七曜
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七曜(しちよう)とは、肉眼で見える惑星の火星・水星・木星・金星・土星と、太陽・月を合わせた7つの天体のことである。七曜星とも言う。
近代天文学が発達する以前は、恒星よりもはるかに明るく、天球から独立して動くという点で、惑星と太陽と月は同種のものと考えられ、また世界各地で神々とも同一視され、特別の扱いを受けていた。
また、七曜は順番に一日ずつを守護するともされ、ある七曜が守護する日をその七曜の曜日と呼んだ。これが現在の週のもととなっている。
また、占星術では黄道と白道の交点(2つ存在する)を天体と同一視するが、インド占星術・インド古典天文学では、この2点を七曜に加えて九曜(九執)と呼ぶ。
2点はそれぞれをラーフ(羅府、羅睺)、ケートゥ(計都)と呼ぶ。日食と月食に関係がある。