不審
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
不審(ふしん)とは、怪しいこと、また特に放置すると、他者に危険や損害が及ぶ可能性があると思われることを差す。
近年では、地下鉄サリン事件や米国同時多発テロ事件、神戸連続児童殺傷事件などの発生から、不審物、不審者について警戒する方向に、日本を始め多くの国が進んでいると言える。
目次 |
[編集] 対処法
[編集] 不審物
不審物については、危険を避ける為に以下のことを守るのが大切だと言われている。
- 気になっても、絶対に触ったり、勝手な判断で移動させたりしないこと
-
- 爆発物などの場合、外力によって起爆装置が作動したり、また毒物の場合、毒液が漏れ出す可能性があるからである
- 速やかに、警察、ないしはその場所を管理している職員(例えば、鉄道車両の中では、車掌、駅員、運転手など)に通報すること
- 近づかないこと
-
- 毒物の場合、既に毒ガスが発生している場合もあり、近づくと中毒の危険性がある
[編集] 不審者
- 単独で接触しないこと
相手が武器を所有している可能性、武道の有段者である可能性がある。
- 相手を詰問しないこと
一見他者に損害を与えそうに見える人物であっても、誤解である場合が多々ある。通学路上の不審者の場合、「いつも子どもたちがお世話になって」と一言入れて、相手の恐怖心を除くのがコツ。
- 警察力を頼りにしないこと
のぞきや盗撮のような微罪の場合、抑止力はほとんど期待できない。
[編集] 問題点
不審物や不審者であってとしても、必ずとも言ってそれが他者へ危険や損害をもたらすとも限らない点があり、また不審という定義自体が大変曖昧な為、何を不審物・不審者と見なして良いか分からない場合が往々にしてあるのも事実である。
例えて言うならば、(人口が少数の)村の人以外が殆ど入ってこないような農村に、知らない人が居ればそれは不審だとは言えるかも知れないが、一般的な都市や郊外みたいに、自分以外の他の住民を殆ど知らない場所の場合には、例え知らない人を見かけた所で、不審かどうかは知る事はまず不可能である点が上げられる。
また、現在では価値観が多様化しており、例え見た人や大衆の価値観では理解出来ない物、人を見かけた場合であっても、あくまで見かけがそうであるだけで、必ずしもそれが他者へ損害を与えるとは言い切れない事が多いのも事実であり、逆に全く不審そうに見えなかった物が、他者への損害を与えてしまうことも、十分にありうることが多い。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 警察 | テロリズム | スタブ