プリヴェ企業投資ホールディングス
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | |
本社所在地 | 100-6036 東京都千代田区霞が関三丁目2番5号 霞が関ビル36階 |
電話番号 | 03-5521-1151 |
設立 | 2003年8月29日 |
業種 | 金融業(投資機関) |
事業内容 | 持株会社 |
代表者 | 代表取締役CEO 松村謙三 |
資本金 | 168億6369万2000円(2006年3月現在) |
売上高 | 725億4764万5000円(2006年3月期) |
従業員数 | 単体33人、連結1476人(2006年3月現在) |
決算期 | 毎年3月31日 |
主要株主 | ケンゾー・インベストメント株式会社16.7% KENZOアセットマネジメント株式会社15.3% |
主要子会社 | 神田通信工業株式会社 プリヴェ企業投資株式会社 |
外部リンク | http://www.prv-inv.com/ |
特記事項:2006年10月1日に、プリヴェチューリッヒ企業再生グループから商号変更 |
プリヴェ企業投資ホールディングス株式会社(プリヴェきぎょうとうしホールディングス)は、日本企業であるプリヴェチューリッヒグループの投資会社である。以前はプリヴェチューリッヒ企業再生グループ株式会社という商号(社名)であったが、2006年10月1日に商号変更している。
目次 |
[編集] 概要
2003年8月29日に、株式移転により東京証券取引所2部上場会社であった神田通信工業株式会社の親会社(持株会社)として設立され、同日に東京証券取引所第2部に上場。実体としては、プリヴェチューリッヒ証券グループ本社の子会社としての設立。主要株主は、ケンゾー・インベストメント株式会社(旧プリヴェチューリッヒ証券グループ本社)とその完全子会社のKENZOアセットマネジメント株式会社(旧プリヴェチューリッヒアセット・マネジメント)であるが、議決権比率を徐々に下げており、現在は連結対象外になっている。
[編集] 擬似外資系企業
スイスにあるような富裕層向けのプライベートバンクをイメージして付けられた社名であり、外資とは無関係の日本企業である。以前は、スイスの都市・チューリッヒの名も冠していたため、スイスのチューリッヒ保険と関係があるかのように誤解されることもあった。2006年度において、グループ各社の社名・組合名を、「プリヴェチューリッヒ」から「プリヴェ」などに順次変更している。
[編集] 主に投資・買収した企業
[編集] 株式取得
- 野村証券系や独立系の中堅証券会社を買収・統合して、グループの証券会社とする計画であったが、友好的TOBが困難なことから買収を中止して、グループ会社のプリヴェチューリッヒアセット・マネジメント(現・KENZOアセットマネジメント、連結対象外)に売却している。
- 2005年7月に純投資目的で取得。2006年3月31日現在で、株式8.12%を保有する筆頭株主である。
- 阪急ホールディングス(現・阪急阪神ホールディングス)
- 2006年1月に純投資目的で取得。一時期、株式の5.01%を保有(2006年1月10日時点)して、筆頭株主となった。
- 2005年9月にSBIホールディングスから株式の30.3%(2060万3700株)を取得(完全子会社のプリベキャピタルマネジメント株式会社が保有)。同社をグループの証券会社とする予定であったが、独自に設立した子会社・バーンズ証券(売却決定時ではバーンズ証券準備株式会社)が2006年8月に営業を開始する見込みとなったことから、2006年7月にエース証券株を売却する方針に転換。2006年9月29日の株式譲渡契約、2006年10月20日のエース証券株主総会特別決議(自己株式取得のため)を経て、2006年10月23日にエース証券に全株を売却した(売却益17億3000万円)。
[編集] 子会社化
- 神田通信工業
- 2003年5月に、富士通株式会社から株式を取得。同年8月29日の株式移転により、プリヴェチューリッヒ企業再生グループが設立(以後、元来の創業者一族であった渡辺家の資本はゼロベースとなる)。
- 東武運輸プリヴェ
- 2004年9月22日に、子会社・PZ運輸株式会社(現・プリヴェ運輸株式会社)が、東武鉄道株式会社から、株式会社東武運輸栃木と株式会社東武運輸新潟の株式をそれぞれ90.5%と71.8%を取得し、子会社とする(東武鉄道は5%ずつ継続保有)。2005年5月1日に両社を合併させて、東武運輸プリヴェチューリッヒとする。その後、2006年5月24日に東武運輸プリヴェに商号変更。
- 静岡日産自動車
- 2004年4月に日産自動車株式会社から株式を取得した日産自動車系の自動車販売店である。プリヴェチューリッヒ企業再生グループ株式会社の100%子会社・プリヴェチューリッヒ企業再生(現・プリヴェ企業投資)が、持分の46.4%を出資するPZ16号投資事業組合を設立。16号組合100%出資のPZモータース株式会社の子会社となる。2006年7月3日に、VTホールディングスへの売却の合意により、プリヴェ企業投資が16号組合を脱退し、PZモータース株式の分配を受けた後に、VTホールディングスの子会社・VTキャピタルにその株式を譲渡。同時に、16号組合の業務執行組合員がVTホールディングスとなった。
- 三河日産自動車
- 2004年12月に株式を取得した日産自動車系の自動車販売店である。プリヴェチューリッヒ企業再生グループ株式会社の100%子会社・PZモータース2株式会社(現・プリヴェモータース2株式会社)が、持分の51.4%を出資するPZ5号投資事業組合を設立。5号組合が三河日産自動車の全株式を保有。2006年7月3日に、VTホールディングスへの売却の合意により、プリヴェモータース2が5号組合を脱退し、三河日産株式の分配を受けた後に、VTホールディングスの子会社・VTキャピタルにその株式を譲渡。同時に、5号組合の業務執行組合員がVTホールディングスとなった。
静岡日産と三河日産の2社の売却で、10億5400万円の利益を上げる。
[編集] 沿革
- 1997年8月13日 松村謙三が株式会社プリヴェチューリッヒ証券準備会社(現在のケンゾー・インベストメント株式会社)を設立する。
- 2003年8月29日 子会社としてプリヴェチューリッヒ企業再生グループ株式会社を設立し、同日東京証券取引所第2部に上場。
- 2003年9月30日 (旧)プリヴェチューリッヒ企業再生が、商号をプリヴェチューリッヒアセット・マネジメントに変更する。
- 2003年10月1日 プリヴェチューリッヒ企業再生グループが、子会社として(新)プリヴェチューリッヒ企業再生(現・プリヴェ企業投資)を設立する。
- 2005年9月 プリヴェチューリッヒキャピタルファンド1号投資事業組合を設立し、ファンド事業を開始。
- 2006年6月1日 多くの子会社や投資事業組合の名称にある「プリヴェチューリッヒ」を「プリヴェ」に変更。
- 2006年6月30日 主要株主である、株式会社プリヴェチューリッヒ証券グループ本社とプリヴェチューリッヒアセット・マネジメント株式会社が、それぞれケンゾー・インベストメント株式会社と、KENZOアセットマネジメント株式会社に商号変更する。
- 2006年10月1日 プリヴェチューリッヒ企業再生グループ株式会社が、プリヴェ企業投資ホールディングスに商号変更。
- 2006年10月30日 子会社であるプリヴェキャピタルマネジメントが100%出資しプリヴェ経営改革ファンドを設立。
[編集] 関連項目
- ケンゾー・インベストメント
- 投資事業組合
- 神田通信工業
- 阪急阪神ホールディングス
- 京成電鉄
- SBIホールディングス
- VTホールディングス