ランズダウン侯
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ランズダウン侯爵(Marquess of Lansdowne)は、イギリスの貴族の称号である。1784年に第2代シェルバーン伯ウィリアム・ペティ(William Petty, 2nd Earl of Shelburne)が襲爵したことに始まる。ホイッグ党 - 自由党の系列に属する政治家を多く輩出した。
初代のウィリアム・ペティは1761年にシェルバーン伯を授与され、1782年から1783年にかけて首相を務めた。
第3代のヘンリー・ペティ=フィッツモーリスは初代の次男として生まれ、1806年から1807年にかけて蔵相、1846年から1852年にかけて枢密院議長を務めた。
第5代のヘンリー・チャールズ・キース・ペティ=フィッツモーリスは、日英同盟や英仏協商締結時の外務大臣として知られる。
[編集] 歴代ランズダウン侯
- 初代:ウィリアム・ペティ(William Petty、1737年 - 1805年)
- 第2代:ジョン・ヘンリー・ペティ(John Henry Petty、1765年 - 1809年)
- 第3代:ヘンリー・ペティ=フィッツモーリス(Henry Petty-FitzMaurice、1780年 - 1863年
- 第4代:ヘンリー・ペティ=フィッツモーリス(Henry Petty-FitzMaurice、(1816年 - 1866年)
- 第5代:ヘンリー・チャールズ・キース・ペティ=フィッツモーリス(Henry Charles Keith Petty-FitzMaurice、1845年 - 1927年)
- 第6代:ヘンリー・ウィリアム・エドムンド・ペティ=フィッツモーリス(Henry William Edmund Petty-FitzMaurice、1872年 - 1936年)
- 第7代:チャールズ・ホープ・ペティ=フィッツモーリス(Charles Hope Petty-FitzMaurice、1917年 - 1944年)
- 第8代:ジョージ・ジョン・チャールズ・マーサー・ネアン・ペティ=フィッツモーリス(George John Charles Mercer Nairne Petty-FitzMaurice、1912年 - 1999年)
- 第9代:チャールズ・モーリス・ペティ=フィッツモーリス(Charles Maurice Petty-FitzMaurice、1941年 - )
なお、サイモン・ヘンリー・ジョージ・ペティ=フィッツモーリス(Simon Henry George Petty-FitzMaurice, Earl of Shelburne、1970年 - )が侯爵位を継承し、第10代ランズダウン侯となる予定である。