、器具に厚みがあるため最近では薄く作ることができるEL（エレクトロルミネセンス）や冷陰極管を用いたファッション性を重視したものが主流となりつつある。

従来は普通車・小型車用のみ（軽自動車用の「黄地に黒文字」は配色の関係で非常に困難）だったが、字の輪郭を浮かび上がらせる技術の導入により、軽自動車でも可能になった。

[編集] 世界のナンバープレート

世界のナンバープレートのリンク

日本
アメリカ合衆国とカナダ
EU
中国
韓国
オーストラリア
ロシア

[編集] アメリカ合衆国とカナダ

アメリカ合衆国とカナダのナンバープレートは、各州の州政府によって発行されている。アメリカのナンバープレートの形や大きさは国によって標準化されている。サイズは152.40mm x304.80mmで、縦横比はおよそ1：2。また、カナダのノースウエスト準州とヌナブト準州には、世界中、どこでも例のない熊の形をしたナンバープレートがある。

くわしくはナンバープレート (アメリカ&カナダ)を参照