バー
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バー(bar)
- 酒場、飲酒店。本項目で解説する。
- 棒、棒状のもの、特に横木のこと。
- 米国の司法試験のこと(Bar exam)。"Passed the Bar"で「司法試験に通った」意。
- セルフサービス形式の食事提供方法のこと。「サラダバー」「デザートバー」など。
- スロットマシンまたはパチスロの絵柄のひとつ。たいていは黒色の長方形にBARという文字が描かれた絵柄である。レギュラーボーナス(REG)の絵柄として使われることが多いため、REGのことをBARという人や地方もある。転じて、黒色の長方形の絵柄(「北斗の拳」や「将軍」など)をすべてBARということもある。
- ハイフン("-")のこと。
- 楽譜において小節の区切りを示す印。
- アラビア文字の一つ ب。ラテン文字の B, ヘブライ文字 ב, ギリシャ文字 Βに相当
- ヨーロッパなどの地名。
なお、bar は日本語ではしばしば「バール」と表記され、分野によってはその読み方のほうが一般的となっている。詳しくはバールを参照。
バー(bar)とは酒場、飲酒店。 日本でBARという看板が掲げられる場合、カウンターでカクテル、水割りなど酒が中心に出す店を指すことが多い。
酒場としての「バー」の語源には諸説あるが、下記はアメリカにおけるバーの歴史に結び付いた説である。
- カウンターの原形が横木であり、酔っぱらいが酒樽から勝手に呑むのを阻止するために用意された。
- 酒場の外に、馬をつなぐための横木が備えられていたことから。ここから、隠語として広まった。
- 騎馬の時代が終わり横木が不要になったが、ある酒場の店主は改装の折りにそれを棄てずにおき、カウンターの下に置いておいた。するとそれが「片足をかけるのに丁度良い」ということで評判となり、他の店も真似るようになった。そうしていつしかバーは酒場の代名詞となり、現代に至るという。
法廷の横木をバーと呼ぶ例なども考えると、客席と店側をカウンターで仕切っている状態を語源と考えるのが自然であろう。