光子魚雷
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光子魚雷(こうしぎょらい、photon torpedo)とはSFでよく設定される架空の武器で、物質・反物質の反応から得られる膨大なエネルギーを利用する、宇宙空間用の魚雷である。このコンセプトはSFの中でも特にアメリカのSFドラマである『スタートレック』で、宇宙艦や宇宙ステーションの標準的武装のひとつとして頻繁に使われていることで有名である。 『スタートレック』以外のSFやTVゲームでも登場することがしばしばある。
[編集] 概要
以下に『スタートレック』シリーズの光子魚雷を解説する。
光子魚雷はワープ航行中の宇宙艦同士の戦闘によく用いられる。光子魚雷は魚雷自体にワープフィールド維持装置が搭載されている為、ワープ速度で発射することが可能であり、フェイザーでは光速が限度であるので基本的にワープ中では不利なためである。 実際にワープ速度で戦闘を行うことは少ないが、フェイザーを連射して弱ったシールドを通過しやすく、またフェイザーより威力が高い為、決め手などに使われる。
フェイザーと比べた欠点としては、少なくない保管場所を必要とすること、それに伴い積載量が限定されることがある。
宇宙艦隊では自己防衛などの戦闘のために光子魚雷を装備しており、様々なタイプがある。
光子魚雷が宇宙艦隊で最初に導入されたのは2268年頃(『宇宙大作戦』(オリジナルシリーズ、TOS)の第2シーズン)からである。また、2371年頃(『DS9』第3シーズン)からはU.S.S.ディファイアントの配備にともなって、さらに強力な量子魚雷が実用化された。ちなみに2153年頃(『スタートレック:エンタープライズ』第3シーズン)においてデルフィック領域への任務の際、エンタープライズ(NX-01)に装備されたのは光子性魚雷(photonic torpedo)であり、23世紀以降の光子魚雷とは別物である。
光子魚雷の外見は約2メートルのペレット型をしている。 弾頭を外せば中は空洞であり、そのスペースを利用して宇宙葬等に使用することもある。