中国共産党中央軍事委員会

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中国共産党中央軍事委員会（ちゅうごくきょうさんとうちゅうおうぐんじいいんかい）（略称：中軍委）は、中国人民解放軍（中国共産党の軍事部門）や人民武装警察などの中国政府武装勢力を「指導」する、中国の軍事にかかわる最高機関。これは、憲法で明記されている。党と国家の2つの中央軍事委員会があるが、「中国共産党中央軍事委員会」と1982年に設立された「中華人民共和国中央軍事委員会」のメンバーなどはほぼ同じである。ただ、選出の時期によって多少のズレは存在する。

党中央軍事委員会主席、副主席、委員は党中央委員会が選出、国家中央軍事委員会主席は全国人民代表大会（全人代）が選出、全人代と全人代常務委員会に対して責任を負う。副主席、委員の人選は国家軍事委員会主席の指名に基づいて全人代か全人代常務委員会が決定する。

中央軍事委員会主席は軍の統帥権を持つため、実質的に中国のトップと言える。鄧小平がヒラの党員になりながらもこのポストだけは最後まで手放さなかったのはそのためでもあるが、総書記、国家主席と中軍委主席の3つのポストが分散していた80年代に安定を欠いたため、1993年からは全てのポストを1人に集中させるようにしている。江沢民はこのマネをしようとしたが、院政を万里、喬石などの元老に批判され、また批判票も多く出た。

[編集] 中国共産党中央軍事委員会歴代主席

毛沢東（1949年~1976年）
華国鋒（1976年~1981年）
鄧小平（1981年~1989年11月7日）
江沢民（1989年11月7日~2004年9月19日）
胡錦濤（2004年9月19日~）

[編集] 中華人民共和国中央軍事委員会主席

鄧小平（1983年6月6日~1990年3月）
江沢民（1990年3月~2005年3月8日）
胡錦濤（2005年~)

[編集] 16期中央軍事委

2004年9月の4中全会で江沢民は党中央軍事委員会主席を辞任、胡錦濤が後任の主席に就任した。江沢民は腹心の曽慶紅を副主席に滑り込ませようとしたが失敗している。2005年3月の全人代で国家中央軍事委員会主席に当選した胡錦濤は、胡派と目される制服組で委員トップの徐才厚を副主席に昇格させた。また陳炳徳、喬清晨、張定発、靖志遠の制服組4人が委員に選出されたが、江沢民に続いて実戦経験の無い胡錦濤のばら撒き人事と思われる。前任者も昇格を連発している。