全国高校生金融経済クイズ選手権
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全国高校生金融経済クイズ選手権は、全国の高校生を対象とした金融及び経済に関するクイズ大会。通称エコノミクス甲子園。
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[編集] 概要
・NPO法人金融知力普及協会が、教育課程において後回しにされがちな金融知力を身につけるという目的の元に企画・主催している高校生を対象としたクイズ大会。
・同一校に通う3人の高校生で1チームを組み、優勝を争う。高等専門学校の生徒は3年生まで出場可能。 また、同一校から複数のチームが出場することも可能である。
・2007年より開催。記念すべき第1回大会の優勝はラ・サール高等学校。ニューヨーク研修旅行が贈られた。
・第1回大会はりそな銀行協力。会場等を提供した。
[編集] 大会内容
数回の地方予選が行われ、各予選の上位チームが全国大会へ進出。上位チームが集合した全国大会で日本一の金融経済の知識を持つ高校生を決定する。
2007年の第1回大会では予選は東京・大阪・福岡の3地区で開催。各地区の上位2チームが全国大会に進出した。しかし関東以北や四国・沖縄などの高校の参加が困難であったことや、当大会が各地方金融機関の賛同を得られていることから、第2回大会以降は地区大会の開催が増えると予測される。
[編集] 地区大会概要
第1回大会の地区大会の概要は以下の通りである。
1. 予選1回戦:ペーパークイズ(個人戦)
マークシート式、4択のペーパークイズ。制限時間20分で25問の問題にチーム3人がそれぞれ解答し、正解+2点、不正解-1点、無回答±0点の1人50点満点。3人の合計点がチームの得点に加算される。また、各大会での最優秀者は個人賞として表彰された。
2. 予選2回戦:ペーパークイズ(団体戦)
マークシート式、4択のペーパークイズ。制限時間25分で25問の問題にチーム3人で協力して解答する。得点の集計は個人戦と同じだが、その得点を3倍したものがチームの得点に加算される。
3. 地区予選決勝:早押しクイズ
予選ペーパークイズの合計点(300点満点)上位4チームが決勝に進出。 10ポイント先取の早押しクイズ。解答はあらかじめ決めた1人のメンバーしかできない(他の2人が教えることはできる)。誤答・お手つきはその問題の解答権がなくなり、まだボタンを押していない他のチームに解答権が移る。 先に勝ち抜けた2チームが全国大会進出。
これらのルールは、アメリカですでに行われている、高校生に金融知力を普及させるためのクイズ大会をもとにしている。
[編集] 全国大会概要
第1回大会の全国大会の概要は以下の通りである。
出場校
東京予選:
1位通過 開成高等学校
2位通過 千葉県立船橋高等学校
大阪予選:
1位通過 南山高等学校女子部
2位通過 大阪星光学院高等学校
福岡予選:
1位通過 ラ・サール高等学校
2位通過 福岡県立城南高等学校*修学旅行により全国大会欠場
大会概要:
1.予選ペーパークイズ(個人戦)
地区予選と同じく、マークシート式の4択ペーパークイズ。問題数・制限時間ともに地区予選に比べ厳しくなっており、15分で30問であった。
2.予選ペーパークイズ(団体戦)
地区予選と同じく、マークシート式の4択ペーパークイズ。問題数・制限時間ともに地区予選に比べ厳しくなっており、20分で30問であった。
3.準決勝:○×クイズ
ペーパー上位4チームが準決勝に進出。 27問の○×クイズが出題される。各チームは3人が1列に並び、先頭のメンバーが問題に答える。正解の場合は列の後ろに回るが、不正解を続ける限り同じメンバーが答えなければならない。より多く正解した上位3チームが決勝進出。
4.敗者復活戦:早押しクイズ
3ポイント先取の早押しクイズ。ルールは後述の決勝と同じ。1チームが敗者復活し決勝進出。
5.決勝:早押しクイズ+α
10ポイント先取の早押しクイズ。ルールは基本的に地区予選のものと同一だが、10ポイント到達したチームにはもう一問専用問題が出され、その問題に正解しなければ勝ちぬけられなかった。(専用問題に誤答すると9ポイントに戻る)
結果:
優勝 ラ・サール高等学校
準優勝 大阪星光学院高等学校
3位 千葉県立船橋高等学校
4位 南山高等学校女子部
5位 開成高等学校