ボン・ジョヴィ
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ボン・ジョヴィ | |
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![]() リッチー・サンボラ(左)とジョン・ボン・ジョヴィ |
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出身地 | アメリカニュージャージー州 |
活動期間 | 1984年~ |
ジャンル | ロック ハードロック |
レーベル | アイランド・レコード |
メンバー | ジョン・ボン・ジョヴィ リッチー・サンボラ デイビット・ブライアン ティコ・トーレス |
旧メンバー | アレック・ジョン・サッチ |
ボン・ジョヴィ(Bon Jovi)は、アメリカ・ニュージャージー州出身のロックバンド。
リーダーでボーカリストのジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi)とキーボーディストのデイビット・ブライアン(David Bryan)を中心に結成された。
その他のメンバーは、リッチー・サンボラ(Richie Sambora,ギター)、ティコ・トーレス(Tico Torres,ドラム)。 現在の正式メンバーは4人であるが、特に深いファンではこれにサポートメンバーのヒュー・マクドナルド(Hugh McDonald,ベース)を加えた5人をメンバーと認知していることが多い。
よく練られた耳馴染みのいい楽曲により、ハードロックのファンの裾野を一般大衆に広げた。後続のバンドに大きな影響を与え、シンデレラやスキッド・ロウといったバンドのデビューを支援もした。
目次 |
[編集] 来歴
1984年、アルバム『Bon Jovi/夜明けのランナウェイ』でデビュー。キーボードを多用したメロディアスな楽曲で、デビュー当初はアメリカよりもむしろ日本で人気を集める(これが日本贔屓になった原因らしい)。『夜明けのランナウェイ』は1986年に麻倉未稀によって日本語カヴァーされ、TBS系ドラマ『乳姉妹』の主題歌に使用された。
1985年発表の2ndアルバム『7800° FAHRENHEIT』を発表。アルバムタイトルの7800度は岩(ロック)を溶かす温度である。アルバム中の『TOKYO ROAD』は、日本のファンへの感謝の意を込めて作られた。また、離別の寂しさを歌った曲が多いのは、1stアルバムが成功で生活が一変し、メンバー全員が別れを経験した為であると言われている。
1986年発表の3rdアルバム『Slippery When Wet/ワイルド・イン・ザ・ストリーツ』が8週に渡り全米1位になり、'87年年間チャート第1位を獲得する。シングル2曲(『You Give Love A Bad Name』『Livin' On A Prayer』)も1位を獲得し、全世界で3000万枚を売るなど世界的な人気を得る。
1988年発表の4thアルバム『New Jersey/ニュージャージー』も全米、全英1位を獲得する。また、シングル2曲(『Bad Medicine』『I'll be there for you』)も全米1位を記録。しかし、2年近くに及ぶ世界ツアーと連日のハードスケジュールでメンバー全員が消耗しきってしまい、その後ジョンやリッチーといった中心メンバーのソロ活動が活発になり解散の危機が騒がれる(なおリーダーのジョンは1990年ソロでも『Blaze Of Glory/ブレイズ・オブ・グローリー』で全米1位を獲得)。
1992年、解散の危機を乗り越え5thアルバム『Keep The Faith/キープ・ザ・フェイス』で復活するが、アメリカにおいてはニルヴァーナをはじめとするオルタナティブロック全盛の中でチャート的には苦戦を強いられる(全米5位)。
1994年デビュー10周年を記念して発売されたベストアルバム『Cross Road/クロス・ロード』からシングル『Always/オールウェイズ』が大ヒット(全米4位)。また、同アルバムにはアメリカ版、日本版、インターナショナル版の3種類があり、それぞれ、アメリカ版は『Livin' On A Prayer』のカバー曲である『Prayer '94』(10曲目)、日本版は『TOKYO ROAD』(10曲目)、インターナショナル版は『In these arms』(8曲目)と収録曲が1曲だけ異なる。なお、『Cross Road』発表後にベースのアレック・ジョン・サッチが脱退。脱退の理由はもめ事ではなく、純粋にアレックが疲れたため(アメリカ国内でバイク屋を営みたいとの理由であった)。日本へのツアーでもたびたび来日し、デイヴィッド・ブライアンと阪神タイガースの帽子をかぶっているほど日本通で、好きな食べ物はナマコと言っていた。脱退後も度々、ボーカルのジョンやギターのリッチーとセッションを行っている。
後任ベーシストとしてかねてからの旧友であるヒュー・マクドナルドを招く(ヒューは、ティコの強い推薦で加入したらしいが、未だ正式メンバーとはなっていない)。
1995年発表の6th『these days/ジーズ・デイズ』を発表。ダークな曲やダウンビートな曲が多く、それらがR&Bに影響を与えることとなる。
2000年、『These days』以降、再びソロ活動が活発になっていたが、7th『Crush/クラッシュ』を発表。『These days』とは対照的に、明るい曲の多いアルバムである。『Thank you for loving me』がテレビ朝日系ドラマ『29歳の憂うつ・パラダイスサーティー』の主題歌、『Next 100 years』をJ-FRIENDSに提供するなど、日本に所縁の深いアルバムになる。
2002年には、8th『Bounce/バウンス』を発表する。日本での発売日、9月11日が示すようにアメリカのテロを歌った曲が多いアルバムである。日本でも『Everyday』、『BOUNCE』、『The Distance』がシングルカットされる。『BOUNCE』はフジテレビ系『ダブルスコア』の挿入歌、『The Distance』はアサヒ・スーパードライのCM曲に採用される。
2003年、20年目の節目の年にそれまでのヒット曲をアコースティックバージョンに編集したアルバム、『This Left Feels Right/ディス レフト フィールズ ライト』を発表。日本では全世界に先駆け、先行発売される。また、インターナショナル版には1曲、日本版にはインターナショナル版+2曲のボーナストラックがクレジットされる。こういった所に彼らの日本への愛着が色濃く出ていると言える。
