バッチャーニ・グスターヴ
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バッチャーニ・グスツァフ(Prince Gustavus Batthyany、Template:Lang-hu, バッチャーニの方が名字、1803年 - 1883年)は、競馬のオーナーブリーダーとして知られたハンガリー貴族である。主な所有馬にガロピン、ガリアード、セントサイモンがいる。
35歳のときに政情不安なハンガリーからイギリスに帰化。それからしばらくしてニューマーケットに大規模な牧場を開設し、馬丁と馬に豪華な衣装を着用させニューマーケットの話題をさらった。年をとるまで殆ど大レースに興味が無く、自分で所有馬に乗って個人的なレースを楽しんでいたという。そのため晩年エプソムダービーに勝利したガロピンが所有した唯一のクラシックホースである。ガロピンはグスツァフのお気に入りで、11戦して10勝、種牡馬としても1888,89,98年の英愛リーディングサイアーを獲得し、代表産駒のセントサイモンを抜きにしても現在のサラブレッドへの影響は強い。
1883年、グスツァフは2000ギニーの直前に、かねてより悪くしていた心臓の発作で急死した。2000ギニーにはガロピンの産駒ガリアードが有力馬として出走しており(結果は1着)、かなり気が高ぶっていたといわれている。その後グスツァフの遺産相続人は牧場を閉鎖し、彼の持ち馬を全て売り払った。その中にはセントサイモンが含まれていた。
- 20代でイギリス留学を経験
- 1838年 - 政情不安なハンガリーからイギリスに帰化
- 1843年 - ニューマーケットに大規模な牧場を開設
- 1859年 - ジョッキークラブに所属
- 1873年 - 520ギニーでガロピンを購入
- 1875年 - ガロピンがエプソムダービーに優勝
- 1883年 - 所有馬ガリアードが勝利した2000ギニーの30分前に心臓発作で死亡
ジョン・ドーソン(マシュー・ドーソンの兄)を主戦調教師としていた