剛柔流
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剛柔流(ごうじゅうりゅう)とは、空手の流派の一つ。 松涛館流、糸東流、和道流と並び空手の四大流派の一つとされる。
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[編集] 解説
この流派の源流は、沖縄に伝わる唐手(現・空手)の一派「那覇手」と、東恩納寛量が中国で学んだ鳴鶴拳であると考えられている。 1930年(昭和5年)宮城長順により命名。
打撃による攻撃を避けたり受けたりするのではなく、“耐える”事を重視している。 一般に、剛柔流有段者は、筋骨隆々とした人が多く、“打たれ強い筋肉”を作っている。
[編集] 型
- 撃砕(ゲキサイ)第一または初段
- 撃砕(ゲキサイ)第二または弐段
- 剛柔流の多くの道場で、一番初めに習う型。昭和10年に宮城長順が、当時の沖縄県の体育教育のカリキュラムのひとつとして考案した。突きや受け、転身(体さばき)、立ち方などの基本的な動作がバランスよく採り入れられ、かつ破綻なく紡がれており、空手を行う上での基礎体力を養うのに適している。
- ちなみに撃砕第一は基本的に手を正拳に握って使うが、第二では開手を使用し、動作も若干高度になっている。
- サンチン(三戦)
- 漫画に登場して知名度の上がった「サンチン立ち」に象徴される、剛柔流の背骨とも言える型。「サンチン」とは、立ち方のみならず、伸ばす筋肉と曲げる筋肉を同時に働かせる事で任意の関節をロックし、外部からの衝撃に対する耐久力を高める技術全般の事を指す。
- 転掌(テンショウ)
- 突きが繰り返し使われる三戦に対し、殆どが受けの動作で構成されている珍しい型
- 三戦、転掌は共に単純な動作の型であるが剛柔流の基本思想は辿っていけばここに行き着くと言っても過言ではなく、高段者でも、常にここへ立ち返って確認するほどである。
- サイファ(砕破・最破)
- 猿臂(肘)を多用する比較的短い型
- サンセイルー(三十六手)
- 宮城長順の同門である許田重発がこのサンセイルーの原型と思われる型を最も得意としたと言われており「許田のサンセイルー」を記録した8ミリフィルムが最近まで残っていた。
- セイユ(エ)ンチン(制引戦・征遠鎮)
- かつては「制引戦」と書いてこう読ませたが、戦前、当時の世相を反映して軍事色の強い表記に改変され、現在に至っている。旧い方の名前が示すとおり、襟や手首などをつかんで引きつけようとする相手を想定した技が多く含まれる。柔の要素が強く、蹴り技が全く存在しないのも大きな特徴である。
- シソウチン(四向戦・士壮鎮)
- セイユンチンと同様の事情により「四向戦」と言う表記から、このような表記となった。動作の大きな受け技が目を引くが、これは恐らく長物との戦闘を想定しての事であろうと思われる。
- セイパイ(十八手)
- 全ての型の中で最も柔の要素が強く、発祥が南部の黄河流域ではなく、北方や西方の砂漠地帯であるとする説もあり、実際剛柔流に限らず、空手の型としてはかなり異彩を放っている。大抵どんな武術も、その地域の気候や風土に合わせて変化、改良されてゆくものであるが、この十八は、大陸から伝わったものが、殆ど手を加えられずに原型を留めていると言われる。
- セイサン(十三手)
- セイパイを柔の型とするならば、こちらは剛の型の最右翼と言ってよい、非常に動作の激しい型であり、突きを得意とする人が好んで練習する傾向のある型である。
- クルルンファー(久留頓破・来留破)
- スーパーリンペイまたはペッチューリン(壱百零八手または百歩連)
[編集] 主な会派団体
- 全日本空手道連盟剛柔会
- 全日本空手道剛柔会
- 沖縄剛柔流空手道協会
- 剛柔流泉武会
- 日本空手道剛柔流大修会
- 全日本空手道一友会
- 国際剛柔流空手道連盟