2004年には、トータルセールス1億枚突破を記念して、それまでの未発表曲を収録した4枚組(日本盤のみプラスボーナスCD1枚)のボックス・セット、『100,000,000 BON JOVI FANS CAN'T BE WRONG』を発表。未発表曲に加えて、リッチーのソロナンバーやデイヴ、ティコの歌うレアな曲まで収録されている。
2005年9月14日にオリジナルアルバムとしては3年ぶりとなる9thアルバム『Have A Nice Day/ハヴ・ア・ナイス・デイ』が日本で先行発売された。9月11日から同アルバムのプロモーション来日の折り、TBS「とくばん」(22日放送)に出演しトークの他、同タイトル曲を披露した。アルバム『Have A Nice Day』はオリコン総合アルバム・チャート1位を獲得、シングルも総合シングル・チャート初登場10位だった。オリコンアルバム・チャート1位は『these days/ジーズ・デイズ』以来10年ぶり、通算では3枚目の首位獲得であり、これは洋楽バンド史上最多である。シングルTOP10入りも洋楽バンドとしては23年ぶりの快挙であった。
2007年、2月14日Bon Joviは、第49回グラミー賞Best Country Collaboration With Vocals部門で『Who says you can't go home』(Bon Jovi & Jennifer Nettles)が受賞した。また、6月13日には、ニューアルバム『Lost Highway』がリリース予定。『Have A Nice Day』に引き続き、アメリカに先駆けて発売されることになった。また、同アルバムからのファーストシングルは『(You Want to) Make A Memory』に決まった。
[編集] メンバー構成
[編集] 現メンバー
- ジョン・ボン・ジョヴィ(Jon Bon Jovi 本名:John Francis Bongiovi) vocals/guitar 1962年3月2日生まれ
- リッチー・サンボラ(Richie Sambora 本名:Richard Steven Sambora) lead guitar 1959年7月11日生まれ
- デイビット・ブライアン(David Bryan 本名:David Bryan Rashbaum) keyboards 1962年2月7日生まれ
- ティコ・トーレス(Tico Torres 本名:Hector Samuel Juan Torres) drums 1953年10月7日生まれ
[編集] 脱退メンバー
- アレック・ジョン・サッチ (Alec John Such) Bass
[編集] サポートメンバー
- ヒュー・マクドナルド(Hugh McDonald) Bass
[編集] ディスコグラフィー
※日付はすべて日本発売日
[編集] オリジナル
- 1st Bon Jovi (1984年5月21日)
- 2nd 7800゚ Fahrenheit (1985年4月15日)
- 3rd Slippery When Wet (1986年8月25日)
- 4th New Jersey (1988年9月19日)
- 5th Keep The Faith (1992年10月30日)
- 6th These Days (1995年6月12日)
- 7th Crush (2000年5月17日)
- 8th Bounce (2002年9月11日)
- 9th Have A Nice Day (2005年9月14日)
[編集] ベスト
- Cross Road (1994年10月7日)
- Tokyo Road (2001年3月28日) *日本独自企画版
- 100,000,000 Bon Jovi Fans Can't Be Wrong (2004年12月15日)
[編集] ライブ
- One Wild Night:Live 1985-2001 (2001年12月21日)
[編集] その他コンピレーション
- This Left Feels Right (2003年10月31日)
- Have A Nice Day -Japan Tour Edition (2006年3月22日) *日本独自企画版
[編集] 日本公演
- 1984年: Super Rock '84
- 1985年: 7800 Fahrenheit Tour
- 1986年: Slippery When Wet Tour
- 8月11日・愛知厚生年金会館、8月12日・福岡サンパレス
- 8月13日・大阪フェスティバルホール
- 8月16日・神戸国際会館
- 8月18日・日本武道館
- 8月20日・横浜文化体育館
- 8月21日・宮城県民会館
- 8月23日・青森市文化会館
- 8月25日・北海道厚生年金会館
- 1987年: Slippery When Wet Tour
- 1988年: HEAT BEAT LIVE '89 IN BIG EGG
- 12月31日・東京ドーム
- 1月1日・東京ドーム
- 1月5日、6日、9日・大阪城ホール
- 1月10日,11日・名古屋レインボーホール
- 1990年: Final Countdown The Big Joint Tour '90-'91
- 12月31日・東京ドーム
- 1991年: Final Countdown The Big Joint Tour '90-'91
- 1月3日・横浜アリーナ
- 1月5日・名古屋レインボーホール
- 1月8日、9日・大阪城ホール
- 1993年: Keep The Faith Tour
- 6月3日、3日・日本武道館
- 6月6日・国立代々木競技場第一体育館(昼夜2公演)
- 6月7日・国立代々木競技場第一体育館
- 6月9日、10日・大阪城ホール
- 6月12日・広島サンプラザホール
- 6月13日・名古屋センチュリーホール
- 6月16日・グリーンドーム前橋
- 6月17日・横浜文化体育館
- 1995年: Cross Road Tour
- 1996年: These Days Tour
- 2000年: Crush Tour
- 2001年: One Wild Night Tour
- 2002年: MTVライヴ
- 9月11日・ZEPP TOKYO
- 2003年: Bounce Tour
- 2006年: Have A Nice Day Tour
[編集] 外部リンク
- BON JOVI official website Bon Jovi公式サイト(英語)
- BON JOVI ユニバーサルミュージックによる公式ページ
- David Bryan Official Web Site David Bryan公式サイト
- Tico Torres.com Tico Torres公式サイト
- Hugh McDonald The official website Hugh McDonald公式サイト