ハーゲンダッツ
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ハーゲンダッツ(Häagen-Dazs) は、アイスクリームのブランドである。現在アメリカ合衆国とカナダでは、ネスレ社が販売している。日本では、タカナシ乳業・サントリーの関連会社であるハーゲンダッツジャパン株式会社が販売する。
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[編集] 歴史
1920年代にポーランドからのユダヤ系移民ルーベン・マッタス(Reuben Mattus)とその妻ローズ・マッタスが、アメリカ合衆国のニューヨーク市ブロンクス区で、アイスクリームの行商を荷馬車で始めたのが起源。1961年には、レシピに卵黄を加え、乳脂肪分を17%まで上げて社名を「ハーゲンダッツ」とした。1983年にピルスベリー社(Pillsbury)が買収し、1984年に日本法人が設立され、同年東京都港区に第1号店がオープン。以降、大都市圏を中心に店舗が増えていった。
[編集] 語源
ハーゲンダッツという言葉自体に深い意味はない。創始者ルーベン・マッタスが、コペンハーゲンの「ハーゲン」と、その余韻がマッチする「ダッツ」を組み合わせて作り出された造語である。この言葉がヨーロッパで話されている言語とは関係ないが故に、ウムラウトや"zs"は発音を考慮されていない(ドイツ語でäは日本語のエに近い発音である)。アメリカの消費者にヨーロッパ風だという先入観を持たせ、ヨーロッパの伝統と職人技を連想させるためにこのような名前になった。さらに印象を強くするために創始者のマッタスはデンマークの国土の形を会社のロゴに取り入れた。
[編集] 日本における販売戦略
高級アイスクリームとしての側面は日本も同様である。日本1号店が開店した際には、長い行列ができ話題となった。後に、この行列はアルバイトによるサクラということが判明した。
[編集] 商品構成
ハーゲンダッツの店舗のみならず、大手スーパーマーケットやコンビニエンスストア、専用自動販売機などにおいても、ハーゲンダッツブランドの商品を扱っている。
- ミニカップ:フレーバーは15種前後だが、毎年の限定商品(数種類)とともに定番も売れ筋に応じて絶えず変化する(限定商品のキャップは赤茶色、定番商品のキャップは金色)。ミニカップの容量は120ml。ちなみにマルチパックのミニカップの容量は75ml。
- パイント:フレーバーは4種類。容量は473ml(スーパーマーケットやコンビニエンスストアでも売られている)。ハーゲンダッツショップでは店頭にある好きなフレーバーを詰めてもらえる。
- クォート:パイントよりさらに大きいサイズ。容量は946ml。ハーゲンダッツショップでのみ販売。好きなフレーバーをつめてもらえる。
- クリスピーサンド:アイスクリームをキャラメル、練乳、黒蜜などでコーティングした後ウエハースでサンドしたもの。
- バー:アイスクリームバー(棒タイプのもの)フレーバーは2~3種。
- パルフェ:アイスクリームとソースを層にしたカップ入りのデザート。
- クッキーサンド:アイスクリームをクッキーにはさんだ商品(ハーゲンダッツショップ、ウェブショップのみ販売)。
- シェイク:ハーゲンダッツショップ限定。好きなフレーバーで作ってもらえる。
- ソフトアイス:ハーゲンダッツショップ限定。バニラ味。
- パーティパック:ハーゲンダッツショップ限定。コーン(別売)もセットで購入できる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ハーゲンダッツジャパン(日本語) 日本法人
- Häagen-Dazs.com(英語) アメリカ本社
[編集] 参考文献
- Jean Anderson. American Century Cookbook. Potter, New York, 1997.
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