倭城
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倭城(わじょう)は文禄・慶長の役に際して日本軍が朝鮮半島南部各地に築いた日本式の城。それまでの朝鮮半島にあった城より防御力が高く、実戦的であることに特徴がある。 日本の城郭建築史において重要な遺構とされるが、韓国政府や地元自治体は「侵略者の負の遺産」として、保護に前向きではないため、荒廃が危惧される。また、一部には復元作業が行われている倭城もあるが、石垣に傾斜を付ける本来の姿ではなく、当地風に垂直に積み直す誤解も生じている。
[編集] 主な倭城一覧
- 蔚山城 蔚山広域市中区鶴城洞(現・鶴城公園)
- 西生浦城 蔚山広域市西生浦面西生浦里
- 機長城 釜山広域市機長郡竹城里
- 東莱城 釜山広域市東莱区漆山洞裏山望月山
- 釜山鎮城 釜山広域市東区佐川洞裏山(現・甑山公園)
- 子城台 釜山広域市東区凡一洞
- 梁山城 慶尚南道梁山郡勿禁邑勿禁里
- 徳橋城 慶尚南道金海市酒村面徳谷里
- 昌原城 慶尚南道馬山市旧馬山海岸丘
- 安骨浦城 慶尚南道鎮海市安骨洞山
- 熊川城 慶尚南道鎮海市南門洞南山
- 加徳城 釜山広域市江西区城北洞山
- 長門浦城 慶尚南道巨済市長木面長木里
- 固城城 慶尚南道固城郡固城邑内
- 泗川城 慶尚南道泗川郡船津里山
- 南海城 慶尚南道南海郡南海邑船所里
- 順天城 全羅南道順天市海龍面新城里